見どころ・戦評
[J1リーグ27節]札幌1-1鳥栖/11月14日(土)/札幌ド
【チーム採点・寸評】
札幌 6
出場停止の荒野、負傷のチャナティップを欠き、マンマーク戦術の軸がいないことで戦い方がどこかハッキリせず。中2日という日程の影響か集中力を欠いたミスなども散見。ただし、後半はしっかりと持ち直したように見受けられた。
【札幌|採点・寸評】
GK
1 菅野孝憲 6.5
ビルドアップでは鳥栖の朴に力の差を見せつけられたが、GKとして肝心の「ゴールを守る」という仕事は的確に遂行した。
DF
32 田中駿汰 6.5
危険察知や予測がよく、逆サイドもしっかりとカバー。シンプルなつなぎのパスも効果的なものが多かった。
20 キム・ミンテ 5.5
相手に力負けをしたり、ボディコンタクトから入れ替わられるなど、持ち前の身体能力を発揮できていなかった。
5 福森晃斗 5.5(74分OUT)
背後へのボール処理が不十分で、ボランチの選手が常にフォローした。攻撃面でもイージーなパスミスが。疲労の影響か。
MF
30 金子拓郎 5.5(60分OUT)
疲れが蓄積してきたのか、動きにキレを欠いていたように映った。単純に相手に勢いで上回られただけの可能性もあるが。
10 宮澤裕樹 6.5
最終ラインを常にカバーし続け、危ない場面を何度も救っていた。そこからの配球でミスもあったが、それ以上に守備で貢献。
31 高嶺朋樹 6
シンプルながらもテンポのいいパス配球と、相手ボールに対して積極的にアプローチし続ける姿勢は好印象。
7 ルーカス・フェルナンデス 6
試合途中までは相手の守備網に引っかかったが、時間が経つにつれて敵陣深くまで入っていけるようになった。
MF
14 駒井善成 6(74分OUT)
ゴール前での動き出しは相手の脅威となった。ただし、中盤ではキレイなつなぎを意識しすぎたようにも感じる。
33 ドウグラス・オリヴェイラ 5(60分OUT)
献身的な守備意識は感じられたが、周囲と連動してプレスを仕掛けるという戦術的なところは質を欠いていた。
FW
11 アンデルソン・ロペス 5.5(80分OUT)
積極的に攻め込んだものの、相手ボール時のプレッシングのところは献身性が足りなかったように見えた。
交代出場
MF
19 白井康介 6(60分IN)
左サイドから持ち込んでの右足シュートは、相手の好守に阻まれたもののかなり惜しい一発だった。
FW
48 ジェイ 6.5(60分IN)
途中出場ながらもしっかり大仕事をやってのけるのはさすが。個の力でタイスコアとし、チームに活力も与えた。
DF
2 石川直樹 6(74分IN)
前がかりになっていった時間帯のなかで、しっかりとチームの守備力を高めて失点を許さなかった。
MF
23 中野嘉大 6(74分IN)
中盤で走り回りハードにプレーをしたが、警告を受けたタックルに対しては試合後に相手監督が猛烈に苦言を呈した。
26 早坂良太 (80分IN)
リスクマネジメントをしながらも敵陣を巧みに襲うクレバーさ見せた。残念ながらシュートはバーに嫌われた。
監督
ペトロヴィッチ 6
中2日での試合で思うような試合の入りができなかった様子だが、交代策は的中。ただし、失点につながったセットプレーは試合を通じて対応、修正が不十分だった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
鳥栖 6
GKからビルドアップして相手の守備を揺さぶり、敵陣にボールを持ち運ぶというプレーでは札幌を上回った。若い選手の躍動感も同様。ただし、中5日ながら終盤に運動量が落ちたのは残念。
【鳥栖|採点・寸評】
GK
40 朴 一圭 6.5
GKからのビルドアップというものを札幌に見せつけた。シュートストップに関しても安定感があった。
DF
28 森下龍矢 5.5
小屋松と連動して積極的に敵陣に侵入したが、ボール保持時のプレーの精度がいまひとつだった。
38 宮 大樹 6
特段、目立ったミスもなく、マイボール時も相手のプレスに押されることなくパス配球をした。
MAN OF THE MATCH
3 エドゥアルド 6.5
ディフェンスリーダーとして強い存在感を放った。ラインコントロール、対人プレー、配球でさすがのプレーぶり。
47 中野伸哉 6
広い視野を生かした縦パスや、思い切りのよい飛び出し、守備などポテンシャルの高さを感じさせた。
MF
22 小屋松知哉 6
速さのある走りだしで相手の守備ラインを幾度も翻弄した。ただ、あと一歩、精度やアイデアが欲しかったところ。
41 松岡大起 6
スピード感のある持ち運びで相手守備を引き付けた。ただし、縦パスに精度とアイデアが欲しかった。
FW
30 樋口雄太 6.5
鋭い身のこなしで相手のアプローチを何度もいなした。サッカーセンスの高さを感じさせるプレーぶりだった。
MF
23 本田風智 6(85分OUT)
主に左サイドでプレーし、相手のマークを引き付けて優位性を作った。ただし、もう少しゴール前に入っていきたかった。
FW
9 チアゴ・アウベス 6.5(68分OUT)
強力な左足は要所で相手の脅威となっていた。2試合連続得点となったが、もう1点ほど取れていたようにも思う。
19 趙 東建 5.5(68分OUT)
得点への意欲は見せたものの、シュートのクオリティがなかなか上がらず、相手に対応されてしまった。
交代出場
FW
16 林 大地 5.5(68分IN)
相手の厳しいマークに遭い、なかなか特徴を発揮することができていなかった。
11 豊田陽平 5.5(68分IN)
得点をもとめられながらも、空中戦でのフィニッシュなどといった、得意とするプレーを出す場面があまりなかった。
33 石井快征 ―(85分IN)
相手が前に出てきたところを一刺し、といきたかったが、有効なスペースがなかなか得られなかった。
監督
金 明輝 6
能動的に攻撃を組み立てていくというプレーでは相手を上回った。ただし、試合の入りが良かった分、終盤はパワーダウンした印象。交代も奏功せず。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
構成●サッカーダイジェストWEB編集部
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