見どころ・戦評
[J1第5節]仙台0-1G大阪/8月3日/ユアテックスタジアム仙台
【チーム採点・寸評】
仙台 5.5
ボールを持つことはできたが、あと一歩でシュートを決めきれない状況は変わらず。後半、外国籍選手を入れて決定機は作ることはできたが、相手の守備を崩すにはいたらなかった。
【仙台|採点・寸評】
GK
27 ヤクブ・スウォビィク 5.5
全体的にはファインセーブもあり、よく守れていたが、触ったものの、防ぐことができなかったセットプレーからの失点が惜しまれる。
DF
25 真瀬拓海 6
31分のゴールはVARで取り消しとなり、幻となってしまったが、ゴールへの嗅覚は確実に向上している。クロスでもチャンスを作ったが、もう少し精度が欲しかった。
DF
16 吉野恭平 6
背後のスペースを取られることもあったが、相手のFWに起点を作らせないよう対人守備で厳しく行くことはできた。攻撃につながるパスも何度か出すことができていた。
DF
13 平岡康裕 5
相手のFWに厳しくマークに行き、流れの中からの失点は無かったが、31分、パトリックにマークを外され、競り負けてゴールを許したのは痛恨だった。
DF
14 石原崇兆 5.5(58分OUT)
左サイドからいくつか決定機は演出できているのだが、パスやクロスの精度をもう少し上げたい。守備でももう少し力強さが欲しかった。
MF
17 富田晋伍 5.5
持ち味の粘り強い守備は見せることができていたが、攻撃につなげる部分で無難な選択が多く、攻撃にリズムを出せなかった。
MF
6 上原力也 5.5(80分OUT)
特に後半は相手の背後を取るパスが冴え、決定機を作り出すことができていたが、前半からそういう場面をもっと作りたかった。
MF
7 関口訓充 5.5(58分OUT)
相手のウイングバックの背後を狙い、決定機を作り出すことはできていたが、クロスやパスであと一歩精度を高めたかった。
MF
32 氣田亮真 5(67分OUT)
持ち味のドリブル突破をなかなか出すことができず、決定機にあまり絡むことができなかった。守備も奮闘はしていたが、軽い場面もあった。
FW
11 赤﨑秀平 5.5
31分の真瀬のゴールをアシストしたかに見えたが、VARでオフサイド判定となり取り消しに。この他にもポジショニングの良さから決定機は作り出せているのだが、惜しくもゴールならず。
FW
15 西村拓真 5.5(67分OUT)
15分に相手DFの間をドリブルで抜いた場面は、絶対にシュートを決めておきたかったが、キム・ヨングォンにかき出された。推進力を生かし、決定機には絡んでいるのだが、シュート精度を欠いた。
途中出場
DF
4 蜂須賀孝治 5.5(58分IN)
対人守備の強さを見せることができ、左サイドの守備を安定させた。攻撃にも何度か絡み、クロスから決定機を演出したが、ゴールにはつながらず。
MF
26 加藤千尋 5(58分IN)
決定機にいくつか絡みシュートも1本放ったが、プレー精度を欠く場面が多い。春先の好調時よりも仕掛けの切れ味が落ちている。
FW
29 エマヌエル・オッティ 5.5(67分IN)
スピードを生かして何度か相手DFの背後のスペースに抜け出し、決定機は作っていたがアシストやゴールはならず。初ゴールまでもう少しというところまで来ているだけに、早く結果が欲しい。
FW
33 フェリペ・カルドーゾ 5.5(67分IN)
ゴールに向かう積極性は高く、決定機にも多く絡み、2本のシュートも放ったが、枠を捉えることができず、今回も初ゴールはならず。
MF
35 フォギーニョ ―(80分IN)
負傷からようやく復帰。力強いボール奪取は見せることができ、試合勘が戻れば先発出場も期待できそうだ。プレースキックも意外性のあるボールを蹴っていた。
監督
手倉森誠 5.5
G大阪のFWに攻撃の起点を作らせずカウンターを防ぐ守備など、準備してきたことはある程度出せたが、攻撃で精度を欠き、追いつくことができなかった。外国籍選手にもう少し時間を与えても良かったか。
[J1第5節]仙台0-1G大阪/8月3日/ユアテックスタジアム仙台
【チーム採点・寸評】
G大阪 6
連戦が続いていることもあり、手堅く守ってカウンターとセットプレーに活路を見出す形が功を奏し、セットプレーで幸先良く先制。その後は全員が守備意識を高く持ってプレーし、3連勝を達成した。
【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
15分に西村にシュートを打たれた場面以外は、大きなミスも無く、安定感あるシュートストップを見せて、2試合連続クリーンシートを達成した。
DF
5 三浦弦太 6.5
最終ラインより早めに前に出て相手攻撃陣を潰す場面が目立ち、良い判断ができていた。相手にボールを持たれる時間が長かったが、焦れずに90分間を守り切った。
DF
13 菅沼駿哉 6
前半は最終ラインを下げ過ぎて、ピンチを招く場面もあったが、時間が経つにつれて修正でき、相手の攻撃をよくはね返した。
DF
19 キム・ヨングォン 6.5
ミスもあったが、西村に抜かれた後、自らがシュートをかき出すなどチームを救うプレーも多々あった。フィジカルの強さを見せ、無失点に貢献した。
DF
24 黒川圭介 5.5
何度か左サイドを突破して決定機を作り出す場面もあったが、試合展開もあってか徐々に守備の時間が長くなり、攻撃での持ち味はあまり出せなかった。
MF
8 小野瀬康介 5.5(83分OUT)
序盤はクロスから決定機を作る場面もあったが、守備で奮闘を見せる場面が目立った。もう少しゴール前に顔を出す場面を増やしたかった。
MF
17 奥野耕平 6(83分OUT)
目立つ場面は少なかったが、攻守のバランスをうまく取りながらプレーし、攻撃につながるパス出しもできていた。
MF
29 山本悠樹 6.5
コーナーキックでパトリックのゴールをアシスト。なかなかセットプレーでの得点が無かったチームの中で、プレースキッカーとして結果を出した。攻守に積極的に絡み、チームに貢献できていた。
MF
21 矢島慎也 6(67分OUT)
ゴールには絡まなかったが、よくボールに触り、攻撃にリズムを作ろうと奮闘し、決定機も創出。古巣相手に久々のユアスタでのプレーを楽しんでいた。
MAN OF THE MATCH
FW
18 パトリック 6.5
得点シーンは平岡のマークをうまく外し、ヘディングで完璧に競り勝った。この他にもカウンターからシュートまで持ち込む場面も作り、常に仙台の脅威となり続けていた。
FW
39 宇佐美貴史 5.5(63分OUT)
前半に2本のシュートを放ったが、スウォビィクの好守にも阻まれゴールはならず。相手DFのマークが厳しく、攻撃の起点となる場面が少なかった。
途中出場
MF
28 ウェリントン・シウバ 5.5(63分IN)
宇佐美に代わっての投入で、シュートも1本放ったが、チーム全体が守勢となったこともあり、あまり多くの決定機は作り出せなかった。
MF
26 柳澤 亘 5.5(67分IN)
水戸から移籍後初出場。ややJ1のスピードに戸惑う場面が見られ、攻撃面ではあまり良さを出せなかったが、守備は及第点の出来だった。松波監督も「戦術理解度は高い」と評価していた。
MF
10 倉田 秋 ―(83分IN)
出場時間は短かったが、セットプレーのこぼれ球を拾ってシュートを放つなど、ゴールに向かう姿勢は見せた。
FW
32 チアゴ・アウベス ―(83分IN)
FWだったが、自陣深くまで戻って守備をするなど、チームプレーに徹して無失点勝利に貢献した。
監督
松波正信 6
夏場の厳しい連戦ということもあり、手堅いゲームプランで戦い、リアリストに徹して3連勝を達成したのは評価できる。交代選手も含め、守備意識を徹底させたのが良かった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●小林健志
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