見どころ・戦評

[J1第1節]鹿島1-3清水/2月27日/カシマ
【チーム採点・寸評】
鹿島 4.5
先制するまでは良かった。だが、直後に立て続けに失点して痛恨の逆転負け。相手の堅い守備をこじ開ける術も乏しかった。
【鹿島|採点・寸評】
GK
31 沖 悠哉 5
安定したキャッチングに加え、フィードも正確だったが、後半は懸命なセービングも及ばず3失点。悪い流れを食い止められなかった。
DF
37 小泉 慶 6(87分OUT)
気の利いたポジショニングでポゼッションをサポート。ニアゾーンを狙う動き出しも。ハードな守備も見せた。
DF
39 犬飼智也 5
後方からの配給では工夫を凝らした一方、守備ではわずか10分間で3失点とディフェンスリーダーとして不甲斐ない結果。
DF
28 町田浩樹 5.5
同点とされたシーンでは、目の前のT・サンタナを抑えきれずシュートを許す。チャレンジングな縦パスは良かった。
DF
14 永戸勝也 5.5(87分OUT)
積極的に前に出てクロスを上げたが、決定的な仕事はこなせず。自陣ゴール前ではあと一歩のところで失点を防げなかった。
MF
6 永木亮太 5.5(81分OUT)
出足の鋭いプレッシングやルーズボール回収など、エネルギッシュな振る舞いはいつもどおり。ただ、攻撃面での迫力がやや乏しかったか。
MF
20 三竿健斗 5.5
序盤はパスミスが散見されたが、徐々に落ち着きを取り戻してタイトなプレーを披露。逆転されたあとの反発力をもう少し見せたかった。
MF
7 ファン・アラーノ 5(63分OUT)
巧みなキープなど技術の高さは随所に見せたが、相手に怖さを与えるまでには至らず、後半途中で交代。
MF
8 土居聖真 5.5(87分OUT)
状況に応じ的確なプレー選択で攻撃にリズムを生み出す。バーに嫌われた55分のビッグチャンスは決めたかった。
FW
9 エヴェラウド 5.5
30分のヘッドは相手GKの好守に阻まれる。70分のバイシクルシュートは枠を捉えきれず。期待されたゴールは奪えなかった。
FW
18 上田綺世 5
馬力あるプレーで脅威を与えていたが、シュートチャンスが少なく、無念のノーゴール。3失点目のオウンゴールはアンラッキーだった。
途中出場
MF
13 荒木遼太郎 6(63分IN)
味方のシュートがバーに当たって跳ね返ったところをボレーで押し込む。先制点を挙げたが、勝利には結びつけられなかった。
MF
41 白崎凌兵 ―(81分IN)
ピッチに入った直後のシュートはヒットせず。ミドルゾーンでボールを追いかけるも、効果的な仕掛けは少なかった。
DF
22 広瀬陸斗 ―(87分IN)
左サイドでプレー。限られた時間のなか、見せ場を作れなかった。
MF
25 遠藤 康 ―(87分IN)
右サイドで逆襲を試みるも、思うようにプレーに絡めなかった。
MF
27 松村優太 ―(87分IN)
遠藤の近くでプレー。持ち前のドリブルをなかなか見せられなかった。
監督
ザーゴ 5
逆転されたあとの3枚替えも奏功せず。リードを奪ってから、チームをさらにアグレッシブにさせる手を打てなかった。
[J1第1節]鹿島1-3清水/2月27日/カシマ
【チーム採点・寸評】
清水 7
先にゴールを許す苦しい展開にも気落ちせず、すぐさま同点、逆転に成功し、CKからダメ押しの3点目。攻め込まれる時間帯でも焦れずに粘り強く守り、チャンスを確実にモノにする勝負強さも。
【清水|採点・寸評】
GK
37 権田修一 6.5
30分の決定的なエヴェラウドのヘッドをファインセーブ。セットプレーの流れから1失点も、それ以外は隙のないセービング。
DF
4 原 輝綺 6
16分には良い位置で右足シュートもミートせず。88分のCKのチャンスではニアに飛び込み、相手のオウンゴールを誘う。
DF
5 ヴァウド 6.5
エヴェラウドと見応えあるマッチアップ。失点の場面で競り負けた以外は、ほぼ仕事をさせなかった。
DF
50 鈴木義宜 6.5
ヴァウドとともに強固な壁を築く。盤石のクロス対応を見せ、外につり出されても目の前の相手をブロック。サイドにつけるパスも問題なし。
DF
7 片山瑛一 6.5
ロティーナ戦術を存分に実践。危ないシーンでは素早く姿を現わしてゴールを許さず。攻撃陣のサポートもソツがなかった。
MF
6 竹内 涼 6
攻守のつなぎ役として頼りになる働きぶり。周囲の良さを引き出すパス捌きを見せ、中盤の攻防でも簡単に負けなかった。
MF
20 中村慶太 6.5(74分OUT)
推進力あるプレーで攻撃を勢いづける。オフ・ザ・ボールの時も精力的な走りでチームを活性化した。
MF
19 ディサロ燦シルヴァーノ 6(63分OUT)
後ろからのパスをよく引き出し、攻撃の起点となる。守備も手を抜かず、交代するまで健闘し続けた。
FW
11 中山克広 6
周りをよく見ながらのシンプルかつ堅実なプレーは悪くなかった。フリーで打てた35分の決定機は決めたかった。
FW
10 カルリーニョス・ジュニオ 6(90+1分OUT)
左サイドからのクロスで後藤の逆転ゴールをアシスト。敵のDFの間に正確に入れる素晴らしいボールだった。
FW
9 チアゴ・サンタナ 6.5
抜群のフィジカルの強さを発揮。78分には背後から相手に対応されながらも振り向きざまのシュートで同点弾を流し込む。
途中出場
FW
14 後藤優介 6.5(63分IN)MAN OF THE MATCH
C・ジュニオのクロスに飛び込み、勝利を手繰り寄せるヘディングシュート! 粘り強いディフェンスも好印象。
MF
17 河井陽介 6.5(74分IN)
インサイドハーフに入り、同点弾につながるクロスを供給。テンポの良いパスワークで逆転勝利に貢献する。
MF
30 金子翔太 ―(90+1分IN)
プレータイムはわずかだったが、きっちりとクローザー役を全うする。
監督
ロティーナ 7
堅守をしっかりと落とし込み、相手の攻撃を1点に抑えて価値ある勝点3を掴む。河井、後藤の投入も当たった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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