見どころ・戦評

[J1第8節]鹿島2-1柏/4月7日/県立カシマサッカースタジアム
【チーム採点・寸評】
鹿島 6.5
内容的にまだまだ改善の余地はある。だが、連敗からの脱出を図るために欲していたのは何より勝利。チーム一丸となって結果を手繰り寄せた。
【鹿島|採点・寸評】
GK
31 沖 悠哉 6.5
味方に当たって微妙に変化したクロスボールに懸命に手を伸ばしたものの、わずかに及ばず、1失点。それ以外のピンチでは再三、好セーブを見せた。
DF
37 小泉 慶 6
立ち上がりの6分、相手DFの背後に飛び出したJ・アラーノにスルーパス。得点に至らなかったが、狙いどころが良かった。
DF
39 犬飼智也 5.5
ゲームキャプテンを務め、勝利への思いと責任感を具現化。ただ、マークすべき選手を捕まえきれず、大ピンチを招くことも。
DF
28 町田浩樹 6
味方とのパス交換に一瞬のズレが生じ、失点のきっかけを作ってしまったが、90分を通して見れば及第点。
MAN OF THE MATCH
DF
14 永戸勝也 7
左サイドを駆け上がり、勝ち越し弾につながるマイナスのクロスを供給。守ってはゴールライン上でスーパークリアも。攻守両面での貢献度を高く評価した。
MF
4 レオ・シルバ 6(79分OUT)
前半から飛ばしすぎたのか、後半に入るとややペースダウンしてしまったが、攻守にわたって“らしさ”を発揮。
MF
34 舩橋 佑 6(79分OUT)
プロ1年目にしてJリーグ初スタメンの座を掴んだ。ビルドアップに積極的に関与し、球際も粘り強かった。
MF
7 ファン・アラーノ 6.5(79分OUT)
タイミング、スピード、コースと、どれをとっても絶品のスルーパスをゴール前に走り込む上田に送り、先制点をアシスト。
MF
13 荒木遼太郎 5.5(65分OUT)
相手のマークが厳しさを増していることもあるが、開幕当初のようなハツラツさが影を潜め、精彩を欠いている。
MF
9 エヴェラウド 5.5
アーリークロスを胸で止め、リフティングしながら反転し、シュートまで持ち込み、会場を沸かせた。一方、失点につながるパスミスはいただけなかった。
FW
18 上田綺世 6.5(79分OUT)
今季Jリーグ初得点を記録。寄せてくる相手GKをファーストタッチで軽快にかわし、シュートコースを作るとすぐさま狙った。
途中出場
MF
8 土居聖真 6(65分IN)
同点にされた直後に荒木に代わってピッチに入り、トップ下を務める。試合終了間際に得意のドリブルから永木のシュートをお膳立てした。
MF
20 三竿健斗 ―(79分IN)
素早い潰しで、相手カウンターの芽を摘んだ。刻一刻と進む時間のなか、試合を滞りなく終わらせることに意識を集中させた。
MF
41 白崎凌兵 6.5(79分IN)
左SBの永戸からのグラウンダークロスを右足で捉え、チームの連敗を止める値千金の決勝弾を叩き込んだ。
MF
6 永木亮太 ―(79分IN)
試合終了間際にボックス内に侵入し、土居からのパスを受け、思いきって左足を振り抜いた。強烈なシュートが相手GKを襲った。
FW
19 染野唯月 ―(79分IN)
相手GKに激しくプレスに行ったり、スペースに飛び出し、クロスを送ったり、シュートのはね返りに懸命に足を伸ばしたり、短い時間の中で猛アピール。
監督
ザーゴ 6.5
主力ボランチの三竿をベンチに置き、代わって新人の舩橋をスタメンに抜擢するなど、チームの窮状を打破するための豪胆な采配。それが吉と出た。
[J1第8節]鹿島2-1柏/4月7日/県立カシマサッカースタジアム
【チーム採点・寸評】
柏 5.5
決定機の数では鹿島を上回りながら、勝利を得ることができなかった。いまだ降格圏内から抜け出せず、苦しい戦いを強いられている。
【柏|採点・寸評】
GK
17 キム・スンギュ 5.5
最初の失点は上田の素晴らしい動き出しとパサーとの見事なコンビネーションにしてやられ、2失点目はシュートが味方に当たるなど、不運も重なった。
DF
25 大南拓磨 6
自身のサイドに張る相手エースのエヴェラウドの警戒にあたった。粘り強い守備で、決定打を許さなかった。
DF
44 上島拓巳 6
後半から3バックに変更され、その中央に入り、最終ラインを引き締めた。セットプレーの攻撃時では高い打点のヘッドで相手ゴールを脅かした。
DF
15 染谷悠太 5.5(48分OUT)
後半すぐに足を痛め、交代を余儀なくされた。“ここから”という時だっただけに本人の無念さは察してあまりある。
DF
4 古賀太陽 6
21分にミドルレンジからシュートを放ち、ゴールへの意欲を見せた。前半は左SB、後半は3バックの左と、システム変更に難なく対応した。
MF
26 椎橋彗也 6
ダブルボランチの一角でスタートし、後半からはアンカーの位置に入り、試合終盤は右インサイドハーフも務めた。持ち前の展開力で、攻撃のリズムを作った。
MF
11 マテウス・サヴィオ 5.5(68分OUT)
試合途中に流血したり、ボールの奪い合いの時に足を踏まれてしまったり、散々な一日。運動量の低下に伴い、ベンチに下がった。
MF
9 クリスティアーノ 6.5
スプリント回数34は両チームを通じてナンバーワン。34歳を迎えてもなおアグレッシブな姿勢は変わらない。
MF
39 神谷優太 5.5(HT OUT)
開始5分にカットインからミドルシュートを狙うも、この他に“これ”といった生産性のある攻撃は見せられず。
FW
10 江坂 任 6.5
同点ゴールをアシスト。その約10分後には逆転のチャンスも。自身が立て続けにシュートしたが、惜しくもライン上でクリアされた。
FW
35 細谷真大 5.5(HT OUT)
カウンターの糸口を掴むべく、献身的にプレスバックし、相手ボールをつっついた。シュートはゼロ本に終わり、FWとしての悔しさをにじませた。
途中出場
MF
31 イッペイ・シノヅカ 6.5(HT IN)
右サイドを活発にアップダウン。78分には精度の高いクロスをゴール前に走り込む江坂に送った。結実せず、無念の表情。
FW
33 仲間隼斗 6.5(HT IN)
野性味あふれるプレーで、何度も鹿島ゴールに迫った。そのひとつが65分の同点弾として実を結んだ。
DF
20 三丸 拡 6(48分IN)
CB染谷の負傷というアクシデントに伴う急な交代出場だったが、すんなり試合に溶け込んだ。自身は左アウトサイドに入り、攻守に奮闘した。
MF
8 ヒシャルジソン 6(68分IN)
守備に追われる時間が長かったが、マイボールにしてからは持ち味である推進力を生かし、逆襲に転じた。
監督
ネルシーニョ 6
チャンスは作っているものの、勝ちきれない試合が続き、その表情は硬いまま。だが後半に見せた「良い守備からの攻撃の構築」に再生へのヒントを掴んだようだ。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
構成●サッカーダイジェストweb編集部

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