見どころ・戦評
[J1リーグ26節]C大阪1-1G大阪/11月3日(火)/ヤンマースタジアム長居
【チーム採点・寸評】
C大阪 6
今季最多となる19,553人を集めたホームでの大阪ダービーは、内容でライバルを上回っただけに勝ち切りたかった。ボールを保持して攻撃の形を作り、先制されながらも2分後に同点。気持ちを見せたプレーで相手を押し込んだだけに、その後にあった決定機を仕留めたかった。4位からの浮上とはならなかった。
【C大阪|採点・寸評】
GK
21 キム・ジンヒョン 6.5
41分の宇佐美との1対1は冷静に対応し好セーブ。ビルドアップは何度か奪われたものの及第点以上の評価に値する。
DF
2 松田 陸 6.5
負傷明けで4試合ぶりの出場。坂元との連係、そして82分に柿谷へ通したスルーパスなど、効果的な働きを見せた。
22 マテイ・ヨニッチ 5.5
失点シーンは頭でクリアしようとして対応ミス。それ以外は安定していただけに、あの場面が悔やまれる。
3 木本恭生 6.5
3試合ぶりにセンターバックで出場。守備での貢献に加え、丸橋のFKを右足で合わせたシュートがゴールにつながった。
14 丸橋祐介 6
FKを木本に合わせて同点弾を演出。20分の絶妙なクロスなど調子が戻りつつあり、ポジションを奪い返した印象だ。
MF
17 坂元達裕 6(89分OUT)
右サイドでボールを持つと相手ふたりに付かれながらも、何度か好機を演出。脅威を与えた。
6 レアンドロ・デサバト 6.5
激しい寄せで何度も相手ボールを奪うだけでなく、正確なつなぎでチームに主導権をもたらした。
5 藤田直之 5.5
ゲームメイクは悪くなかったが、40分に訪れた決定機でシュートミス。逆転弾を決めたかった。
MF
10 清武弘嗣 6
好機を生み出そうと幅広く動いた司令塔。最後のオーバーヘッドが決まっていればスーパーだった。
FW
32 豊川雄太 6.5(63分OUT)
序盤から活気あふれるプレーを見せ、34分にこぼれ球を見逃さず3試合連続ゴール。もう少し見たかった。
25 奥埜博亮 6
シュートを打つ局面は迎えられなかったが、両チーム最多の走行距離を生かして前線で起点となった。
交代出場
FW
8 柿谷曜一朗 6(63分IN)
4試合ぶりの出場。清武や丸橋、松田との連係でチャンスに絡んだもののゴールには至らず。
DF
16 片山瑛一 ―(89分IN)
久しぶりに右MFで途中出場。少ない時間のなか、ロングスローで見せ場は作った。
監督
ロティーナ 5.5
ほとんどの時間でゲームを支配。ただ、追加点がほしいなかで交代枠を3枚も残した采配は疑問だ。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
G大阪 6.5
理想とする試合運びとはならなかったが、敵地の大阪ダービーで価値ある勝点1を手にした。パトリックを最前線に据え、ロングボールも使いながら攻撃を展開。C大阪に主導権を握られ同点に追いつかれたものの、追加点は与えなかった。試合日程に不利があったことを考えれば評価できる引き分けだった。
【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
ビッグセーブはなかったが、90分間を通して安定感はあった。失点シーンは防ぎようなし。
DF
27 高尾 瑠 6
ポジションを動かしてくる清武に対して、井手口と連係して対応。攻撃参加は少なかった。
13 菅沼駿哉 6.5
裏を突いてくる豊川、広範囲でボールを受ける奥埜に気を配りながら、ゴール前は締めた。
19 キム・ヨングォン 5.5(58分OUT)
開始早々にイエローカードを受けて、ややトーンダウン。左足を痛めて無念の負傷交代に。
14 福田湧矢 5.5(80分OUT)
ドリブルで仕掛けてくる坂元に苦戦。11分に裏返されてピンチを迎え、ファウルも多く途中交代となった。
MF
8 小野瀬康介 6.5(80分OUT)
32分に右サイドからパトリックへクロスを送り先制点を演出。41分の宇佐美へのスルーパスも絶妙だった。
29 山本悠樹 5.5
ロングボールによる攻撃、そしてデサバトらの寄せが早かったこともあり、効果的な組み立てはできず。
10 倉田 秋 6(89分OUT)
73分に宇佐美へのラストパスで好機を演出。攻撃時の見せ場は少なかったが、守備時は坂元がボールを持つと福田のヘルプに。
MF
MAN OF THE MATCH
15 井手口陽介 7
相手ゴール前に飛び出し、一瞬の隙を突いて先制点をマーク。守備でも危険なエリアを幾度となくカバーしていた点も評価しMOMに選出。
FW
18 パトリック 6.5
その存在が、この日の攻撃戦術でもあった。クロスを胸でトラップして先制点を演出し、何度もロングボールを引き出した。
33 宇佐美貴史 5.5(89分OUT)
41分に迎えたGKとの1対1、73分の右足シュートのどちらかを決めたかった。エースとして悔しい不発だ。
交代出場
DF
5 三浦弦太 5.5(58分IN)
負傷したキム・ヨングォンに代わって緊急出場。怪我明けで10試合ぶりの出場とあって、対応はやや不安定だった。
DF
4 藤春廣輝 ―(80分IN)
イエローカードを受けた福田に代わって左サイドバックに。短い時間ながら攻守にアップダウンした。
MF
21 矢島慎也 ―(80分IN)
ボランチではなく右MFに。ボールを収める場面はあったが、変化を付けることはできず。
MF
34 川﨑修平 ―(89分IN)
疲れが見えた倉田に代わって89分からピッチへ。守備の役割が多かった。
FW
39 渡邉千真 ―(89分IN)
時間は限られていたが、アディショナルタイムにパトリックへのクロスで好機を創出。存在感あり。
監督
宮本恒靖 6
本来のハイプレスを仕掛ける場面は少なかったが、坂元など相手のストロングをケアしつつ勝点1を掴んだ。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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