見どころ・戦評
[J1リーグ11節]横浜5-0横浜FC/4月24日(土)/日産スタジアム
【チーム採点・寸評】
横浜 7
流麗なパスワークと素早い切り替えで攻守に圧倒。大量5点を奪い、完成度の高さを見せつけた。
【横浜|採点・寸評】
GK
1 高丘陽平 6.5
59分、右サイドからの小川のシュートをナイスセーブ。その後のCKでのピンチも身体を張ったセービングでゴールを死守した。
DF
4 畠中槙之輔 6.5
クレーベの高さに手こずる場面もあったが、1対1の対応やビルドアップは問題なく、完封勝利に貢献した。
5 ティーラトン 6
安定感のある守備を披露し、左足から繰り出すクロスでも脅威に。攻撃的なチームを後方から下支えした。
13 チアゴ・マルチンス 6.5
俊足を生かし、広大なスペースをカバー。空中戦にも強く、クレーベや伊藤に起点を作らせなかった。
25 小池龍太 6
右SBながら左サイドまで顔を出し、相手を錯乱。スピードに乗ったインターセプトからの攻撃参加など、まずまずの存在感を示した。
MF
6 扇原貴宏 6.5 (77分OUT)
ピッチの至る所に顔を出し、攻守のつなぎ役に。ミスはほとんどなく、陰のMOMと言えるハイパフォーマンスだった。
8 喜田拓也 6.5 (69分OUT)
チームが攻撃的な戦いを貫けたのは、このボランチの存在が大きい。素早い切り替えでカウンターを阻止し続けた。
10 マルコス・ジュニオール 7 (69分OUT)
PKを冷静に決めて先制点をもたらし、68分にはスルーパスでオナイウの得点をアシスト。1ゴール・1アシストで大勝の立役者のひとりだ。
FW
7 エウベル 6.5
GKの弾いたボールを拾い、相手の状況をよく見た横パスでオナイウの得点をアシスト。運動量も90分通して落ちず、アグレッシブにプレーし続けた。
38 前田大然 6.5 (77分OUT)
38分のシュートチャンスで枠を捉えられなかったのは悔やまれる。それでも、71分に左サイドからのクロスに合わせて今季8ゴール目を決めた。
MAN OF THE MATCH
45 オナイウ阿道 7 (69分OUT)
34分、CKのこぼれ球を拾ったエウベルからの横パスを押し込み、68分にはスルーパスに抜け出し、この日の2点目をゲット。抜群の決定力を見せた。
交代出場
MF
14 天野 純 6 (69分IN)
相手のCBとボランチの間でボールを引き出し、左右へ散らすパスも正確。攻撃の起点として機能した。
MF
26 渡辺皓太 6.5 (69分IN)
アップテンポの試合でスムーズにゲームに参加。小回りの利く身体で何度もボールに触り、攻撃にさらにリズムを生み出した。
FW
18 水沼宏太 6 (69分IN)
同じタイミングで入った渡辺に比べると存在感は示せなかったが、献身的な守備でチームの勝利に尽力した。
FW
9 レオ・セアラ 6.5 (77分IN)
横浜デビューを飾った試合でのファーストタッチでゴールをゲット。冷静さとシュートセンスが光る得点だった。
DF
24 岩田智輝 ― (77分IN)
プレータイムは短かったが、身体の強さを利して中盤の守備強度を高めた。
監督
アンジェ・ポステコグルー 7
先発メンバーはもちろん、交代選手のパフォーマンスも見事。ピッチに立った全員が活き活きとプレーしていた部分からは、指揮官のマネジメント力の高さが窺える。
【チーム採点・寸評】
横浜FC 4.5
失点するたびに集中が切れるようなパフォーマンスで不甲斐ない出来。後半の頭はボールをつなげていただけに、その時間を長くしたかった……。
【横浜FC|採点・寸評】
GK
44 六反勇治 5
GKだけの責任ではないが、5失点では厳しく採点せざるを得ない。DFとコミュニケーションを取り、ひとつでも失点を減らしたかった。
DF
3 袴田裕太郎 4.5
28分、抜け出したオナイウを倒してしまい痛恨のPK献上。3失点目は裏を取られ、78分にはパスカットのルーズボールを相手に渡してしまい、5点目につなげられた。
17 武田英二郎 5 (73分OUT)
序盤はアグレッシブな守備でエウベルへのパスを寸断。しかし、チームとして守勢の時間が続き、徐々に受け身の対応が多くなった。
19 伊野波雅彦 5.5
素早いプレッシャーの前に効果的なビルドアップはできず。インターセプトやパスカットなど、能動的な守備で相手の攻撃を潰したかった。
23 前嶋洋太 5.5
スピードのある前田に粘り強く対応しが、連係面で未熟さを露呈。チームの失点を止めることができなかった。
MF
13 小川慶治朗 5.5
献身的なアップダウンで守備に奔走。もっとも、ドリブル突破が封じられるなど、攻撃面の迫力は欠いた印象だ。
6 瀬古 樹 5.5
推進力のある持ち運びからクロスを供給すれば、ピッチ中央で攻守に走り回った。ただ、時間が経つにつれ、ミスや球際での強度不足が目立った。
8 齋藤功佑 ― (9分OUT)
キャプテンマークを巻いて臨んだ試合で開始早々に負傷交代。GKへプレッシャーをかけ、身体にボールを当てるも、腕を痛めたようだ。
37 松尾佑介 5.5 (HT OUT)
スピードのあるドリブルで前進することはできたが、クロスやシュートまでは持ち込めず。不完全燃焼のまま前半で退く。
FW
9 クレーベ 5 (63分OUT)
孤立するシーンが多く、前線で起点になれず。ほとんどなにも出来ず、フラストレーションを溜める展開が続いた。
16 伊藤 翔 5 (73分OUT)
クレーベと同様に前線でボールを収められず。相手の素早いプレスの前に仕事はさせてもらえなかった。
交代出場
MF
30 手塚康平 5.5 (9分IN)
齋藤の負傷で急遽出場。持ち前の左足の技術でセットプレーから良質なボールを供給するも、決定機にはつなげられなかった。
DF
2 マギーニョ 6 (HT IN)
後半開始早々に複数人をドリブルで突破し、チャンスを創出。さらに何度もクロスを送るなど、チームに勢いを与えた。
FW
39 渡邉千真 5 (63分IN)
前線で時間を作る働きを期待されるも、ボールは収まらず。シュートも0本に終わった。
FW
14 ジャーメイン良 5.5 (73分IN)
カウンター時のスピードに乗ったドリブルは迫力があった。それでも、ひとりで流れを引き寄せることはできなかった。
DF
26 韓 浩康 5 (73分IN)
袴田との連係ミスで5点目を献上。難しい状況だったが、声をかけ合うことで防げた失点だったかもしれない。
監督
早川知伸 5
失点に歯止めをかける有効な交代策はなく、完成度の高さを見せつけられた。前々節の3点、前節の2点に続いての複数失点となった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文:古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
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