見どころ・戦評
[J1第17節]仙台1-1C大阪/5月30日/ユアテックスタジアム仙台
【チーム採点・寸評】
仙台 6
フォギーニョの前半での離脱や、疲労からか攻撃でリズムがなかなか出なかった。終盤の蜂須賀、マルティノスらの投入でリズムを変え同点には追いついたが、逆転までは届かずJ2降格圏脱出はならなかった。それでも上昇ムードを止めずに連戦を終えられたのは大きい。
【仙台|採点・寸評】
GK
27 ヤクブ・スウォビィク 6.5
1失点はしたものの、ファインセーブを連発してチームを再三のピンチから救い、勝点1獲得に大きく貢献した。
DF
25 真瀬拓海 5.5
流動的に動いてくる相手攻撃陣に対し、身体を張った守備はできていたが、やや疲れも見え、攻撃で存在感を発揮しきれなかった。
DF
5 アピアタウィア久 6
以前のように集中が切れることも無くなり、高さと強さを活かして相手の攻撃を防いだ。攻撃に関わるプレーがもっとあっても良かった。
DF
13 平岡康裕 5.5
失点時、セットプレーの守備でチアゴに競り負けてしまったのは痛かった。それ以外では相手の猛攻を丁寧にはね返すことができ、パス出しも正確だった。
DF
14 石原崇兆 5.5(74分OUT)
守備で身体を張ったプレーを見せていたが、攻撃にはあまり絡めず、連戦の疲労からかパスミスも目立ち、後半途中交代となった。
MF
35 フォギーニョ 6(16分OUT)
立ち上がりから攻守によく顔を出していたが、前半14分頃足を傷めピッチに倒れ込み、そのまま負傷交代となってしまった。
MF
17 富田晋伍 6.5
前回出場の大分戦同様に球際に強い守備だけでなく、攻撃へのつなぎにも果敢にトライし、蜂須賀へのパスがマルティノスのゴールの起点となった。急遽投入された中原とのコンビネーションも良かった。
MF
7 関口訓充 5.5(74分OUT)
献身的な守備と、ドリブル突破からのチャンスメイクなど、ハードワークはできていたが、攻撃のリズムを変えるプレーは出せなかった。
MF
32 氣田亮真 5.5(60分OUT)
何度かドリブルやクロスで決定機を作り出す場面もあったが、ゴールにつながらず、ミスでボールを失う場面もあった。
FW
11 赤﨑秀平 5.5(60分OUT)
チームのために攻守に奮闘は見せていたが、前半31分のシュートは惜しくもクロスバーを叩いた。決定機を決め切れていれば、展開は違ったはずだ。
FW
15 西村拓真 5.5
前半12分のシュートがクロスバーを叩いてしまった。決定機は作り出せており、守備でも奮闘しているのだが、あと一歩でゴールが奪えない。
途中出場
MF
18 中原彰吾 6(16分IN)
フォギーニョの負傷により急遽前半途中からの出場だったが、攻守で落ち着いてプレーできていた。特に後半はチームにリズムを与えるパス出しを見せた。シュートも狙ったが惜しくもゴールはならず。
MAN OF THE MATCH
FW
20 マルティノス 6.5(60分IN)
後半途中から投入されると、蜂須賀のクロスがゴールラインを割るかに見えたところでファーサイドに入り込み、角度の無い場所から右足を振り抜くスーパーゴールを決めた。2試合連続のゴールでようやくチームにフィットしてきた。
FW
33 フェリペ・カルドーゾ 5.5(60分IN)
前線でボールを収めて、馬力のあるドリブルで決定機を作り出そうと奮闘は見せていたが、シュートを打つことができなかった。
DF
4 蜂須賀孝治 6.5(74分IN)
後半途中で投入されると、C大阪の急造3バックの隙を突こうと上げた、自身の武器であるクロスボールでマルティノスのゴールをアシスト。チームキャプテンが存在感を見せつけた。
MF
26 加藤千尋 6(74分IN)
自身のシュートは無かったが、相手の空いたスペースを見つけ出し、ドリブルやパスワークで攻撃に良いリズムを与えていた。
監督
手倉森誠 6
相手の布陣変更にも落ち着いて対応。セットプレーから失点を喫するも、交代がうまくはまり同点に追いつけた。「鍛え上げる13連戦」と銘打った長期の連戦で、選手たちを成長させチーム状態を上向かせたことは評価でき、中断明けの戦いに希望の持てる内容だった。
[J1第17節]仙台1-1C大阪/5月30日/ユアテックスタジアム仙台
【チーム採点・寸評】
C大阪 5.5
3バックにシステム変更。守備を安定させながらボールを支配し、決定機を多く作れていた時間帯もあったが、ゴールはセットプレーの1点のみ。終盤逃げ切りに失敗しての引き分けで、5月はリーグ戦勝ち無しに終わった。
【C大阪|採点・寸評】
GK
21 キム・ジンヒョン 5.5
安定したシュートストップを見せ、大きなミスは無く試合を進められていたが、マルティノスのゴールでニアサイドを抜かれてしまった。
DF
6 チアゴ 6.5
3バックの中央で相手の攻撃を力強くはね返すことができ、セットプレーから打点の高いヘディングシュートで先制点を叩き出し、攻守で存在感を見せた。
DF
43 ダンクレー 6
3バックの右の一角として、フィジカルを生かした守備で奮闘。ロングフィードからも決定機を作り出していた。
MF
15 瀬古歩夢 5.5
MF登録だったが、実際には3バックの左でプレー。ポジショニングが良く、ピンチをよく防いでいたが、終盤は相手攻撃陣への対応に少し手こずった。
DF
2 松田 陸 5.5
右サイドからクロスボールやシュートで決定機を多く作り出すことはできていたが、あと一歩、中の選手と呼吸が合わず。失点場面では蜂須賀にクロスを上げさせてしまった。
MF
4 原川 力 6.5(65分OUT)
アンカーとしてプレー。中盤でセカンドボールをよく拾い、攻撃にもよく絡んだ。そして精度の高いフリーキックからチアゴのヘディングシュートをアシストした。
DF
14 丸橋祐介 5.5
左ウイングバックとして攻撃によく絡み、頭脳的な守備も見せることはできていたが、もう少し決定機につながるプレーを見せたかった。
MF
10 清武弘嗣 5.5
2トップの後ろで自由に動いてボールをよく受けて、決定機を作り出せていたが、ゴールにつなげるために、もう少しリズムを変えるプレーも欲しかった。
MF
17 坂元達裕 5.5
トップ下もしくはシャドーといった形で前線を自由に動き回り、積極的な仕掛けで決定機を作り出し、後半はゴールへの積極性も高まったが、ゴールは奪えず。
FW
9 アダム・タガート 5.5(72分OUT)
ロングフィードから相手の最終ラインの背後に抜け出してのシュートを決めておきたかった。よくボールを収めてはいたが、もっとシュートを打ちたかった。
FW
25 奥埜博亮 5.5
最初はA・タガートと2トップのような形になったり、中盤に降りたりして、攻撃にリズムを生み出そうと奮闘し、終盤はボランチでプレー。黒子に徹したような印象で、古巣相手のゴールはならず。
途中出場
FW
20 大久保嘉人 5.5(65分IN)
ベテランらしく相手の隙を見て、したたかにシュートを狙っていったが、追加点を奪うことはできなかった。
MF
5 藤田直之 5.5(72分IN)
ボランチに入り、チームの攻撃に良いリズムをもたらしたかったが、相手の反撃をうまくはね返すことができず、攻撃も活性化できなかった。
監督
レヴィー・クルピ 5.5
3バックにシステム変更し、ボールの支配率を上げることができ、守備も手堅くやることはできた。しかし相手の途中交代の選手をうまく止めきれずに失点し、勝点3を取り逃した。交代枠をもっと有効に使いたかった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●小林健志(フリーライター)
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