見どころ・戦評
[J1リーグ23節]大分0-2川崎/8月9日(月)/昭和電ド
【チーム採点・寸評】
大分 6
中央のパスの出どころにプレッシャーを掛けたが、サイドで数的有利をつくられ2失点。後半はボールを持てる時間はあったが、シュートまで持ち込めたのは一度だけ。実力通りの結果となった印象。
【大分|採点・寸評】
GK
22 ポープ・ウィリアム 5
最初の失点シーンは脇の下とはいえ防げた失点。2失点目は完全に崩され、防ぎようがなかった。
DF
2 香川勇気 5.5 (64分OUT)
守備で大きなミスはなかったが、攻撃では決定機となるようなクロスの質が今ひとつだった。
3 三竿雄斗 5.5
対面の家長、山根に粘り強く対応。後半は高い位置をとって攻撃に参加したが決定的な仕事はできなかった。
4 坂 圭祐 5.5
5試合ぶりの公式戦。エンリケのチャレンジに対し、カバー役となったが相手の連係に翻弄された。
14 エンリケ・トレヴィザン 5
L・ダミアンに前を取られ、その後も寄せきれずに先制点を許した場面は不覚だった。
MF
6 小林裕紀 6
早い時間帯に警告をもらいながらも献身的にスペースを埋め、攻撃の組み立てにも後方から貢献した。
10 野村直輝 5.5 (73分OUT)
開幕以来の先発。前を向いて仕掛ける場面もあったが、川崎の守備の前では良さを出し切れなかった。
MF
17 井上健太 5.5
最終ラインに押し込まれる時間が長く、長谷川竜とのマッチアップの対応に苦しんだ。
40 長谷川雄志 5 (64分OUT)
中盤のスペースでボールを受けることはできたが、効果的なチラシのパスは影を潜めた。
FW
16 渡邉新太 5.5 (64分OUT)
前線から精力的に守備をこなした。前半で唯一の決定機を作ったが、シュートはゼロに終わった。
20 長沢 駿 5.5 (79分OUT)
44分の香川のクロスを低い位置で、頭で合わせたが枠外。シュートはその1本に終わり、相手の脅威となれなかった。
交代出場
MF
8 町田也真人 6 (64分IN)
前線のポジションを変えながら、求められる自分の役割を果たした。攻撃のテンポを作った。
MF
11 下田北斗 5.5 (64分IN)
古巣相手に一矢報いようと攻撃に絡んだが、中盤の枚数で上回れ、点差を広げられた。
MF
27 梅崎 司 5.5 (64分IN)
14年ぶりに大分のユニホームを着てホームピッチに立ったが、試合の流れを変えられなかった。
MF
39 増山朝陽 5.5 (73分IN)
交代直後から精力的に動き、強度の高い守備でボールを奪おうと必死に動いた。気持ちを前面に出すプレーは好印象。
FW
33 呉屋大翔 5.5 (79分IN)
流れに乗れず、期待された得点はできなかった。シュートゼロでは不完全燃焼だったに違いない。
監督
片野坂知宏 5.5
自分たちの時間帯を作り、交代のカードは全て攻撃的な選手に使ったが、川崎の要所を抑えた守備を破ることはできなかった。
【チーム採点・寸評】
川崎 7
中断明けの大事な初戦をしっかり勝ち切った。早い時間帯に得点し、相手の時間帯もあったが焦ることなく、自分たちのペースで試合を進め、無敗でトップを快走。
【川崎|採点・寸評】
GK
1 チョン・ソンリョン 6.5
高いラインを保つ最終ラインの広大なスペースを守備範囲の広さでカバー。危ない場面は皆無だった。
DF
13 山根視来 6.5
起点となるくさびのパスで先制点を演出した。守備でも危うい場面を招くことはなかった。
4 ジェジエウ 6.5
82分にハーフラインからドリブルで独走。シュートはGK正面となったが見せ場を作った。
5 谷口彰悟 6.5 (90分OUT)
前半唯一の決定機のパスを通させなかった。終盤はボランチでプレーし、完封に貢献した。
2 登里享平 7
フリーでボールを受けることが多く、決定機の起点となった。追加点のアシストは完璧だった。
MF
6 ジョアン・シミッチ 6 (75分OUT)
野村の執拗なマークでボールを受ける回数は少なかった。48分のFKのこぼれ球は枠内に収めたかった。
8 脇坂泰斗 6 (75分OUT)
アタッキングサードでボールを受け、常に相手の脅威となった。60分の反転シュートは枠外だったが、高い技術を見せつけた。
MF
22 橘田健人 6
パスの連動からペナルティエリア内に侵入し、好機を演出。35分の家長へのマイナスのクロスは完璧だった。
41 家長昭博 6.5
前線からの守備でボールを奪い切り、攻守で格の違いを見せつけた。35分の決定機は枠に飛ばしたかった。
FW
16 長谷川竜也 6 (75分OUT)
高い位置を取り、相手ウイングバックを最終ラインに吸収させた。得点、アシストはなかったが好調を維持している。
9 レアンドロ・ダミアン 6 (27分OUT)
山根の縦パスをワンタッチで合わせて先制。27分に負傷交代は筋肉系のトラブルか。大事に至らなければいいが。
交代出場
FW
20 知念 慶 6 (27分IN)
L・ダミアンのケガで急遽ピッチに立ったが、持ち味のフィジカルの強さを遺憾なく発揮した。
DF
7 車屋紳太郎 6 (75分IN)
途中出場するとCBに入り、相手に流れがあった時間を凌ぎ、安定感をもたらした。
FW
19 遠野大弥 6.5 (75分IN)
ハードワークと得点を期待されピッチに送り出される。すぐに結果を出し、勝利に貢献した。
FW
24 宮城 天 6 (75分IN)
ポジション変更に伴い2列目に入り、相手の勢いを封じ、攻撃ではリズムをもたらした。
MF
28 山村和也 ― (90分IN)
ボランチにポジションを変えた谷口に代わって入り、その任務を遂行した。
監督
鬼木 達 6.5
相手の時間帯はあったがシステム変更で流れを引き戻し、交代した選手がすぐに得点するなど采配の妙を見せつけた。いまだ無敗を続けるチームに隙はない。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●柚野真也(スポーツライター)
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