見どころ・戦評

[J1リーグ20節]FC東京3-0大分/6月27日/味の素スタジアム
【チーム採点・寸評】
FC東京 7
D・オリヴェイラ、アダイウトン、レアンドロのブラジルトリオが猛威を振るう。立ち上がりを除けばピンチらしいピンチはなく、ファン・サポーターも安心して観ることができる内容だった。
【FC東京|採点・寸評】
GK
13 波多野豪 6
以前よりも落ち着きが増した感があり、キックのミスもほとんどなく完封勝利。この調子をアウェー7連戦でも維持してほしい。
DF
3 森重真人 6.5
守備面で目立たなかったのはミスが少なかった証。ボールがない局面での、気が利くカバーリングはプロの業と言える。早いパス回しで相手にプレスをかけさせなかった点も見事だった。
4 渡辺 剛 6
立ち上がりの粘り強い守備が結果的に利いた。3-0とリードしたあとも気を抜かず、最後まで気持ちのこもったプレーを続けた。
6 小川諒也 6.5
慣れない右サイドバックでも冷静に戦い、47分にはボレーシュートで今季J1初得点。良い位置取りからの美しい一撃だった。
49 バングーナガンデ佳史扶 6.5
クロスの精度がいまひとつも、78分の素早い帰陣での守備、その後のドリブル突破は見応え十分。良いアピールになっただろう。
MF
10 東 慶悟 6.5(78分OUT)
D・オリヴェイラのゴールに結びつけたクロスはパーフェクト。交代するまで汚れ役もこなすなど縁の下の力持ち的なプレーも目立った。
15 アダイウトン 6.5(78分OUT)
キレキレのドリブルで相手を翻ろう。味方との連係も良好で、65分のシュート(結果はポスト)が決まっていればマン・オブ・ザ・マッチ候補になっていたが。
18 品田愛斗 6
相手に寄せられても慌てる様子はなく捌き役として機能。味方と良い距離感を保ち、大きなミスは見当たらなかった。
MAN OF THE MATCH
20 レアンドロ 7
24分のシュートはDFに当たりながらもゴールに吸い込まれる。この一撃で試合の流れを呼び込んだ点、30分のお洒落なヒールパスも評して、この日のマン・オブ・ザ・マッチに。
31 安部柊斗 6.5(70分OUT)
ピッチを縦横無尽に駆け回り、チャンスにも精力的に顔を出す。やる気が漲っており、“良い時の安部”が戻ってきた。
FW
9 ディエゴ・オリヴェイラ 7(70分OUT)
前線からのプレスを怠らない姿勢はさすが。レアンドロの先制ゴールをアシストし、前半終了間際にはヘッドでゴール。FWの模範と言うべき仕事ぶりだった。
交代出場
FW
27 田川亨介 5.5(70分IN)
徳島戦に続くゴールならず。途中出場とはいえ、シュート0本に終わってしまったのは寂しい。
MF
21 青木拓矢 6(70分IN)
試合を壊さず、淡々とプレー。鋭い出足でボールを奪う嗅覚がなにより素晴らしかった。
FW
11 永井謙佑 -(78分IN)
良い位置でボールをもらってからレアンドロらにチャンスボールを供給。前への意識が強く、ゴールへのこだわりを感じ取れた。
MF
7 三田啓貴 -(78分IN)
80分にエリア内でシュート、終盤にクロスと精力的なプレーを披露。ゴールに絡めれば文句なしだった。
監督
長谷川健太 6.5
先発起用したブラジル人トリオが期待通りの活躍。これでリーグ3連勝、いずれも無失点と安定感が出てきた点で、指揮官の手腕は評価できる。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
大分 5
三竿の退場(35分)がすべてと言ってもいいか。試合の入り方は決して悪くなかっただけに、先制点を奪われたのも痛かった。
【大分|採点・寸評】
GK
22 ポープ・ウィリアム 5
最後尾から鼓舞も守備陣はピリッとせず。3失点とも相手のシュートを褒めるべきだが、ポジティブな採点には当然ながらならない。
DF
3 三竿雄斗 4
CKでチャンスを作った点は評価できる。しかし、35分に東へのファウルでレッドカードと試合を台無しにしてしまったイメージも。
14 エンリケ・トレヴィザン 5
3バックを統率できず、組み立ての局面でも安定感はいまひとつ。中途半端なパフォーマンスに終始した。
41 刀根亮輔 5(70分OUT)
危険なエリアでのミスがあり、45分にはD・オリヴェイラに競り負ける形で失点に関与。レアンドロ、アダイウトンらの個人技にも苦しんだ。
MF
2 香川勇気 5
45分の東のクロスへの対応は少し甘かった。サイドから前線にボールを配球するのも苦戦した印象で全体的に精彩を欠いた。
8 町田也真人 4.5(HT OUT)
立ち上がりは良い形でチャンスを作るも、10分過ぎからボールに絡むシーンが減った。前半だけで途中交代も致し方ない出来か。
15 小出悠太 5.5(61分OUT)
3分に長沢のヘディングシュートにつなげたクロスは良かった。ただ、前半途中からは効果的にパスをつなげず、尻すぼみの感が否めなかった。
25 小林成豪 5(70分OUT)
31 ペレイラ 5(61分OUT)
7分のシュートブロックは好印象。数的不利になった35分以降も中盤でボールを収めようと奮闘していたが、安定感に欠けた。
40 長谷川雄志 5
中盤でセカンドボールを上手く拾えず、バランス取りに苦慮。苦しい90分間で、本人も試合後に「力不足でした」とコメントした。
FW
20 長沢 駿 5
前半にヘディングシュートを放ったものの、試合を通して大きなインパクトを残せたかと言えば……。ノーゴールはやはり褒められない。
交代出場
MF
17 井上健太 5(HT IN)
後半の頭から右サイドを担当したが、アダイウトンの動きを制止できず。攻撃面でも決定的な仕事はまるでできなかった。
FW
16 渡邉新太 5.5(61分 IN)
64分のシュートは相手にブロック。前線でボールを呼び込むアクションもそれなりにしていたが、結果に結び付かなかった。
FW
18 藤本一輝 5.5(61分IN)
香川とのコンビネーションが光る時間帯もあったが、FC東京に脅威を与えるまでには至らず。消化不良で終わった感が強い。
DF
5 福森健太 5(70分IN)
バングーナガンデに股抜きされるなど守備で脆さを露呈。攻撃面ではなかなか相手陣形を崩すパス、ドリブルができなかった。
DF
19 上夷克典 5.5(70分IN)
3バックから4バックに移行し、CBの一角に。守備面は及第点も、局面を変える縦パスをあまり入れることはできなかった。
監督
片野坂知宏 5
「前半の退場は想定外」で10人では太刀打ちできず。早めの選手交代で悪い流れを断ち切ろうとしたが、内容的にも完敗だった。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

Jリーグ各クラブの最新情報はアプリで!