見どころ・戦評
[J1リーグ10節]札幌1-3横浜/4月16日(金)/札幌ドーム
【チーム採点・寸評】
札幌 5
前半は粘り強く戦って渡り合い、先制点を奪うまでは悪くなかったが、そこから足が止まりだし、終盤に一気に力でねじ伏せられた。ベンチのサポートも含め、総合力で差を見せつけられてしまった。
【札幌|採点・寸評】
GK
1 菅野孝憲 6
ビッグセーブもあり、攻め込まれたなかでもこの選手は奮闘を見せていたが、結果的には3失点となった。
DF
2 田中駿汰 5.5
予測もしながら、なんとか粘り強く対応はしていたが、個のスピード、パワーというところでは後手に回った。
20 キム・ミンテ 6
前に出ての潰しやカバーリングなど、チームとしては崩されたなかで選手個人での守備力を示し、先制弾もアシスト。
5 福森晃斗 5
パス出しのところではリズムを作っていたが、特に後半以降の時間帯は守備対応が弱くなり相手に狙われていた印象。
MF
9 金子拓郎 5.5(78分OUT)
右サイドから起点作りを担っていたが、基本的には内側に持ち運ぶため時間がかかり、相手守備が揃ってしまっていた。
10 宮澤裕樹 5.5(78分OUT)
最終ラインを献身的にフォローし相手の攻撃を凌いでいたが、そのぶん中盤にスペースを与えてしまった。
6 高嶺朋樹 6(64分OUT)
ファウルもあったが、身体を投げ出してのハードなタックルで相手のパスワークを止めた。負傷退場となったのは残念。
4 菅 大輝 6(90分OUT)
守備のところではマークの部分で不安定さがあったが、思い切った飛び込みで相手を押し込む場面もあり、アタッカーとしては存在感があった。
MF
14 駒井善成 6
高い技術力とセンスを生かして起点を作っていた。決定機は作り切れなかったが、個人として横浜を脅かすことはできていた。
18 チャナティップ 6
ダイナミックかつハイスピードなドリブルで相手のハイラインの背後を突いた。得点はならずも決定的なパスを出した。
FW
11 アンデルソン・ロペス 6(78分OUT)
横浜のコンパクトな陣形に封じられていたが、しっかり得点を奪ったのはさすが。ただし、前半の決定機を逃したのは痛かった。
交代出場
MF
27 荒野拓馬 5(64分IN)
負傷離脱からの復帰戦となった。コンディションとしてはこれからか。いずれにせよ守備強度は保てなかった。
DF
50 岡村大八 ―(78分IN)
最終ラインを強化したかったが、相手の鋭い攻撃にうまく対応できず、同点、逆転さらにはダメ押しを許すことに。
MF
7 ルーカス・フェルナンデス ―(78分IN)
カウンターの起点を担いたかったが、投入されてすぐに同点とされ、試合の流れにうまく乗れなかった。
FW
48 ジェイ ―(78分IN)
決定的なシュートシーンもあったが決めきれず。得点への意欲は見せていたが、決定力を発揮できなかった。
MF
28 青木亮太 ―(90分IN)
ビハインドを追う状況で出場。サイドから巧みにラストパスを蹴るも、中の選手には合わなかった。
監督
ペトロヴィッチ 4.5
後半にチームの運動量が落ちるなかで選手交代を行なったが、プレー強度を維持できず。そこからあっさりと逆転されてしまった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
横浜 6.5
前半から好機がありながらも決めきれず試合を進めてしまったが、相手の足が止まってからは力の差を見せた。交代カードも当たり、8戦負けなし。
【横浜|採点・寸評】
GK
1 高丘陽平 6
ビルドアップのところではいいリズムを作れなかったが、肝心の守備のところは概ね問題なくプレーしていた。
DF
27 松原 健 5.5(81分OUT)
サイドでフリーになる場面が多かったため、そこから起点を作りたかったが、なかなかスムーズにいかなかった。
13 チアゴ・マルティンス 6.5
安定感と速さはさすが。得点を奪うまでに時間を要したが、焦れることなく終始冷静にプレーし続けた。
4 畠中槙之輔 6
パスが引っかかりピンチになる場面も作ってしまったが、我慢強くハイラインを保って逆転へとつなげた。
25 小池龍太 6
相手のサイド攻撃に手を焼いてしまった感もあったが、簡単に自由は与えず粘り強く対応した。
MF
6 扇原貴宏 6(70分OUT)
うまくボールを散らすことはできていたが、相手を崩すためのパスがもう少し欲しかったように感じる。
8 喜田拓也 6(81分OUT)
相手に先行される展開となってしまったが、決して慌てることなく、着実に中盤のスペースを埋めていった。
10 マルコス・ジュニオール 5.5(70分OUT)
相手のタイトかつハードなマークにイライラするような場面も見られた。脅威は与えたが、決定的な仕事はできず。
FW
MAN OF THE MATCH
7 エウベル 6.5
サイドに張りながら相手守備の隙間を取り、揺さぶり続けた。終盤にはVARでいったんは認められた得点を取り消されるも、直後に難なくゲット。実力の高さを示した。
38 前田大然 6.5
技術的なミスでチャンスの芽を自ら手放した場面もあったが、さすがの走力で終盤にしっかりと逆転弾を叩き込んだ。
45 オナイウ阿道 6.5
相手のマークは厳しかったが、それが緩んできた時間帯でしっかりと逆転の狼煙を上げる同点弾を奪ってみせた。
交代出場
MF
14 天野 純 6.5(70分IN)
出足が鈍くなった相手守備の背後を突くプレーでさらなるダメージを与え続けていった。
FW
18 水沼宏太 6.5(70分IN)
相手守備がルーズになったところを見逃さず、しっかりとチャンスメイク。活動量もあり、逆転勝利の立役者となった。
DF
5 ティーラトン ―(81分IN)
モチベーション高くプレーし、勢いづいたチームをさらに加速させた印象。
MF
26 渡辺皓太 (81分IN)
持ち前の運動量で、終盤に逆転を目指すチームにさらなる勢いを生んでいた。
監督
アンジェ・ポステコグルー 6.5
結果論かもしれないが、試合後のコメントを聞く限りではおおよそ狙い通りの勝利。活動量を高めた選手交代はどれも良策で、ベンチ同士の戦いでも力の差を見せた。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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