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J1 第3節

3月10日(水) 18:03 Kick off

埼玉

2 - 0

浦和

  • 2-0
  • 0-0
試合終了

横浜FC

見どころ・戦評

記事提供:SOCCER DIGEST WEB

【警告】浦和=伊藤敦(61分) 横浜FC=中塩(44分)<br />
【退場】浦和=なし 横浜FC=なし<br />
【MAN OF THE MATCH】杉本健勇(浦和)


[J1第3節]浦和2-0横浜FC/3月10日/埼玉

【チーム採点・寸評】
浦和 6.5
前半はなかなかボールがつながらなかったが、37分のPKを決めて流れに乗ると、立て続けにカウンターからチャンスを作るなどリズムを掴む。ボールを握った後半に追加点を奪えればベストも、上手く立ち回り今季初勝利を飾った。

【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 6
ビッグセーブを見せるような危ないシーンがそもそも少なかった。それでも浴びたシュートは確実に処理し、見事完封に成功。

DF
3 宇賀神友弥 6.5
対面した松尾に振り切られるシーンは少なく、守備できっちりと任務を遂行。またインナーラップを仕掛けてPKをもらった33分の仕事は試合の流れを変えた。

4 岩波拓也 6
前半は本来の右側のCBではなく、左側に立っていたため、持ち前のフィードを披露する機会は限られた。それでも守備はそつなくこなした。

5 槙野智章 6
30分には伊藤翔をペナルティエリアに侵入させるなど、数は少ないとはいえマークを簡単に外すシーンも。それでも1対1では強さを誇示。

6 山中亮輔 6
攻撃性能を遺憾なく発揮。機を見て攻め上がると度々自慢の左足でチャンスを演出。アシストには至らなかったが、相手からしたら怖い存在だった。
 
MF
15 明本考浩 6(HT OUT)
前線からのプレッシングや相手サイドハーフへのプレスバックは実に効果的。相手を背負いながらの機敏なターンも見応えがあった。24分から右サイドハーフに。

17 伊藤敦樹 6.5
41分に駆け上がっていきJ初ゴールかと思われたが、直前のオフサイドにより惜しくも取り消された。ただそれ以外でも度々ゴール前に顔を出し、積極的に得点を狙った。

18 小泉佳穂 6(77分OUT)
24分からは主戦場のトップ下に。アタッキングサードでのアイデアは物足りないものの、J1水準のプレスにも慣れた様子で丁寧にゲームメイク。惜しみないプレスも好印象。
 
MF
22 阿部勇樹 6.5(65分OUT)
ピンチの芽を摘む的確なポジショニングが絶妙。PKをきっちり決め、チームに追加点をもたらした。

24 汰木康也 6.5(77分OUT)
縦一辺倒のきらいはあるが、カウンターから素早く抜け出しPKをゲット。杉本とのワンツーから作った64分のシュートチャンスを決めていれば、より高評価だった。

FW
MAN OF THE MATCH
14 杉本健勇 7(82分OUT)
PKとはいえ貴重な先制点を決めた点がなにより高評価の理由だが、献身的なプレッシングも見逃せなかった。ここからゴールを量産する期待を込めてマン・オブ・ザ・マッチに選出。
 
交代出場
MF
11 田中達也 6(HT IN)
ボールが足につかずに慌てるシーンが少なくない。ただし一度勢いに乗った時の突破力には目を見張るものがあった。

MF
19 金子大毅 6.5(65分IN)
後半途中から起用されると、持ち前のボール奪取力を随所で大きくアピール。組み立てもミスがなく、ボランチのレギュラー争いに割って入る予感を示した。

MF
37 武田英寿 -(77分IN)
最大のハイライトは78分だ。右サイドを抜け出すと2度の切り返しでDFをかわしてラストパスを供給。テクニックと創造性を見せた。

MF
41 関根貴大 -(77分IN)
怪我から復帰し、今季初出場。まだトップフォームではない印象で、ボールが足から離れがちだった。今後に期待。

FW
30 興梠慎三 -(82分IN)
右くるぶしの怪我から復帰し、おそらく調整も兼ねて終盤に10分程度の出場機会を得る。これといったチャンスはなかったが、久しぶりの出場でサポーターの期待感を煽った。

監督
リカルド・ロドリゲス 6.5
立ち上がりはなかなかボールをつなぐ攻撃が展開できず。それでも24分の配置換えや交代策で攻撃を活性化したのは見事。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
【チーム採点・寸評】
横浜FC 5
前半はスムーズなパスワークを展開してゴールの予感を抱かせたが、先制点を与えてからは、すぐさまコントロールを失っていった。バタバタとピンチを迎え、攻撃面でも決定機は少なくリーグ3連敗を喫する。

【横浜FC|採点・寸評】
GK
18 南 雄太 5
PK2本での失点は不運だった。ただ逆に言えば1本でも止めていればチームを波に乗せることができたかもしれない。

DF
5 田代真一 6
横浜FCのディフェンスラインでは唯一安定していた印象。懸命にラインをコントロールしながら、チームに落ち着きをもたらそうと奮闘。

23 前嶋洋太 5.5
とりわけ後半は汰木と山中の連係に苦慮していた。サイドハーフの小川を上手く使いながら対応したかった。

24 高木友也 5
試合終盤になっても献身的にアップダウンを続け、ボールを持てば果敢に仕掛けた一方で、背後のスペースをケアし切れずピンチも招いた。

27 中塩大貴 4.5(HT OUT)
浦和ユース出身のCBがプロ初の埼スタのピッチへ。しかし立ち上がりからパスミスを連発し、44分にはPKを献上と悔いが残る出来に。
 
MF
10 中村俊輔 5(HT OUT)
巧みなポジショニング、冷静なパス捌き、懐の深いボールキープはさすが。ただし失点につながった33分のファウルはあまりに痛恨だった。

13 小川慶治朗 5(90+3分OUT)
何度か右サイドを突破したが得点にはつながらず。むしろ動き出しの遅さやパスのズレなど判断の悪さが目立った。

15 安永玲央 5.5
ピッチの広範囲を動き回ったものの、一つひとつのプレーに粗さが見られる。特に21分のパスミスはいただけなかった。

37 松尾佑介 5.5
前を向いた時の推進力はやはり抜群。しかし、なかなか余裕をもってボールを持てず決定的な仕事はできなかった。
 
FW
16 伊藤 翔 5.5(90+3分OUT)
30分には松尾のパスを受け、エリア内に侵入も相手GKのブロックに阻まれる。後半はボールを呼び込んでもパスが出て来ず、存在感が薄かった。

39 渡邉千真 5(69分OUT)
最大の見せ場は前半アディショナルタイムのシュート。この決定機を決めていれば評価はガラリと変わったのだが……。
 
交代出場
DF
3 袴田裕太郎 6(HT IN)
左足の正確性は素晴らしく、ビルドアップに落ち着きをもたらした。押し込まれた時間帯も焦れることなく冷静に対処した。

MF
30 手塚康平 6(HT IN)
バイタルエリアから放った58分のシュートや切れ味鋭いプレースキックなど、相手にとって小さくない脅威に。スタートから出ていれば…と思わせる出来だった。

FW
14 ジャーメイン良 5.5(69分IN)
前線で懸命に身体を張ってボールを収めようとするも、マークを振り切れず。シュートチャンスも巡って来なかった。

MF
31 杉本竜士 -(90+3分IN)
出場時間は少なく、これと言った見せ場を作れないままタイムアップ。もっと流れを変えるだけの時間が欲しかった。

FW
11 三浦知良 -(90+3分IN)
54歳12日というJ最年長出場記録を更新。ただプレー時間はわずか1分ほどで、プレーに絡む機会はなかった。

監督
下平隆宏 5
前節から先発を9人変えて臨むも、功を奏したとは言えない。前半途中にリズムを失ってからも、なかなか流れを引き戻す策を講じられなかった。

取材・文:多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)



※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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