見どころ・戦評
[J1リーグ30節] 清水1-1湘南/11月29日(日)/アイスタ
【チーム採点・寸評】
清水 5.5
前半は攻撃面で良いリズムを作れず、後半は最近の良い形を取り戻したが、守り切れず、決めきれずという展開に。アイスタではJ1で400試合目だったが、節目での勝利を逃したもったいない試合という印象だった。
【清水|採点・寸評】
GK
39 大久保択生 6
ボックス外への飛び出しで不安定な面もあったが、ゴールマウスにはしっかりと立ちはだかり、59分のビッグセーブも大きな働きだった。
DF
18 エウシーニョ 6.5
守備をそつなくこなしながら攻撃の組み立てに絡む回数が多く、前方向へのパスも冴えた。さらに同点ゴールをアシスト。
5 ヴァウド 6
個人としては危なげない対応を90分間続けた。良いインターセプトもあり、いつも通りのパフォーマンス。
2 立田悠悟 5.5
安定した対応を続け、良い読みや良いロングフィードも見せたが、失点シーンではボールウォッチャーに。
3 ファン・ソッコ 6
前半はクロス対応の甘さや細かいミスもあって冴えなかったが、後半は効果的な攻撃参加が増え、惜しい形も作った。
MF
22 ヘナト・アウグスト 6
守備ではいつも通りの強さやカバーリングを見せ、攻撃でも積極的に上がって前に絡み、得点シーンも演出した。
20 中村慶太 6(84分OUT)
プレッシャーがかかってもボールを失わずに力強くボールを運び、味方につなげていくプレーは他のボランチにない特徴。それを生かして攻撃の流れを作った。
MF
30 金子翔太 6(63分OUT)
前節からの良い感覚を維持し、ドリブルは抜けなかったが、幅広く動いてチャンスに絡んだ。ただ、決定的な仕事には至らず。
16 西澤健太 6.5
セットプレーではあまり良い形を作れなかったが、フリックやゴールに向かうパスが冴えてチャンスに多く絡んだ。シュートも積極的に狙った。
FW
14 後藤優介 6(63分OUT)
ファーストDFとして守備のスイッチを入れながら、裏への飛び出しも多く、前半ではもっとも多くチャンスを迎えた。決めきれなかったのは残念だが、仕事量は多かった。
10 カルリーニョス・ジュニオ 6.5
前で起点になりつつ積極的な仕掛けを見せ、周囲ともうまく連係して最多4本のシュート。決めきれない面もあったが、価値ある同点ゴールを決めた。
交代出場
FW
37 鈴木唯人 6(63分IN)
積極的な仕掛けを連発してチームのギアを上げる意味で大きく貢献。決定機もあった中で、初ゴールが待たれる。
FW
33 川本梨誉 5.5(63分IN)(84分OUT)
裏への飛び出しや高い位置でのボール奪取で貢献したが、守備では戻り遅れる場面もあり、戦術的な理由もあって途中交代。
MF
13 宮本航汰 -(84分IN)
ボランチに入って幅広く動いてボールに絡んだが、時間が短く決定的な仕事には至らず。
FW
23 ティーラシン・デーンダー -(84分IN)
柔らかなタッチのポストワークが冴えて、攻撃のリズムを上げ、88分にはカルリーニョスの惜しいシュートをお膳立て。
監督
平岡宏章 5.5
前々節のメンバーを中心に前節から2人ミックスさせたが、前半で良い内容を引き出せず。後半は交代策が効いたが、ホーム3連勝には導けなかった。
【チーム採点・寸評】
湘南 6
チャンスは少なかったが、チーム全体で辛抱強く戦い、CKからワンチャンスを生かして先制点を決めたところまでは狙い通り。同点ゴールは許したが、清水の猛攻に耐え抜いて順位を守る勝点1をアウェーでつかんだ。
【湘南|採点・寸評】
GK
21 後藤雅明 6
J1リーグ初出場で、前半はビルドアップの面で安全運転過ぎたが、後半は修正。リフレクションでの1失点はあったが、セービングの面では好プレーが多かった。
DF
19 舘 幸希 6
初めは3バックの右で、70分から中盤に上がった中で90分を通して粘り強い守備を披露。フィジカル面でも引けを取らなかった。
38 石原広教 6
危ない場面でのシュートブロックが多かった中で、足に当たったボールがゴールに入ってしまったが、それは致し方ないところ。全体として守備をしっかりと統率した。
8 大野和成 6.5
タフな守備を続けながら先制点をアシストし、終盤の猛攻にもしっかりと耐え抜いて勝点1に大きく貢献。
MF
6 岡本拓也 5.5
西澤やファンへの対応で難しさもある中でよく踏ん張ったが、攻撃に出る回数は少なく、恐さのあるクロスは87分の1本だけだった。
23 茨田陽生 6.5(70分OUT)
2列目からの飛び出しが冴え、シュートもチーム最多(3本)で59分には惜しいシーンも。それが先制のCKにつながった。
30 柴田壮介 6(90分OUT)
前節の初スタメンから2試合連続で先発。目立つシーンは少なかったが、攻守に落ち着いたプレーを続け、しっかりとボールをさばいた。
MF
16 齊藤未月 5.5(70分OUT)
攻守両面でハードワークしたが、プラスαの仕事は少なく、違いを見せるという面では物足りなかった。
26 畑 大雅 6
左サイドでタイトかつ粘り強い守備を続け、チーム1位のスプリント数で攻撃参加も繰り返した。
FW
18 松田天馬 6(62分OUT)
少し引いてボールを受けつつ、精力的なプレスバックも。良いクロスもあり、セットプレーのキッカーとして得点にも絡んだ。
MAN OF THE MATCH
14 中川寛斗 6.5(62分OUT)
ロングボールには競り勝てなかったが、前からボールをしつこく追い続け、一瞬の隙を突いた先制ゴールでチームに貴重な勝点1をもたらした。
交代出場
FW
13 石原直樹 6(62分IN)
ケガからの復帰戦で、シュートには至らなかったが、身体を張ってボールを収め、セットプレーの守備でも頑張りを見せた。
MF
5 古林将太 5.5(62分IN)
初めは2トップの一角に入って、前線でのタメや前からの守備に奮闘。87分の岡本のクロスにはわずかに届かなかった。
MF
29 三幸秀稔 5.5(70分IN)
2列目の右に入ったが、試合展開的に守備に追われる時間が長くなり、ハードワークを続けたが攻撃面で目立つ働きはできなかった。
DF
22 大岩一貴 6(70分IN)
3バックの右に入り、清水の猛攻にさらされた中で身体を張った守りで勝ち越し点を許さなかった。
FW
17 大橋祐紀 -(90分IN)
2トップの1枚として入ったが、時間が短く評価要素なし。
監督
浮嶋 敏 6
ある程度わりきった戦い方を徹底させ、セットプレーから先制点を奪ったのは目論見通り。交代策で流れを変えることはできなかったが、アウェーで最低限の結果をもたらした。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●前島芳雄(フリーライター)
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