見どころ・戦評
[J1・28節]札幌5-1清水/11月21日/札幌ド
【チーム採点・寸評】
札幌 7
試合序盤に荒野が負傷退場し、少なからず精神的動揺があったであろうなかでもしっかりとパフォーマンスを上げ、同点、逆転さらには追加点を重ねて大勝した戦いぶりでホームスタジアムを沸かせた。
【札幌|採点・寸評】
GK
1 菅野孝憲 6
比較的高めのポジションをとり、ビルドアップに参加あるいは相手のカウンター対応などで安定したプレーを見せた。
DF
32 田中駿汰 6
相手がスピードに乗った場面では守備対応で遅れをとったが、全体的には攻守両面でしっかりと貢献した。
20 キム・ミンテ 6.5
守備では終始冷静にプレーをし、試合の流れを一気に手繰り寄せる今季初ゴールも記録してみせた。
5 福森晃斗 6.5
今季リーグ戦初となる直接FKは見事だった。相手GKの動きを読み、ファーサイドへと高精度なキックで沈めた。
MF
30 金子拓郎 5.5(66分 OUT)
動き出し、仕掛けなどの積極性は感じさせたが、その後のプレーは精度と勢いを欠いてしまった。
10 宮澤裕樹 6
相手がボールコントロールした瞬間を狙うボール奪取力は秀逸。相手を揺さぶるパス配球も上々だった。
31 高嶺朋樹 6.5
持ち前のアグレッシブなプレーぶりと、力強いフィジカルコンタクトで、中盤で存在感を見せていた。
7 ルーカス・フェルナンデス 6(81分 OUT)
献身的にプレーも、この日は得意の形まで持っていけそうで持っていけない歯がゆい場面が目立った。
MF
27 荒野拓馬 ―(13分OUT)
試合序盤にコンタクトプレーで負傷。早急に担架で運ばれ、そのままピッチを退くこととなってしまった。
14 駒井善成 6.5(81分 OUT)
敵陣深くへのボールチェイスだけでなく、自陣深くまで戻っての守備サポートもあり、高い戦術眼でチームを支えた。
FW
48 ジェイ 6.5(66分 OUT)
高い位置で積極的にチェイスをかけるなど、献身性を見せた。相手の隙を見逃さなかった得点もさすがだった。
交代出場
FW
MAN OF THE MATCH
11 アンデルソン・ロペス 7(13分IN)
荒野の負傷により急遽出場も、冷静に決めたPK含む2得点だけでなく、スピード溢れるドリブルで相手を脅かした。
4 菅 大輝 6(66分IN)
離脱からの復帰戦。離脱前と変わらずアグレッシブにボールに関与していった。
9 ウーゴ・ヴィエイラ 6(66分 IN)
札幌でのデビュー戦。コンディションは不十分ながらも積極的にパスを要求し、福森のFK弾にながるファウルをもらった。
MF
19 白井康介 ―(81分IN)
ほぼ試合の行方が決まったなかでの出場だったが、フルパワーで走り回ってチームの勝利に貢献。
8 深井一希 ―(81分IN)
対人守備時に先手を取れず、後手に回ってしまい、この選手の良さがなかなか出せていなかった。
監督
ペトロヴィッチ 6.5
後半は相手のサイドバックに起点を作らせないような守備対応を指示し、試合の主導権を維持し続けた。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
清水 5
試合への入りはよく、難なく先制点を奪ったところまでは良かったが、そこからは同点を目指す札幌のパワーに押し切られた。ファイナルサード付近で攻撃に厚みをつけることもできなかった。
【清水|採点・寸評】
GK
31 梅田透吾 5
パフォーマンスが劣悪だったわけではないが、守備陣のオーガナイズと直接FKへの対応が不十分だった。GKとして5失点は痛い。
DF
18 エウシーニョ 5.5
後半は相手の警戒がよりタイトになったため、起点を作り切れず、縦にもあまり攻め込めなくなっていた。
5 ヴァウド 5.5
フィジカルコンタクトでは相手のジェイを上回ったが、左右に揺さぶられる展開になると隙が生まれていた。
2 立田悠悟 5.5
リーダーシップを発揮してラインをコントロールするも、後半は下げた後に上げ戻すことができていなかった。
3 ファン・ソッコ 6
見事にコントロールされた先制点は見事だった。守備面でもこの選手のサイドはある程度、安定を見せていたのだが。
MF
16 西澤健太 6(69分OUT)
出足の速い飛び出しで相手を牽制してはいたものの、いい形でボールを受け、離すことができず。
22 ヘナト・アウグスト 5.5
相手が横幅を使って攻めてきたため、なかなかタイトにボールに寄せて芽を摘むことができなかった。
6 竹内 涼 5.5(69分OUT)
立ち上がりはアグレッシブにプレーも、同点とされてからは受け身に回ってしまい、相手のカウンターへの対応にも引いてしまった。
20 中村慶太 6(79分OUT)
主に左サイドから躍動的に動き出してパスを引き出していたが、なかなか決定的な仕事ができなかった。
FW
14 後藤優介 5(HT OUT)
カルリーニョスとの距離感を意識していた様子だが、彼が引いた際に効果的なアクションを起こせなかった。
10 カルリーニョス・ジュニオ 6(79分 OUT)
力強いドリブルで相手守備陣を引き付けていた。惜しい場面の一歩手前が多く、崩し切れなかった。
交代出場
FW
37 鈴木唯人 5.5(HT IN)
ボールに関与して好機を演出するプレーが期待されていたはずだが、なかなかそういった形を作ることができず。
MF
28 西村恭史 5(69分 IN)
投入された時点ではすでに点差をつけられており、流れを作り直すのは難しかっただろう。
FW
23 ティーラシン・デーンダー 5.5(69分IN)
前線で身体を張ってなんとか状況を打破したいところではあったが、結果としてはうまく攻撃に絡めなかった。
MF
13 宮本航汰 ―(79分IN)
相手が勢いづいたなかでの出場ということもあって、なんとか前への圧力を強めようにも、なかなか効果的にはならず。
30 金子翔太 ―(79分IN)
献身的に走り回ってボールに関与し、できるだけ攻撃回数を増やしたかったが、うまく周囲と連動ができなかった。
監督
平岡宏章 5
試合の入りが良かっただけに、4点差の敗戦は悔しい結果だろう。ただし、相手の個でやられた場面も多かっただけに、チームが機能していなかったわけではない。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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