見どころ・戦評
[J1リーグ34節]横浜FC3-1横浜/12月19日/ニッパツ
【チーム採点・寸評】
横浜FC 7
ホームでのダービーで会心の勝利。J1昇格1年目で最低限であり及第点の“残留圏”でのフィニッシュは来季につながる。
【横浜FC|採点・寸評】
GK
44 六反勇治 7
古巣相手に自身のビッグセーブだけでなく、ポストとクロスバーを味方につけて最少失点に抑えた。
DF
3 マギーニョ 6.5(90分OUT)
失点シーンこそ離してしまったが、マッチアップした前田大然のスピードに翻弄されることなくついていく。
5 田代真一 7
ホーム・三ツ沢で自身もゴールを決めて横浜ダービーで勝利。ハマの闘将がまたひとつ横浜FCの選手として意義を深めた。
26 袴田裕太郎 6.5
終盤に来てCBでの起用は再び増加。1つ運んで前線やサイドに付けるパスが効果的だった。守備も成長を感じさせる。
14 志知孝明 7
12月に入り躍動感が増した。その成果が横浜ダービーでの貴重な先制点。高い位置に入り、左足を振る機会が増えた。
MF
7 松浦拓弥 6.5(90分OUT)
ピッチ上に落ち着きどころがひとつあるだけでマイボールの時間が増える。貴重な先制点も7番のパスから。
6 瀬古 樹 6.5
活動量多く、中盤を幅広く監視。ボールを持たれてもスペースを空けすぎることなく守る。意表を突くロングシュートでも沸かす。
MF
30 手塚康平 7
高精度のキックでセットプレーから2得点を演出。勝たなければいけないダービーで自慢の左足が火を噴いた。
15 齋藤功佑 6(64分OUT)
本人の出来が良くなかったというよりは右サイドにボールが集まることが多く、プレー機会が多くなかった。
FW
9 一美和成 6.5(64分OUT)
決定機こそポストに嫌われたが、足を止めることなくランニングを繰り返す。前線でしっかりと時間を作った。
23 斉藤光毅 6.5(72分OUT)
横浜FCの選手として最後の72分を全力でプレー。J1でのホームでの得点はいつか帰ってきたときに取っておく。
交代出場
MF
27 中山克広 6(64分IN)
子どもの頃スタンドから見ていた横浜ダービーのピッチに自分が立つ。来季は万全な姿で戦いたい。
FW
13 瀬沼優司 7(64分IN)
勝負を決める3点目を奪い、斉藤光毅のいるベンチへ一目散。献身的なランニングでマイボールにする場面も多くチームを助けた。
FW
16 皆川佑介 6(72分IN)
リードを得た状況での投入ということで守備意識を高く持ちプレー。最前線から追いかけ回しターゲットとなる。
MF
8 佐藤謙介 -(90分IN)
後半アディショナルタイムを含めて5分程度のプレー時間であったが横浜ダービーに勝った瞬間に横浜FCのバンディエラがいたことは嬉しい限り。
FW
11 三浦知良 -(90分IN)
来季も自身がピッチに立たない限り、53歳での横浜ダービー出場記録は生涯、破られることはないだろう。
監督
下平隆宏 7
横浜ダービーでしてやったりの勝利。苦しい時間もあったが耐え抜き、今季積み重ねてきたサッカーを証明した。
【チーム採点・寸評】
横浜 5.5
カタールから帰国後、最初にして最後のリーグ戦であったが、どこかピリッとせず、後半は決め切れなかった。
【横浜|採点・寸評】
GK
21 梶川裕嗣 5
2失点目のシーンが痛恨だった。味方と重なってしまった部分はあるも、GKとして飛び出したからには触らなければいけない。
DF
27 松原 健 6.5
捕まえられづらい立ち位置を取りながら攻撃にアクセントを加える。ポスト直撃のシュートはわずかに内側に飛ばなかった。
15 伊藤槙人 5(84分OUT)
局面、局面でどこか軽く緩くボールを失う。勝負決める3失点目の場面で先に飛びながら触れずに決められた。
44 畠中槙之輔 5.5
立ち上がりの失点にセットプレーからの2失点。悪かったと訳ではないが最終ライン含め、守備が安定せず。
16 高野 遼 5.5
ACLとは異なり本職の左SBで先発。前田大然とのコンビネーションはなかなか発揮できず、クロスも合わなかった。
MF
6 扇原貴宏 6
いつものように真ん中でボールを受け動かしたが、相手の守備陣形を崩すほどのパスさばきは見せられず。
8 喜田拓也 6(67分OUT)
中盤での攻防で劣勢ではなかったが支配するまでには至らず。セットプレーの守備は引き締めたかった。
39 天野 純 5.5(84分OUT)
ポジションに縛られることなくボールに絡むも、決定的な仕事はし切れず。セットプレーも不発だった。
FW
18 水沼宏太 6(67分OUT)
今季のアシスト王もこの試合ではなかなか思うようにクロスを上げさせてもらえず。タフな男も67分で退く。
45 オナイウ阿道 6
リバウンドに上手く詰めた得点シーンは見事も、後半に決め切りたい場面は数回あっただけに悔やまれる。
38 前田大然 5.5(84分OUT)
プレースタイル的にこのスタイルのウイングは窮屈そう。ビッグチャンスのダイビングヘッドもネット揺らせず。
交代出場
DF
25 小池龍太 6(67分IN)
意外性あるウイング起用もサイドを攻略し、ゴールを生み出すことはできなかった。最後に惜しいシュートはあった。
MF
26 渡辺皓太 6(67分IN)
ビハインドの状態で送り出される。ボールのあるところに顔だし攻撃を活性化させた。
MF
33 和田拓也 ―(84分IN)
玄人好みのプレーヤーもラスト数分の出場時間では何かを施すことはできなかった。
MF
7 大津祐樹 -(84分IN)
今季は先発出場がなく苦しいシーズンに。この試合も終了間際にピッチに入るも持ち味を発揮するには時間が短すぎた。
FW
43 松田詠太郎 -(84分IN)
今季のサプライズの1人。横浜FMのユース出身選手として横浜ダービーのピッチに立った経験を今後に生かしたい。
監督
アンジェ・ポステコグルー 6
どんな状況でも自分たちのサッカーを貫く姿勢は変わらない。負けてなお美しい。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
構成●サッカーダイジェスト編集部
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