見どころ・戦評
[J1リーグ21節] C大阪3-3FC東京/7月21日(水)/ヨドコウ桜スタジアム
【チーム採点・寸評】
C大阪 5.5
打ち合いの末に引き分け、8試合連続勝ちなしとなった。極めて内容に乏しかった前半から一転し、サイドを生かしてシンプルに攻めるようになった後半に3得点。10試合ぶりの複数得点で、一度は逆転したことは評価できるが、同点ゴールを許したことは痛恨だった。
【C大阪|採点・寸評】
GK
21 キム・ジンヒョン 5.5
レアンドロのFKは相手を褒めるべきだが、やや反応が遅れた。敵地でも直接FKを決められていただけに無念だ。
DF
2 松田 陸 5.5
くさびのパスを奪われたところから先制点を献上。それ以外にも相手のチャンスに繋がるミスもあった。
6 チアゴ 6
3失点を喫しながらも、セットプレーから得意のヘディングで今季2得点目。後半アディショナルタイムにもCKから頭で狙ったが、惜しくも枠外だった。
33 西尾隆矢 5.5
後半は前で潰す積極性を発揮した。しかし、高い身体能力を誇るD・オリヴェイラに前半は振り回された。
14 丸橋祐介 6
前半は苦しかったが、後半開始早々に左からのクロスでアシスト。左サイドで高木と連係して主導権を握った。
MF
17 坂元達裕 6.5
低調だった前半から立て直し、57分に左クロスに飛び込んで今季4点目。88分のシュートが決まっていれば……。
25 奥埜博亮 6
39分に中盤でボールを奪われ、これが2失点目に繋がった。ただ、後半はチアゴのゴールをアシストしただけでなく攻守で存在感が光った。
4 原川 力 6
前半終了間際に決定機を逃しながらも、精度の高いキックで3点目を演出。後半は攻撃の起点となった。
MF
10 清武弘嗣 5.5(83分OUT)
後半開始からトップ下で攻撃陣を牽引し、チャンスメイク。ただ、左サイドに入った前半は少し迷いが見られた。
FW
29 加藤陸次樹 6.5(83分OUT)
前半は完全に沈黙していたが、1トップに入った後半に持ち味を発揮。46分、左クロスを巧みに合わせ、反撃の狼煙をあげる今季2ゴール目を決めた。
20 大久保嘉人 5(HT OUT)
引いてボールを受けようとするなど打開を試みながらも、見せ場がないまま前半のみで途中交代した。
交代出場
FW
13 高木俊幸 6.5(HT IN)
後半開始からMFに入り攻撃を活性化。縦に仕掛けつつシンプルにクロスを送り、坂元のゴールをアシストした。
MF
5 藤田直之 ―(83分IN)
ピッチに入る直前に同点に追いつかれたため、求められる役割が変わってしまった印象だ。
FW
22 松田 力 ―(83分IN)
1トップで途中出場。短い出場時間でゴール前で勝負する場面はなかったが、サイドに流れてCKを獲得した。
監督
レヴィー・クルピ 5.5
高木の投入で流れを変えたことは良かったが、だからこそ逆転後に逃げ切りたかった。直近2試合で前半に低調なチーム状態も気がかりだ。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
FC東京 5.5
2点のリードを生かせず、連勝は「4」でストップした。理想的な試合運びだった前半から一転、後半開始早々に6試合ぶりの失点を喫したことから流れを失い、計3失点。レアンドロのFKで追いつき勝点1を得たものの、悔しい結果に終わった。
【FC東京|採点・寸評】
GK
13 波多野豪 5.5
失点シーンは防ぐのが難しかったが、4分のキャッチミスや48分のクロス対応など、何度か不安定さが見られた。
DF
6 小川諒也 5.5
前半は守備の強度が高かったが、高木が入ってきた後半は劣勢に回った。最後は本職の左サイドでプレーした。
4 渡辺 剛 5.5
46分に加藤に背後を取られてゴールを許すと、計3失点。継続してきた堅守を保てなかった。
3 森重真人 5.5
3失点目は、CK時にチアゴに完全にマークを振り切られた。手でゴールを決めた場面で警告を受け、累積により次節は出場停止に。
49 バングーナガンデ佳史扶 5.5(83分OUT)
前半は坂元への対応が良く、攻撃の積極性もあった。相手に勢いが出た後半は後手を踏み、途中交代となった。
MF
10 東 慶悟 5.5(63分OUT)
巧みなスルーパスで2点目をアシストしたのは良かったが、48分に決定機を逸するなど全体的に低調だった。
21 青木拓矢 5.5(63分OUT)
前半は中盤でボールを引っかけてショートカウンターの起点となっていたが、後半は相手に主導権を握られた。
31 安部柊斗 6.5
先制点につながったパスカットに加え、3点目のFKにつながるファウルを獲得。チーム最長の走行距離をマークした。
FW
15 アダイウトン 6.5(63分OUT)
13分にカウンターから一気にボールを運び、先制点を演出。前半はスピードと突破力で攻撃陣を引っ張った。
MAN OF THE MATCH
20 レアンドロ 7.5
鮮やかなFK弾を含む2得点。VARによって取り消された40分のゴールが認められていれば完璧だったが、攻撃の起点になり続けたこともあり、文句なしのMOMとした。
9 ディエゴ・オリヴェイラ 7(76分OUT)
おしゃれなヒールパスで先制点をアシストし、39分には鋭い飛び出しで今季9得点目。両チーム最多のシュート9本を放つなど、脅威となり続けた。
交代出場
MF
18 品田愛斗 5.5(63分IN)
ダブルボランチの一角で投入されるも、74分のCKではマークについていた奥埜に競り負け、これが3失点目に直結した。
FW
11 永井謙佑 5.5(63分IN)
左サイドで見せ場を作れず。途中出場で決勝点を奪った前節のような活躍はできなかった。
FW
27 田川亨介 5.5(63分IN)
まずは右サイドに入り、76分からは1トップへ。ゴールに迫る場面もあったが、シュートまでは至らなかった。
MF
7 三田啓貴 ―(76分IN)
試合をひっくり返されてから右MFとしてピッチへ。攻撃を活性化することはできなかった。
DF
28 鈴木準弥 ―(83分IN)
83分から投入され、移籍後初出場。見せ場を作りたかったが、突破やクロスは相手の守備に阻まれた。
監督
長谷川健太 5.5
狙い通りの前半から一転、守勢に回った後半は3枚同時替えなど策を講じるも流れを引き戻せなかった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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