見どころ・戦評
[J1リーグ30節]FC東京1-3柏/10月28日/味の素スタジアム
【チーム採点・寸評】
FC東京 5
柏の堅守に苦戦した前半はなかなか決定機を作れず、頼みの守備陣もどこか安定感がなく……。とにかくミスが多かった。
【FC東京|採点・寸評】
GK
13 波多野豪 5
悔やまれるのは1失点目。仲間のシュートをもう少し上手く弾けなかったか。いずれにしても3失点は褒められない。
DF
3 森重真人 5
本来の出来に比べていまひとつ。オルンガの対応にやや苦戦気味で、他の選手との競り合いでも安定感がなかった。
4 渡辺 剛 5
キャプテンとして守備陣をまとめきれず、チームを勝利に導けなかった。相性のいい相手にゴールもなく、不完全燃焼に終わった。
6 小川諒也 5.5
ボールを要求しながら結果的にもらえなかった33分のオーバーラップは残念。守備面で奮闘もやや物足りないパフォーマンスか。
22 中村拓海 5
攻守の両局面で状況判断が遅かった。39分に渡辺への中途半端なバックパスでカウンターを食らったのがこの日の出来を象徴していた。
MF
8 髙萩洋次郎 5
足もとのボールコントロール、クロスの精度はさすがな一方、信じられないようなパスミスも。1アシストを決めたとはいえ、ネガティブな印象のほうが強い。
24 原 大智 5.5(72分OUT)
右サイドから何度か抜け出すも、クロスのクオリティに難が。調子自体は悪くないように見えたが、目に見える結果を残せなかった。
28 内田宅哉 5(58分OUT)
柏のプレッシャーに苦しんだ印象で、効果的な働きができたとは言い難い。58分でピッチを退いたのも致し方なしか。
44 品田愛斗 5(58分OUT)
ボールが収まらないシーンもあり不安定。オフェンスにリズムをもたらすことはできず、58分で途中交代を余儀なくされた。
FW
15 アダイウトン 6(80分OUT)
49分にヘッドでゴール。柏の守備網に引っ掛かる回数は少なくなかったが、シュート4本はチーム最多と積極性を評価して及第点の「6」に。
20 レアンドロ 5.5
3試合の出場停止明けで気合い十分。テクニカルなドリブルで違いを生み出した。ただ、後半は精彩を欠いて消える時間帯もあった。
交代出場
MF
31 安部柊斗 5(58分IN)
異議でのイエローカードは実に勿体ない。チームに勢いをもたらすことができず、シュートも0本と寂しい内容に。
FW
9 ディエゴ・オリヴェイラ 5(58分IN)
らしい崩しもあったとはいえ、どちらかと言えば抑え込まれた印象。実際、1対1のマッチアップで圧倒的な強さを見せられなかった。
MF
7 三田啓貴 5(73分IN)
投入された直後にチームが失点と厳しい状況でのプレーを強いられた。シュートに持ち込むこともなく、無念のまま試合終了。
FW
27 田川亨介 -(79分IN)
持ち前のスピードで相手を翻ろうできず、決定機を作れなかった。次節以降、この試合のフラストレーションを吹き飛ばしたい。
監督
長谷川健太 5
今季のリーグ戦、ホームゲームで7敗目。先手を取られた際の“巻き返し策”が現状でなかなか見当たらないのは不安材料だろう。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
柏 7
テクニカルかつインテリジェンス、しかも力強さも見せつけた戦いぶりで勝利。一旦は1点差にされながらも75分に突き放すあたりに勝負強さを感じた。
【柏|採点・寸評】
GK
17 キム・スンギュ 6.5
1失点も、好セーブを連発。致命的なミスは見当たらず、守護神としての務めをしっかりと果たした。
DF
4 古賀太陽 6.5
41分のキックミスはいただけない。それでも試合を通してはハイパフォーマンスで、その働きぶりをクリスティアーノも褒めていた。
13 北爪健吾 6(61分OUT)
オルンガのヘディングシュートを演出した23分のクロスは見事。61分に交代するまで、攻撃面ではまずまずのパフォーマンスだった。
25 大南拓磨 6.5
フィジカル勝負も“どんとこい”というスタンスで最後まで勇敢に戦った。山下、染谷とのコンビネーションもよかった。
50 山下達也 6.5(72分OUT)
身を挺したディフェンスでFC東京の攻撃を跳ね返した。柏の堅守を支えたその仕事ぶりはポジティブに映った。
MF
7 大谷秀和 6.5
37分にアダイウトンを止めたプレーはベテランならでは。的確なポジショニングと読みで中盤に落ち着きをもたらした。
MAN OF THE MATCH
9 クリスティアーノ 7
オルンガに通した20分のスルーパスはパーフェクト。お洒落なテクニックでピッチを彩り、決めるべきところで決める。申し分のない出来だった。
27 三原雅俊 6
31分のイエローカードは減点対象。ただ、広範囲に動いて味方をサポートするなどプレーの質自体は悪くなかった。
33 仲間隼斗 6.5(72分OUT)
先制点につながるドリブル、ミドルは評価に値。ファウルが少し多かったものの、攻撃を活性化させたプレーは良かっただろう。
MF
10 江坂 任 6.5
こぼれ球に素早く反応して先制点をマーク。後半も焦らず、司令塔としてゲームをコントロールと勝利に直結する働きぶりだった。
FW
14 オルンガ 6.5
軽率なパスミスが目立った。とはいえ相手に与える威圧感は相当なもので、貫禄の2アシスト。ゴール前での駆け引きの上手さが目を引いた。
交代出場
DF
24 川口尚紀 6(61分IN)
D・オリヴェイラに当ててサイドラインに出した88分のディフェンスが印象に残る。最後まで集中を切らさなかった。
FW
19 呉屋大翔 6(73分IN)
貪欲にゴールを目指す姿勢が見て取れた。前線からの守備もサボらずこなし、「アピールしたい」という気持ちが前面に表われていた。
DF
15 染谷悠太 6(73分IN)
デリケートな時間帯で投入されたが、上手く試合に入り勝利に貢献。良い意味で目立たず、いぶし銀のプレーで締め括った。
監督
ネルシーニョ 7
組織立ったサッカーでFC東京を粉砕した手腕は高く評価されて然るべき。1点差にされても動じない采配で勝利を手繰り寄せた。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
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