見どころ・戦評
[J1リーグ31節]柏0-1名古屋/12月5日(土)/三協F柏
【チーム採点・寸評】
柏 5.5
中盤の主導権争いは互角に戦った。シュート数では名古屋を上回ったが、一瞬の隙を見せなかった相手に対して、ミスからの失点を取り返せず手痛い敗戦となった。
【柏|採点・寸評】
GK
17 キム・スンギュ 4.5
相手CKの対応は良かったが、今日の試合展開では51分の失点につながるミスが全て。厳しい採点も結果を考えれば致し方なし。
DF
25 大南拓磨 5.5
守備時にも身体を入れ上手く守り、パスで攻撃に繋げようと試みるが、相手に上手く対処されてしまう。55分にはペナルティエリア手前からシュートも放つ。
50 山下達也 6
終盤はキャプテンマークを巻いてプレー。守備でもそつなくこなし、82分のFKの場面では、見事なヘディングシュートを放つがオフサイド判定。
4 古賀太陽 5.5
対峙するマテウスを自身のサイドでは自由にさせなかった。87分には左サイドからクロスを供給し、オルンガと高橋が詰めるものの、GKに防がれる。
13 北爪健吾 5(65分OUT)
ゴール前にしっかりとフォローに走ったが、GKとの連係が乱れ結果的に失点の要因となってしまった。
18 瀬川祐輔 5.5(77分OUT)
前半は対面のオ・ジェソクのボールを狙いショートカウンターの起点となる。マテウスに押し込まれた
MF
8 ヒシャルジソン 6
広大なエリアをカバーし名古屋の攻撃を阻止。66分にはオルンガを狙ったクロスも送るがGKにキャッチされる。
27 三原雅俊 6(77分OUT)
中盤の主導権争いは互角。ミスではないものの、失点の場面では相手の連係に翻弄され、稲垣のクロスを潰し切れなかった。
MF
9 クリスティアーノ 5.5(69分OUT)
19分にはオルンガのキープから強烈なミドルシュートを放つ。相手の守備ブロックにスペースを潰され危険な位置では仕事をさせてもらえなかった。
10 江坂 任 5(69分OUT)
40分のオルンガへのパスなど一瞬の隙を狙い攻撃をけん引しようと努めた。しかし、相手も隙を見せず、次第に手詰まりになっていった。
FW
14 オルンガ 6
厳しいマークに遭いながらも両チーム最多のシュート5本を記録。ボールを収める場面もあったが、相手のプレスバックが早く厚みのある攻撃には繋げられなかった。
交代出場
DF
6 高橋峻希 6(65分IN)
出場後から積極的に右サイドを駆け上がる。87分にはオルンガへクロスを合わせにいく。このこぼれ球は先にGKに防がれてしまう。
MF
39 神谷優太 5.5(69分IN)
アディショナルタイムの攻撃で存在感を放つ。最大の見せ場となったFKは壁に当ててしまった。
FW
19 呉屋大翔 5.5(69分IN)
オルンガと2トップを組み相手守備をかき回すが、上手く対処された。90分に中央突破からFKを獲得するなど惜しい場面もあった。
MF
33 仲間隼斗 ―(77分IN)
終盤の攻勢に厚みを加えるが、ゴールに繋がるプレーはできず。
MF
5 小林祐介 ―(77分IN)
あまり多くのプレーには絡めなかった。出場時間が短いため採点はなし。
監督
ネルシーニョ 6
失点後も交代カードを次々と切り、システムも変更し終盤の攻勢に繋げた。しかし思うように攻めきれなかったのは相手の守備力を褒めるべきか。試合後には「組織的に戦えない場合には、効率のいい守備や生産性の高い攻撃は生まれない。そういった厳しいゲームだった」と悔しさを滲ませた。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
名古屋 6.5
指揮官も「我慢比べ」と言う激しい守備の応酬で、最後まで戦い抜き、今季15度目のクリーンシートを達成。得点シーンでは両SBが攻め上がるなどわずかなチャンスをしっかりと結果に結びつけた。
【名古屋|採点・寸評】
GK
1 ランゲラック 6.5
スリッピーな状況で前半はパンチングを選択するシーンも見られた。結果的にそうした判断力の部分でも大きく勝利に貢献した。
DF
34 オ・ジェソク 6
守備はそつなくこなしていたが、ボール保持時にはやや狙われたか。攻め上がった51分の場面では稲垣へのパスからゴールが生まれた。
4 中谷進之介 6.5
古巣相手に冷静に仕事をこなした。オルンガに競り負ける場面でもしっかりと身体を寄せ、自由に攻撃はさせなかった。
3 丸山祐市 6.5
相手の攻撃をしっかりとはね返した。89分に呉屋をブロックしてイエローカードを受ける。攻撃時にもCKの競り合いに勝ちシュートも放つ。
23 吉田 豊 6.5
激しい守備と効果的な攻め上がりでこの日もチームを助けた。得点シーンも左サイドのクロスが起点となった。
MAN OF THE MATCH
MF
15 稲垣 祥 7
米本との連係も良く、豊富な運動量を誇る相手の中盤にも走り勝ちゲームを引き締める。ラッキーな部分もあったが、一瞬の隙を見逃さない得点に繋がるクロスなど、攻撃でも気を利かせた。
2 米本拓司 7
広大なエリアをカバーした。似たようなストロングポイントを持つ相手との拮抗したゲームでも多くの局面に顔を出した。ペナルティエリア内へのパスも送り攻撃にも貢献した。
MF
16 マテウス 6
足を気にする部分もあり、コンディションは万全ではないかもしれない。それでもあきらめずにタッチライン際までボールを追いかけ、その左足は相手の脅威となっていた。
27 相馬勇紀 6.5
目の前にこぼれたボールを押し込み2節以来の得点を記録。この日は走力を遺憾なく発揮し、ドリブルで仕掛ける場面も多かった。ボールを受ける機会が多く、ポジショニングの良さも際立った。
FW
10 ガブリエル・シャビエル 6(58分OUT)
32分にはドリブルからペナルティエリア内を突破しCKを獲得。得点シーンでも左サイドからのクロスを受け、上手く攻撃に繋げた。
11 阿部浩之 6(88分OUT)
相手守備陣も堅く、下がってのプレーが多かった。中盤を助けたが、シュートは0本だった。
交代出場
FW
25 前田直輝 6(58分IN)
スピードで前線に変化をつけた。相手の反撃を受ける時間も多く、中盤に下がってきてのプレーが多かった。
DF
26 成瀬竣平 ―(88分IN)
上手く持ち上がる場面もあり、クローザーとしての役目を遂行した。
監督
マッシモ・フィッカデンティ 6.5
“カテナチオ”の精神を植え付け、全選手が楽しいと言わんばかりに積極的に守備に出る姿勢が印象的だった。拮抗した展開で守備を苦にしないメンタルの部分の差が相手のミスを誘ったように感じる。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)
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