見どころ・戦評
[J1リーグ8節]横浜1-0C大阪/4月6日(火)/日産スタジアム
【チーム採点・寸評】
横浜 6
ゴール前のアイデア不足とC大阪の粘り強い守備で苦戦。それでもCKからの得点でなんとか勝点3を獲得した。
【横浜|採点・寸評】
GK
1 高丘陽平 6
プレッシャーを受けるとキックがやや不安定に。それでも、61分の直接FKを見事にセーブするなど、及第点は与えられる出来だろう。
DF
4 畠中槙之輔 6
空中戦の強さは抜群で、ロングボールに対して競り負ける場面はほとんどなし。相手を脅かす積極的なミドルシュートも。
MAN OF THE MATCH
13 チアゴ・マルチンス 6.5
持ち前のスピードと身体の強さで相手FWに起点を作らせず。連続した攻撃が可能だったのは、このCBの存在が大きい。
16 高野 遼 5.5
前半終了間際に、果敢な攻め上がりから好クロス。ただ、対峙した西川や松田陸を相手に後手に回るシーンは少なくなかった。
27 松原 健 6
チームとして押し込む時間が長かっただけに、高い位置取りで積極的に攻撃参加。正確なパスでボール回しを円滑にした。
MF
6 扇原貴宏 6.5
ピッチのいたるところに顔を出してセカンドボールを回収。散らすパスも正確で、チームに欠かせない存在だと証明した。
8 喜田拓也 6 (78分OUT)
豊富な運動量を生かして広範囲をカバー。CBと協力して相手FWを挟み込み、C大阪の攻撃を分断した。
14 天野 純 5.5 (67分OUT)
最終ラインと前線をつなげる存在でボールは収まった。ただ、ゴール前でのアイデアは不足していて、目立った活躍はなかった。
FW
7 エウベル 5.5
同サイドの高野との連係は発展途上の印象。独力で局面を打開するような力強さもなかった。
23 仲川輝人 5.5 (78分OUT)
スペースが少なく不完全燃焼に終わる。裏へ抜け出す動きをしても、なかなか良いボールが出てこず。ドリブルもキレを欠いた。
38 前田大然 5.5
スピードを生かしたチェイスでチームに勢いを与えた一方、期待された得点はなし。ポストプレーもやや不安定だった。
交代出場
FW
45 オナイウ阿道 6.5 (67分IN)
CKのこぼれ球を押し込んで先制点をゲット。スペースが限られていたものの、ストライカーの嗅覚を発揮した。
MF
18 水沼宏太 - (78分IN)
出場時間は短いながらCKのキッカーとしてゴールを演出。古巣相手にしっかりと結果を残した。
DF
24 岩田智輝 - (78分IN)
サイドへのロングスルーパスはわずかに味方に合わず。中盤の守備強度を高め、完封勝利に貢献した。
監督
アンジェ・ポステコグルー 6.5
水沼のCKからオナイウが決勝点を決めたように交代選手が持ち味を発揮。苦しみながらも勝点3をもたらした。
【チーム採点|寸評】
C大阪 5.5
新型コロナウイルスの影響でクルピ監督に加え、数人の選手が欠場。統率の取れたディフェンスで粘ったものの、一瞬の隙を突かれて勝点を失った。
【C大阪|採点・寸評】
GK
21 キム・ジンヒョン 6
横浜の素早いプレスにはめられる前にロングボールで回避。失点シーンは至近距離からのシュートでノーチャンス。
DF
2 松田 陸 6
オーバーラップの回数は少ないながら守備で奮闘。ポジションの近い進藤や西川との連係は攻守両面で良好だった。
3 進藤亮佑 6.5
C大阪ではリーグ戦初先発。コンビを組んだ西尾とともに身体を張り、流れの中から得点を許さなかった。
16 新井直人 6 (89分OUT)
対人に強く、一か八かの縦パスより堅実なパスを選択。攻撃に厚みを加えられれば、さらなる高評価に。
33 西尾隆矢 6.5
最適なポジショニングを取り続けて攻撃を弾けば、味方のミスも涼しい顔でカバー。チームが引き分けていればMOMに推したかった。
MF
5 藤田直之 6
CBが前に出れば最終ラインに、SBが抜かれればサイドへカバー。地味ながらも気の利いた働きを続けた。
10 清武弘嗣 6
ハーフウェイライン付近からシュートを狙えば、精密なスルーパスでチャンスを演出。柔軟な発想や確かなテクニックで変化をもたらした。
18 西川 潤 5.5 (71分OUT)
左足の技術やスピードは時折見せたが、サポートに恵まれず。キッカーを務めたセットプレーも得点につなげられなかった。
25 奥埜博亮 6
派手さはないものの、的確なポジショニングで強固な守備組織の構築に貢献。欲を言えば攻撃にももう少し加わりたかった。
FW
22 松田 力 5 (55分OUT)
ボールを持たれる展開が続いたため、終始守備に追われた印象。前線で起点になることもできなかった。
32 豊川雄太 5.5 (71分OUT)
ゴールネットを揺らした10分のシュートはオフサイド。前線からの守備で奮闘も、ゲームのほとんどをそのチェイシングに費やした。
交代出場
FW
28 中島元彦 5.5 (55分IN)
ゴリゴリと運ぶ力強いドリブルでサイドを打開。高めたいのはクロスやシュートの正確性だ。
FW
29 加藤陸次樹 5 (71分IN)
シュートまで持ち込むシーンはあったが、フィニッシュの精度は改善の余地があるだろう。
FW
34 山田寛人 5 (71分IN)
空中戦に強さを見せた一方、オフザボールの動き出しが味方と合わず。連係にはまだ不満が残る。
DF
26 小池裕太 - (89分IN)
終了間際に投入されるも、ほとんどプレーに関与することなくタイムアップのホイッスルを聴いた。
コーチ
小菊昭雄 5.5
クルピ監督が新型コロナの濃厚接触疑いのため、代わりに指揮。投入した選手がいくつかはチャンスを作ったとはいえ、勝点をもたらすことはできなかった。
取材・文:古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
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