見どころ・戦評
[J1第3節]鹿島3-1湘南/3月10日/カシマ
【チーム採点・寸評】
鹿島 7
黒星スタートとなった開幕戦の汚名を返上。失点ゼロに抑えれば喜びも倍増したはずだが、勝点3の上積みは何より好転のきざしだ。
【鹿島|採点・寸評】
GK
31 沖 悠哉 6
ピンチらしいピンチがなく安定していたが、クリーンシートまであとわずかのところで失点を喫し、悔しさをあらわにした。
DF
22 広瀬陸斗 6.5
荒木の2点目をアシスト。エリア内に走り込む13番に、置きにいくようなパスがとてもクールだった。
DF
39 犬飼智也 6.5
相手FWを背後から厳しくチェック。足を伸ばしてボールを突っつき、空中戦でも引けをとらなかった。
DF
28 町田浩樹 6.5
右CKのチャンスで、ダメ押しとなるチーム3点目を強烈ヘッドで決める。1点を返された直後だけにグッと重みが増した。
DF
14 永戸勝也 6.5
持ち前の攻撃力だけではなく、1対1の守備やクロス対応など、高い集中力と注意力を見せた。勝ちたいという気持ちがビシバシ伝わってきた。
MF
20 三竿健斗 6
攻から守への切り替えが速く、次々に相手カウンターの芽を摘んだ。ときには長い距離を並走し、ゴールに対して角度のないほうに追いやった。
MF
6 永木亮太 6(72分OUT)
前半終了間際に絶好機を掴むもゴールにならず、頭を抱えた。「決めたかった!」という内なる声が聞こえてくるようだった。
MF
7 ファン・アラーノ 5.5(72分OUT)
足もとのテクニックには唸るものがある。だが、ボールにパワーを伝えられず、せっかくのシュートチャンスをフイにしていたのは残念。
MAN OF THE MATCH
MF
13 荒木遼太郎 7(72分OUT)
チームを勝利に導く2得点に「今、すごく調子がいい!」と笑みをこぼす。スタメンに抜擢したザーゴ監督も拍手喝采だ。
FW
8 土居聖真 6.5(79分OUT)
キレキレのドリブルで何度も好機を創出。先制点は「やや持ちすぎか?」と思われるような土居のしつこい仕掛けが奏功した。
FW
9 エヴェラウド 5.5(79分OUT)
「コンディションは今ひとつ」と本人が正直に打ち明けているとおり、トップフォームには程遠い。シュートもわずか1本に終わる。
途中出場
MF
11 和泉竜司 6.5(72分IN)
ゴールに向かって左側の“和泉ゾーン”に入ると、やはりひと味違う。試合の流れを見ながらメリハリの効いたプレーが目立った。
MF
4 レオ・シルバ 6.5(72分IN)
オフサイドの判定によってゴールは取り消されたものの、ボール奪取から縦パスを送り、50メートル近くを駆け上がった一連のパフォーマンスは圧巻だった。
MF
27 松村優太 6(72分IN)
サイドでのドリブルや裏に抜け出すフリーランニングなど、所々で危険な香りを漂わせた。あとは、いかに結果につなげるか。
MF
25 遠藤 康 6.5(79分IN)
短いプレータイムの中で、きわどいシュートを放ったり、右CKから3点目をアシストしたり、効率のよい働きぶりはお見事。
FW
19 染野唯月 ―(79分IN)
アディショナルタイムを含めると、およそ15分間ピッチに立ったが、ひときわ輝くプレーは見せられなかった。
監督
ザーゴ 6.5
「チャンスが多かった前半にもっと決めておくべきだった」と振り返りつつも、今、一番欲しい結果を残して終始ご満悦だった。
[J1第3節]鹿島3-1湘南/3月10日/カシマ
【チーム採点・寸評】
湘南 5
立ち上がり3分の失点によって出鼻をくじかれた。後半に持ち直し、一矢報いたものの勝点を奪うまでには至らず、開幕3連敗と苦しい状況が続く。
【湘南|採点・寸評】
GK
1 谷 晃生 5
近距離からの鋭いシュートに何とか触れたものの、先制点を献上。股下を射抜かれた2失点目がやはり痛かったか。
DF
4 舘 幸希 5
自身のサイドに流れてくる土居やエヴェラウドの対応に苦慮。メンバー交代のやり繰りのなかで、途中からボランチに入った。
DF
8 大野和成 5
こまめにアップダウンを繰り返し、ラインコントロールするとともに、大声で指示を送り続けた。だが、鹿島の怒涛の攻撃を食い止められなかった。
DF
16 山本脩斗 5
昨季までの7シーズンを過ごした古巣との対決に心躍ったが、「やりたいようにやられてしまった」と悔やんだ。
MF
27 池田昌生 5(HT OUT)
サイドでのドリブル突破に挑みながらもあっさりと奪われ、アピールチャンスを逃す。ボールが足につかなかった印象だ。
MF
30 柴田壮介 5(HT OUT)
カウンターの起点となる好パスを繰り出すこともあったが、鹿島のプレスの前に視野を狭められ、思うようにボールを動かせなかった。
MF
5 古林将太 5.5
サイドを精力的に上下動し、チームのために懸命に戦ったが、目に見える変化をもたらすまでには至らず。
MF
18 平松 昇 5(HT OUT)
守備に追われるばかりで、自分の得意とする攻撃的シチュエーションを作れず、時間とともに精彩を欠いた。
MF
10 山田直輝 6
総走行距離はチーム2位、スプリント回数は町野とともにチーム1位を記録。劣勢のなかにあっても攻守に奮闘した証が数字に表われた。
FW
33 町野修斗 5.5(79分OUT)
ポストプレーとヘディングで局面打開に努めるが、なかなか進展せず。カウンターから単独で持ち込むシーンもあった。
FW
17 大橋祐紀 6
石原直の絶妙ヒールパスを受けて、シュートに持ち込む。得点にはならなかったが、これが左CKに。ファーサイドから折り返し、岡本のゴールをアシストした。
途中出場
DF
6 岡本拓也 6.5(HT IN)
左CKのボールがニア、そしてファーとつながり、その折り返しを身体に当てた。残り時間は少なかったが、1点差に詰め寄る貴重なゴールとなった。
MF
14 茨田陽生 6(HT IN)
右インサイドハーフに入り、攻撃の活性化を図る。全体的にボールが動き出し、相手ペナルティエリア内まで侵入する回数が増えた。
MF
32 田中聡 ―(HT IN)(59分OUT)
平松に代わって出場し、中盤の底を務めていたものの、負傷のためにわずか出場14分間で交代を余儀なくされた。
DF
22 大岩一貴 6(59分IN)
田中の負傷に伴い、自身が3バックの右に入り、舘がボランチに回った。86分、左CKのボールをニアで後方にすらしたことがゴールへの誘い水となった。
FW
13 石原直樹 6.5(79分IN)
85分、巧みなヒールパスから決定的なシーンを作り出す。相変わらずの曲者ぶりだった。この直後に得た左CKから1点を返した。
監督
浮嶋 敏 5.5
後半から一気に3人を代える積極采配で、反撃の糸口を掴もうとしたが、「相手の勝ちたいという気持ちと、インテンシティの高さに屈した」と最後まで表情は厳しいままだった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
構成●サッカーダイジェストweb編集部
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