見どころ・戦評
[J1第15節]横浜1-1柏/5月22日/日産スタジアム
【チーム採点・寸評】
横浜 5.5
相手の守備ブロックを崩せない時間が長く続き、最後まで本来のテンポでサッカーができずフラストレーションが溜まる試合に。全体的に動きが重かった印象も強く、リーグ戦での連敗を回避できたことだけが収穫だった。
【横浜|採点・寸評】
GK
1 高丘陽平 6
勇敢な飛び出しでピンチを未然に防ぎ、シュートをファンブルする場面もあったが切り替えは迅速。
DF
27 松原 健 6.5
ボールロストが多く攻撃をノッキングさせたが、汚名返上の痛快ミドルシュートを叩き込む。
DF
13 チアゴ・マルチンス 5.5
自慢のスプリント能力をいかんなく発揮した一方で、ファウルで止める際どい場面もあった。
DF
4 畠中槙之輔 5.5
この日はビルドアップの球出しがイマイチ。相手の守備組織に危険を与えるパスは少ない。
DF
5 ティーラトン 5
長短織り交ぜたパスで打開を試みたが成果乏しく。失点時は相手の動き出しにつききれず。
MF
8 喜田拓也 5
ビルドアップで攻撃に変化をつけられず、守備でも後追いでファウルになる場面がしばしば。
MF
10 マルコス・ジュニオール 5.5(70分OUT)
中盤にスペースを見つけることができずボールを受けられなかった。途中交代はやむをえない。
MF
14 天野 純 6
前後左右に幅広く動いてボールを引き出し、3トップへボールを供給。潤滑油として機能した。
FW
7 エウベル 5.5(70分OUT)
序盤はキレのある突破を何度か見せたが、時間の経過とともに存在感が稀薄になってしまった。
FW
45 オナイウ阿道 5.5(80分OUT)
ヘディングでの得点チャンスはポストに弾かれた。それ以外はシュートチャンスに恵まれず。
FW
38 前田大然 6(80分OUT)
オフェンス面は消化不良に終わったが、自陣深くまで戻る献身的な守備でチームを助けた。
途中出場
FW
9 レオ・セアラ 5.5(70分IN)
ポジションを下げてボールを受ける場面が目につく。展開にもよるがプレーエリアは整理すべき。
FW
18 水沼宏太 5.5(70分IN)
決勝点を狙える位置で任された直接FKは壁を直撃。得意のクロスを放つ場面には恵まれず。
FW
23 仲川輝人 ―(80分IN)
4月11日以来となるリーグ戦出場は左ウイングで。相手の厳しく激しいマークに苦しんだ。
MF
26 渡辺皓太 ―(80分IN)
投入される時間が遅く、ボールを触って攻撃にテンポをもたらす良さを出し切れなかった。
監督
アンジェ・ポステコグルー 5.5
天野を先発起用して新陳代謝を図ったが成果は少なく、交代カードを切るタイミングも遅かった。
[J1第15節]横浜1-1柏/5月22日/日産スタジアム
【チーム採点・寸評】
柏 6
自陣で手堅いブロックを形成し、横浜の強力オフェンス陣を封じることに成功。途中出場のシノヅカが先制ゴールを挙げたところまではゲームプラン通りだった。失点だけ余計だったが、次につながる勝点1だ。
【柏|採点・寸評】
GK
17 キム・スンギュ 6
ショートパスをつなぐ場面とロングボールを蹴る使い分けが見事。失点場面は難しかったか。
DF
24 川口尚紀 6
リーグ屈指のスプリント能力を誇る前田に粘り強く対応。集中力を切らすことなく走り続けた。
DF
44 上島拓巳 6
右サイドのスペースを埋めながらゴール前のオナイウもしっかり監視。バランス良くプレーした。
DF
25 大南拓磨 6
相手がロングボールを蹴る場面ではすかさずポジションを下げ、空中戦の強さを誇示する。
DF
4 古賀太陽 5.5
エウベルの一瞬のスピードに手を焼くも、その後のリカバリーで危機的なピンチだけは回避した。
MF
26 椎橋慧也 5.5(87分OUT)
バランサーとしてバイタルエリアの防波堤となる。欲を言えばマイボール時に工夫が欲しい。
MF
22 ドッジ 6(90+3分OUT)
鋭い出足でボールを刈り取り、そのまま持ち上がっていくことで攻撃のアクセントになる。
MF
39 神谷優太 5.5(77分OUT)
71分に訪れた千載一遇の決定機は相手GKに阻まれた。チャンスだっただけに決め切りたかった。
MF
33 仲間隼斗 6
常に足と頭を動かしながら駆け引きを繰り返したが、効果的なボールが供給されなかった。
FW
10 江坂 任 6
左足で狙った直接FKはわずかに枠の外。流れの中では随所にスキルフルなプレーを見せる。
FW
35 細谷真大 6(77分OUT)
力強い裏抜けからチャンスを作り出す。リーグ屈指のCBコンビ相手に堂々と渡り合った。
途中出場
MAN OF THE MATCH
MF
31 イッペイ・シノヅカ 6.5(77分IN)
意気揚々とピッチに入り、左サイドからのクロスに大外から飛び込んで古巣相手にゴール。
FW
29 アンジェロッティ ―(77分IN)
得点時はボールに触れずとも相手ゴール前に飛び込むことでセンタリングに対して的になる。
MF
8 ヒシャルジソン ―(87分IN)
同点に追いつかれた直後に疲れの色が濃い椎橋に代わってピッチへ。プレー機会は少なかった。
MF
27 三原雅俊 ―(90+3分IN)
ボランチとして後半アディショナルタイムに途中出場。これといった見せ場なく試合を終える。
監督
ネルシーニョ 6
試合後はアウェーでの勝点1獲得に納得の表情。考えていたゲームプランを選手が体現した。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●藤井雅彦(ジャーナリスト)
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