見どころ・戦評
[J1第30節]鹿島4-0浦和/11月29日/カシマ
【チーム採点・寸評】
鹿島 7
11分の先制点で流れを引き寄せ、優位にゲームを進めながら後半に3得点。相手を寄せ付けず、盤石の戦いぶりで完勝を収めた。
【鹿島|採点・寸評】
GK
31 沖 悠哉 6
前半終了間際のピンチでは思い切って前に出て事なきを得る。60分の危ない場面でも果敢なプレーで失点させず。
DF
37 小泉 慶 6.5
上田の先制点につながる中盤での見事なボール奪取。素早い攻守の切り替えなど、エネルギッシュなプレーが光る。
39 犬飼智也 6.5
10分にセットプレーの流れから惜しいシュート。周りをよく見て気の利いたサイドチェンジも。押し込まれる時間帯でも慌てずに対処した。
28 町田浩樹 6
4試合ぶりの出場。試合を通じてリスクマネジメントを怠らず、最後まで集中力を保ち、ここぞというところでゴールを守った。
16 山本脩斗 6
前に出るか、後ろでステイするか。その判断が的確で、左サイドの守備にふたをする。デュエルでも簡単に負けず。
MF
4 レオ・シルバ 6.5
キープしながら、相手の逆をついて局面を変えるプレーはさすが。要所でプレーに絡みながら、ボールの流れをスムーズに。81分に土居のお膳立てから1得点。
20 三竿健斗 6.5
ソリッドなディフェンスを披露し、中盤の攻防で絶大な存在感を放つ。高い危機察知能力を発揮してチームを下支えした。
MF
7 ファン・アラーノ 6(83分OUT)
柔軟な足技で敵を翻弄。攻撃に絶妙なアクセントをもたらしたが、後半開始早々のビッグチャンスは決めるべきだった。
8 土居聖真 6.5(83分OUT)
冷静沈着に左サイドから効果的なアタックを繰り出す一方、周りの選手たちの良さを引き出そうとする献身的なプレーも。L・シルバの得点をアシスト。
FW
9 エヴェラウド 7(57分OUT)
良質なクロスで上田の先制ゴールをアシスト。40分、52分の得点チャンスは逸したが、裏に抜け出して得た64分の絶好機は決めてみせた。
36 上田綺世 7.5(72分OUT) MAN OF THE MATCH
3分のヘッドは決められなかったが、11分の決定機はきっちりとモノにして、50分には強烈なミドルシュートで2点目をゲット。圧巻の決定力を見せつけて勝利の立役者に。交代の際にはスタンドから大きな拍手が送られる。
途中出場
MF
25 遠藤 康 6(72分IN)
75分には可能性を感じさせる右足シュート。状況に応じたポジショニングとプレーで安心感を与えた。
DF
22 広瀬陸斗 ―(83分IN)
カウンターでは良いタイミングで前に出たがパスが届かず。出場時間が15分未満のため採点なし。
MF
6 永木亮太 ―(83分IN)
攻守の両局面で隙を見せず、確実に勝利を引き寄せる。出場時間が15分未満のため採点なし。
MF
27 松村優太 ―(83分IN)
右サイドで持ち前のドリブルを駆使して見せ場を作る。出場時間が15分未満のため採点なし。
FW
15 伊藤 翔 ―(83分IN)
良い位置でスタンバイし、ゴールを狙ったが結果は出せず。出場時間が15分未満のため採点なし。
監督
ザーゴ 6.5
前節から中盤の形を菱形から台形に。4点目を奪った直後、一気に“4枚替え”など余裕のある采配で勝点3を掴む。
[J1第30節]鹿島4-0浦和/11月29日/カシマ
【チーム採点・寸評】
浦和 4.5
早い時間帯で失点したあと、思うようにペースを上げられず、さらにリードを広げられて苦しい展開に。終盤は押し込む時間も増えたが、鹿島の堅い守備を崩し切れず。攻撃でも守備でもピリッとしない内容だった。
【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 5
懸命のセービングも及ばず、痛恨の4失点。ただ、J・アラーノとの1対1を止めるなどいくつかのビッグセーブはあった。
DF
27 橋岡大樹 5.5
先制を許したシーンでは、クロスを上げたエヴェラウドを止められず。ただ、その後は持ち直して、力強くプレーしたが……。
20 トーマス・デン 5.5
迅速なカバーリングや狙いを定めたシュートブロックほか、配給も良かったが、相手の圧力ある攻撃を撥ね返せなかった。
5 槙野智章 5
スタートから身体の強さを活かした守備で奮闘。ただ、目の前で上田のヘディングシュートと強烈ミドルを許すなど、失点を食い止められなかった。
6 山中亮輔 5.5
スピードを活かし、機を見たオーバーラップで攻撃をサポートも得点には至らず。27分の遠目からのシュートは決められなかった。
MF
24 汰木康也 4.5(57分OUT)
ゲームの序盤はそこまで目立ったプレーを見せられず。その後もパフォーマンスは上向きにならず、無念の途中交代。
16 青木拓矢 5.5(66分OUT)
シンプルなパスワークで攻守をつなぐ。だが、交代直前の3失点目につながる不用意なパスミスはいただけなかった。
MF
7 長澤和輝 5(57分OUT)
よく動いて、パスを捌いてチームに好リズムをもたらす。ただ、相手に脅威を与えるようなプレーは少なかったか。
11 マルティノス 5.5
緩急をつけながらカットインして攻撃の糸口を探る。45分の狙いすました左足シュートはポストに嫌われる。
FW
30 興梠慎三 5(78分OUT
高いパスセンスで味方を前向きに走らせる。前線の基準点として機能していたが、目に見える結果を残せなかった。
45 レオナルド 5.5
19分、橋本のクロスに飛び込むも合わせられず。それ以外でも決定的なチャンスを作りかけたが、得点はできなかった。
途中出場
MF
8 エヴェルトン 5.5(57分IN)
流れを好転させようとアグレッシブに動き回ってハードワークをこなしたが、攻撃でも守備でも狙いどおりの形は作れなかった。
FW
9 武藤雄樹 5(57分IN)
それなりにプレータイムを得られたが、シュートは1本も打てず。良いシチュエーションでゴール前に入れなかった。
MF
13 伊藤涼太郎 5(66分IN)
交代直後には高位置でのFKで際どい一発。その後も至近距離でのFKのチャンスはあったが、これもネットを揺らせなかった。
DF
3 宇賀神友弥 ―(78分IN)
ワイドからパワーをもたらそうとしたが奏功せず。出場時間が15分未満のため採点なし。
FW
14 杉本健勇 ―(78分IN)
効率の良いプレーで得点を狙ったが上手くいかず。出場時間が15分未満のため採点なし。
監督
大槻 毅 4.5
悪い流れを改善するための明確な策を見せられず。状況をよく見て交代のカードを切ったが、勝点には結びつかなかった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
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