見どころ・戦評

[J1リーグ17節]神戸1-1鳥栖/5月30日/ノエスタ
【チーム採点・寸評】
神戸 6
開始45秒で失点し、いきなり1点を追う展開に。27分にロングボールから古橋と相手GKが交錯し、こぼれ球をドウグラスが決めて試合を振り出しに戻して勝点1を手にした。
【神戸|採点・寸評】
GK
1 前川黛也 6
前半早々の失点はGKの責任ではない。全体的には安定したプレーだった。最少失点で勝点1の獲得に貢献。
DF
23 山川哲史 5.5(84分OUT)
定評ある守備に加え、今日は高い位置をキープした攻撃面が目を引いた。だが、決定的な仕事はできなかった印象。
17 菊池流帆 5.5
32分のインターセプトなど光るプレーもあった。だが、失点のシーンでは飯野のマークを外してしまった。
4 トーマス・フェルマーレン 6
失点の場面で酒井宣に起点を作られた。それ以外は及第点。逆サイドまで相手を潰しに行く守備範囲の広さも。
24 酒井高徳 6
守備では飯野や中野に苦しめられる場面も。攻撃ではイニエスタや古橋と絶妙なパスワークで相手を翻弄した。
MF
5 山口 蛍 6
リスク管理の高さは相変わらず。攻撃でも64分の山川へのスルーパスなど随所に好プレー。86分の決定機は惜しかった。
6 セルジ・サンペール 6.5
ドウグラスの同点ゴールにつながる古橋へのパスをはじめ、何度も決定的なパスを供給。持ち味の展開力も見せた。
8 アンドレス・イニエスタ 6
松岡や樋口の厳しいチェックに苦しんだ。その中で52分の山川へのキラーパスなど質の高いプレーを見せた。
MF
7 郷家友太 6(84分OUT)
気の利いた中継プレーや守備のカバーリングなど堅実な働きが目立った。味方のスペースを作るおとりの動きは秀逸。
11 古橋亨梧 6.5
後方からうまく裏抜けパスを引き出した。ドウグラスの同点弾もサンペールのロングパスを引き出した古橋の功績。
FW
49 ドウグラス 6.5(73分OUT)
相手3バックを吊り出す役目を担ったが、あまりうまくはいかず。とはいえ、貴重な同点ゴールは見事だった。
交代出場
MF
22 佐々木大樹 -(73分OUT)
ドウグラスと交代し左SHへ。投入直後にはインターセプトからドリブルを仕掛けるなど、充分に持ち味を出した。
FW
40 アユブ・マシカ -(84分IN)
郷家と交代。アディショナルタイムに絶妙クロスで決定機を作った。出場時間が短いため評価はなし。
DF
19 初瀬 亮 ―(84分IN)
山川と交代し、左SBへ。88分にドリブルでの仕掛けでCKを獲得。出場時間が短いため評価はなし。
監督
三浦淳寛 6
開始早々に失点する難局から、相手背後を徹底的に狙って同点に。勝点3は逃したが、好采配は見せられた。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
鳥栖 6
開始45秒に仙頭が先制点。幸先いいスタートを切り、その後は巧みなパスワークで主導権を握る。だが、サンペールと古橋のホットランから28分に失点。痛い勝点1に。
【鳥栖|採点・寸評】
GK
40 朴 一圭 6
古橋と交錯したボールがドウグラスの前に転がり不運な失点。それ以外は古橋との1対1を阻止するなど好プレーを見せた。
DF
24 飯野七聖 6(18分OUT)
先制点に絡むも開始18分で負傷交代。出場時間が短く評価は難しいが、積極的な攻めで存在感は残した。
20 ファン・ソッコ 6
イニエスタのパスを警戒しながらの守備という難しいミッションをうまくこなした。カバーリングの良さが光った。
3 エドゥアルド 6.5
神戸が何度も長いボールを背後に入れてくる難しい展開だったが、3センターバックをうまく統率した。
31 大畑歩夢 6(84分OUT)
前半は古橋を抑えた印象。後半はイニエスタと山川のパスワークで攻略される場面も。全体的には及第点だった。
MF
10 樋口雄太 6
イニエスタを怒らせるほどの激しい守備を見せた。後半はギャップでパスを受け、多くのチャンスを作った。
41 松岡大起 6.5
イニエスタに決定的な仕事をさせず、勝点1に大きく貢献。テンポのいいパスワークで見事にゲームを作った。
MF
MAN OF THE MATCH
44 仙頭啓矢 7
貴重な先制点だけではなく、巧みなゲームコントロールを評価しMOM。後半は左サイドを多くのチャンスを作った。
7 中野嘉大 6.5(84分OUT)
左ワイドで先発し、先制点をアシスト。飯野の負傷交代後は右ワイドへ。急なアクシデントにも器用に対応した。
FW
8 林 大地 6(66分OUT)
ボールホルダーに激しくプレスをかけ続け、神戸のビルドアップを狂わせた。酒井宣とのコンビも絶妙だった。
15 酒井宣福 6(66分OUT)
兄・高徳と初対決。豊富な運動量とフィジカルの強さが光った。先制点の場面ではフェルマーレンを背負いながら起点に。
交代出場
MF
22 小屋松知哉 6(18分 IN)
負傷した飯野と交代し左ワイドへ。後半2度の決定機は外したものの、高い足下の技術を活かし左サイドで存在感を放った。
FW
9 山下敬大 6(66分IN)
ハイプレスで神戸を自陣に押し込んだ。75分には山口のカットしたボールを拾い、鋭いクロスでチャンスを作った。
MF
23 本田風智 5.5(66分IN)
存在感を放ったとは言えない。だが、サイドに流れて小屋松のカットインスペースを作るなどクレバーさは随所に。
DF
47 中野伸哉 -(84分IN)
大畑と交代し左SBへ。守備固めはできたが、攻撃では目立ったプレーはできず。出場時間が短いため評価はなし。
MF
4 島川俊郎 -(84分IN)
中野嘉と交代し右ワイドへ。短い時間でも決定機を作りたかったが、思うような働きはできなかった。
監督
金 明輝 6.5
先制点を奪ったが結局ドロー。とはいえ、神戸がロングボールを多用する中、鳥栖らしいパスワークを貫いたのは見事。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文:白井邦彦(フリーライター)

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