見どころ・戦評
[J1リーグ22節] 鳥栖3-3C大阪/7月24日(土)/駅前不動産スタジアム
【チーム採点・寸評】
鳥栖 6
後半は決め切れず、試合のクローズ方法に課題を残した。ただ、前半だけで3ゴールを奪った点は評価したい。
【鳥栖|採点・寸評】
GK
40 朴 一圭 5
不運もあったがクロスボールをこぼしてしまい、相手に2点目を与えてしまうなど、計3失点と鳥栖加入後最多失点を喫した。
DF
24 飯野七聖 5.5
右サイドで存在感を発揮して対面の丸橋を圧倒していた。ただ、後半終了間際は疲れが出て、攻撃に出るタイミングが遅れた。
4 島川俊郎 5.5
地味ながらも要所を抑える守備でチームに貢献した。しかし、結果的には3失点を喫してしまった。
3 エドゥアルド 5.5
61分のゴールはVARで取り消され、ヒーローにはなれず。立ち上がりにパスミスするなど、精彩を欠くプレーも散見された。
31 大畑歩夢 6
失点に絡んだとはいえ、ミドルシュートが結果的に小屋松のゴールを導き、17分にはシュートブロックでピンチを防いだ。
MF
10 樋口雄太 6
試合の主導権を握るも、後半はゴールを奪えず。ただ、前半終了間際に強烈なミドルを突き刺してリードを広げた。
41 松岡大起 5.5
縦パスを積極的に入れて攻撃のタクトを振る。守備面では相手に制限をかけられず、オープンな展開になった要因に。
44 仙頭啓矢 5.5(90分OUT)
ボールを最終ラインから前線へとつなぎ、チャンスを広げた。坂元にPKを与えたシーンは痛恨だが、相手を褒めるべき。
MF
7 中野嘉大 6
サイドに張るだけでなく、中央に入ってスルーパスを供給するなど前線のキーマンとして攻撃をリードした。
22 小屋松知哉 6(67分OUT)
後半、GKとの1対1を防がれ、試合を決めることはできず。ただ、するするっとゴール前に姿を現し、チームの2点目を挙げて相手を突き離した。
FW
15 酒井宣福 6(85分OUT)
小屋松からのクロスをゴールに結びつけたプレーは見事。前線でしっかりとターゲットなり、チャンスにつなげた。
交代出場
MF
43 福井太智 5.5(67分IN)
投入直後から試合の流れに乗り、スムーズにプレー。酒井のパスに反応できず、シュートできなかったシーンは悔やまれる。
FW
33 ドゥンガ ―(85分IN)
投入直後のハイボールに競らず、朴に怒られる。その後はターゲットになった。
FW
25 オフォエドゥ ―(90分IN)
アディショナルタイムに福井からのパスを受けてシュートを放つも、枠を捉えられず。
ヘッドコーチ
片渕浩一郎 5.5
プラン通りに試合を進め、前半だけで3点を奪う。後半はチャンスを決め切れず、2連勝を逃す結果となった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
C大阪 5.5
中2日の試合のためかゲームの入りが重く、前半だけで3失点。結果的にドローに持ち込むも、前節からの課題は残したまま。
【C大阪|採点・寸評】
GK
21 キム・ジンヒョン 5
失点に関しては相手を褒めるべき。鳥栖のプレスに苦戦し、キックの精度が低く、攻撃の起点になれなかった。
DF
2 松田 陸 5.5
中2日でのアウェーゲームを感じさせず、上下動を繰り返した。しかし、守備ではまらない場面もあった。
6 チアゴ 5.5(82分OUT)
仙頭のシュートをブロックし、酒井と迫力ある空中戦を繰り広げ、果敢に攻撃参加する場面も。しかし、3失点は悔しい。
14 丸橋祐介 5(80分OUT)
持ち前の攻撃的なプレーをほとんど発揮できず、飯野や樋口の対応に苦慮する時間が長かった。
33 西尾隆矢 5
後半は集中力を保って守り、引き分けに持ち込んだ。ただ受け身のプレーが多く、早い時間にビハインドを負ってしまった。
MF
4 原川 力 5.5
古巣相手に後手を踏む。得意のFKはクロスバーを叩いたが、彼の良さはしっかりと見せた。
10 清武弘嗣 5.5(85分OUT)
後半開始早々のシュートがチームに勇気を与えた。効果的な試合運びで引き分けに持ち込んだ。ただ、前半のプレーはいまいちだった。
25 奥埜博亮 5.5
原川と上下を入れ替わりながら攻守をつなぐ役目を果たしていたが、最初は守備に手こずった。
MF
MAN OF THE MATCH
17 坂元達裕 6.5
チームの全得点に絡む1ゴール・2アシスト。疲労感のあるチームのなかで最後まで躍動し続け、C大阪を負け試合から救った。
FW
20 大久保嘉人 5(HT OUT)
鳥栖に主導権を握られていたせいでなかなかボールに絡めず、存在感を示せなかった。前節に続き、前半だけのプレーでピッチを去る。
29 加藤陸次樹 6.5(80分OUT)
坂元のパスから2ゴールを挙げて反撃ムードを作る。とくに1点目はチームの雰囲気をガラリと変えた。
交代出場
FW
13 高木俊幸 6(HT IN)
鳥栖が攻め手を緩めなかったために攻撃時はスペースがあり、持ち味を見せてチャンスを作った。
FW
34 山田真人 ―(80分IN)
前線でターゲットとなり、ポストプレーで周りの選手を有効に生かしていた。
MF
30 喜田 陽 ―(80分IN)
本来のポジションとは違う左SBで起用されたが、大きなミスもなくプレーした。
DF
24 鳥海晃司 ―(82分IN)
疲れ切ったチアゴに代わって投入される。押し込まれる場面もあったがそつなく守った。
FW
22 松田 力 ―(85分IN)
シュートこそなかったが、鳥栖の背後を狙い続ける。警告をもらったのはもったいない。
監督
レヴィー・クルピ 5.5
過密スケジュールのなか、2試合連続で2点を追う展開になるが、エンタテインメント性の高い内容で引き分けを手にした。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●荒木英喜
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