見どころ・戦評
[J1リーグ12節]神戸3-0広島/5月1日/ノエスタ神戸
【チーム採点・寸評】
神戸 7
10年ぶりにホームで広島に勝利。3−0の結果を考えても今季最高の試合だろう。古橋の2ゴールは見事。イニエスタの復帰など好材料も多かった。
【神戸|採点・寸評】
GK
1前川黛也 6.5
16分と52分のサントスの決定機をことごとく阻止。広島に流れを渡さなかった点で影のMOM。
DF
23山川哲史 6
高い位置で攻撃の起点に。守備でも1対1の強さを見せ、後半のエゼキエウとの攻防は見応えがあった。
17菊池流帆 6.5
対人の強さは相変わらず。40分にエゼキエウから浅野へのパスをインターセプトするなど読みも鋭かった。
4 トーマス・フェルマーレン 6.5
7試合ぶりの復帰戦。相手の縦パスへの対応など安定感は抜群。ビルドアップでも存分に能力を発揮した。
24 酒井高徳 6.5
惜しみない上下動でチームを牽引。エゼキエウを抑えながら、果敢な攻撃参加で多くのチャンスを作った。
MF
6 セルジ・サンペール 6.5
攻守にわたって中盤を支配。25分には古橋への絶妙スルーパスでアシストも。前川と同様にMOM級の活躍。
5 山口 蛍 6.5
古橋の先制点を引き出した相手DF裏へのロングフィードは見事だった。守備での貢献は言わずもがな。
MF
22 佐々木大樹 6(65分OUT)
トップに入り、献身的なチェイシングで勝利に大きく貢献。42分には惜しいヘディングシュートも。
FW
20 井上潮音 6(75分OUT)
右SHで先発。中間ポジションでクレバーに中継役を続けた。2点目をたどれば井上のテンポのいいパスにたどり着く。
MAN OF THE MATCH
11 古橋亨梧 7(82分OUT)
広島が背後への抜け出しを警戒していた中で、鋭い裏抜けから2ゴール。まさに古橋のショータイムとなった。
31 中坂勇哉 6.5(65分OUT)
前線でのハードワークと攻守の中継役として輝きを放った。そして勝負を決定づける3点目で勝利に貢献。
交代出場
FW
29 リンコン 5.5(65分IN)
佐々木と交代。鋭いターンで荒木を交わすなど大器の片鱗を見せた。が、期待値が高いため評価は低め。
DF
19 初瀬 亮 6(65分IN)
中坂と交代で左SHへ。限られた時間の中で、強度の高い守備や高精度のプレースキックなど特徴は出せた。
MF
8 アンドレス・イニエスタ 6(75分IN)
井上と交代。89分にハイネルをさらりと交わすなど質の高さは健在。なにはともあれ復帰を祝したい。
MF
37 増山朝陽 -(82分IN)
古橋と交代。85分にリンコンのフリックで抜け出すなどいい場面もあったが、思うように試合には絡めなかった。
監督
三浦淳寛 7
ボールを奪ったら素早く相手の背後を狙う。それを選手に意識付け、狙い通りの展開で2得点。準備も含め見事な采配。
【チーム採点・寸評】
広島 5.5
前からのプレスがハマらず、警戒していた古橋のDF背後への抜け出しから2失点。31分にはCKから中坂に追加点を許した。後半は立て直したが、前半の3失点は大きかった。
【広島|採点・寸評】
GK
38 大迫敬介 5.5
GKだけの責任ではないが、3失点も現実。特に1失点目の飛び出すタイミングなどにはやや課題も。
DF
2 野上結貴 5.5
前半は中坂や酒井のプレスに苦しんだ。後半は52分のカットインや71分のクロスなど攻撃的な特徴を出せた。
4 荒木隼人 5.5
前半の入りの悪さを修正できないまま3失点。佐々木翔が不在の中でリーダーシップを見せたかったが……。
33 今津佑太 5
佐々木翔の代役を務めたが、25分には古橋に背後を取られて失点するなど課題が残る結果に。
MF
24 東 俊希 6
19分に古橋の反転シュートをブロック、37分には鋭いクロスを供給。存在感は放つも決定的な仕事はできず。
14 エゼキエウ 6.5(62分OUT)
卓越したドリブルで攻撃を牽引。16分には絶妙クロスでサントスの決定機を演出。孤軍奮闘も報われず。
6 青山敏弘 5.5(62分OUT)
前半は神戸のパスワークに翻弄された。25分の失点シーンでは出し手のサンペールに対する寄せが甘かった。
MF
8 川辺 駿 6
11分の失点シーンでは古橋にスピードでやられた。それ以外は積極的にボールに絡みリズムを作った。
10 森島 司 6
前半はあまりボールに絡めなかった印象。だが、後半は左サイドで起点を作りチャンスを広げた。
FW
29 浅野雄也 5.5(79分OUT)
味方からうまく縦パスを引き出して攻撃の起点に。だが、神戸の速いプレスバックに苦しめられた印象。
37 ジュニオール・サントス 6(62分OUT)
16分のボレーと52分のミドルをGK前川に阻まれた。決めていれば違う展開になった可能性もあったが……。
交代出場
MF
27 ハイネル 6(62分IN)
青山と交代し、アンカーへ。ドリブルで相手をはがしながら数的優位を作ったが、神戸の中央は崩せなかった。
FW
23 鮎川 峻 5.5(62分IN)
サントスと交代。何度も動き直して相手DF裏へ走り続けたが、味方からのパスがうまく供給されなかった。
MF
18 柏 好文 5.5(62分IN)
エゼキエウと交代。左サイドで攻撃の起点を作ったが、最後の崩しの場面では決定的な仕事ができず。
MF
41 長沼洋一 -(79分IN)
浅野と交代しトップへ。積極的なプレスで諦めない気持ちを見せた。出場時間が短いため評価はなし。
監督
城福 浩 5.5
3点ビハインドの後半は、62分の3枚替えなど勝利への糸口を探し続けた。だが、神戸の守備を攻略できなかった。
取材・文:白井邦彦(フリーライター)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
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