見どころ・戦評
[J1リーグ26節]清水 3-1 神戸/11月3日(火)/アイスタ
【チーム採点・寸評】
清水 6.5
守備では前からアグレッシブにプレスをかける場面とブロックを作って守る場面のメリハリが明確で、攻撃では最大の武器であるセットプレーで良い流れを掴み、平岡新監督の初陣を勝利で飾った。
【清水|採点・寸評】
GK
31 梅田透吾 6
前半でミスタッチからヒヤリとする場面があったが、その後も高い位置を取って冷静にビルドアップに参加。好セーブもあって失点を最小限に。
DF
18 エウシーニョ 6.5(90+1分OUT)
攻守両面で彼らしいクオリティを発揮したうえで、決勝点となる今季初ゴールで勝利に大きく貢献した。
5 ヴァウド 6.5
守備でドウグラスらに大きな仕事をさせず、逆転の口火を切る同点ゴールをゲット。MOMに匹敵する働きだった。
3 ファン・ソッコ 6
クロス対応でヒヤリとする場面もあったが、ディフェンスラインを統率しながら危ないところをカバーし、失点を最小限に抑えた。
15 金井貢史 6.5
神出鬼没な動きや的確なパスで攻撃を牽引し、守備でも冷静に対応したうえで、セットプレーから3点目を流し込んだ。
MF
22 ヘナト・アウグスト 6
積極的に攻撃に絡む意識を見せた中で決定的な仕事はできなかったが、守備での貢献度の高さは相変わらず。
6 竹内 涼 6.5(76分OUT)
ケガ明けでフル出場はならなかったが、闘志、冷静さ、プレーのクオリティでチームを牽引し、キャプテンらしい働きを見せた。
MF
30 金子翔太 5.5(71分OUT)
攻から守への切り換えの速さは光ったが、狙っていた裏への抜け出しはあまり成功せず、チャンスに絡めなかった。
MAN OF THE MATCH
16 西澤健太 7
セットプレーの2本を含めて全3得点をアシスト。後半は右サイドに移って質の高いクロスも入れ、キックのうまさが冴え渡った。
FW
14 後藤優介 5.5(71分OUT)
システムが2トップに変わって、前からの献身的な守備や仕掛ける姿勢は目立ったが、攻撃時のクオリティはやや物足りなかった。
10 カルリーニョス・ジュニオ 6(90+1分OUT)
チャンスはなかなか巡ってこなかったが、前からの献身的な守備や身体を張って起点となるプレーで勝利に貢献した。
交代出場
MF
20 中村慶太 6(71分IN)
左のサイドハーフに入って、タメを作りながら効果的な仕掛けも見せ、サイド攻撃のギアを上げる働きを披露。
MF
37 鈴木唯人 6(71分IN)
気負ってチャンスを逃すシーンもあったが、積極的な仕掛けを見せて逆転ゴールにつながる好パスも供給した。
MF
40 成岡輝瑠 6(76分IN)
リードを奪った直後に入ったが、守りに入ることなく攻撃のつなぎ役として良い流れを維持することに貢献した。
DF
2 立田悠悟 ―(90+1分IN)
クローザーとして右SBに入った。時間が短く評価要素なし。
FW
23 ティーラシン・デーンダー ―(90+1分IN)
カルリーニョスに代わってトップに。時間が短く評価要素なし。
監督
平岡宏章 6.5
就任3日目での初陣だったが、やるべきことを明確にして、選手たちに戦う姿勢を表現させることに成功。試合中の修正や交代策も効果的だった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
神戸 5.5
前半は清水の守備に少し手を焼きながらも悪くない試合運びで1点を先行。しかし後半は入りが悪く、同点にされてからはさらに主導権を握られて、清水に今季初の逆転勝利を許した。
【神戸|採点・寸評】
GK
1 前川黛也 5.5
個人としては好セーブもあって破綻はなかったが、セットプレーからの2点を含む3失点はやはり残念なところ。
DF
22 西 大伍 5.5
後半は守備に追われる時間が多くなったが、試合を通して周囲と連係してチャンスを作るシーンは少なかった。
33 ダンクレー 5
個としての強さは見せたが、少しミスや不要なファウルが目立ち、失点につながるFKも与えた。
25 大崎玲央 5.5
的確な予測と安定した対応は光ったが、パスミスからピンチを招いた場面もあり、3失点は悔しい結果。
24 酒井高徳 5.5
冷静な組み立てや機を見た攻撃参加も見せたが、後半チームの流れが悪くなった中で立て直すことはできなかった。
MF
6 セルジ・サンペール 6
前半からミスの少ない安定したプレーでゲームをコントロールしていたが、右足首を痛めて51分に交代。
5 山口 蛍 6.5
ルーズボールに対する素早い反応や冷静な組み立てで持ち味を発揮し、先制ゴールのシュートも見事だった。
MF
27 郷家友太 5.5(71分OUT)
攻守に献身的に動いたが、ボールに絡む回数を増やせず、西の攻撃参加を引き出す働きもあまりできなかった。
8 アンドレス・イニエスタ 5.5
左サイドから中にも入りながら裏へのパスなどでクオリティの高さは見せたが、彼の力からすれば物足りない内容。
FW
21 田中順也 5.5(71分OUT)
立ち上がりでクロスに良い入りを見せたが、その他ではあまり見せ場を作れず、強い印象を残せなかった。
49 ドウグラス 5.5
昨年までホームにしていたアイスタでのプレーだったが、彼らしい凄みを発揮できず、シュートも1本に終わった。
交代出場
MF
14 安井拓也 5.5(51分IN)
急きょ出番が来た中であまり試合の流れに乗れずにやや埋没。劣勢を跳ね返す働きはできなかった。
FW
9 藤本憲明 5.5(71分IN)
相手の流れが続いた中でボールを触る回数自体が少なく、裏に抜け出すシーンも作れずシュート0本。
FW
13 小川慶治朗 5.5(71分IN)
自分たちの時間を作る仕事があまりできず、守備に回る時間も多かったため、持ち味を生かせなかった。
監督
三浦淳寛 5.5
前節と同じ4-4-2の形で臨み、前半は悪くない展開に導いたが、後半に流れが悪くなった中で交代策が効果を発揮せず、立て直すことができなかった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●前島芳雄(フリーライター)
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