見どころ・戦評
[J1リーグ18節]横浜2-0名古屋/8月12日(木)/ニッパツ三ツ沢球技場
【チーム採点・寸評】
横浜 6.5
序盤からスピーディなサッカーを展開し、前半で2ゴール。終盤はやや押し込まれながらも、危なげなく2試合ぶりの勝利をゲットした。
【横浜|採点・寸評】
GK
1 高丘陽平 6.5
バックパスの処理にヒヤリとすることはあった。ただ、マテウスのシュート性のFK、CKをことごとく的確に処理した。
DF
4 畠中槙之輔 6
空中戦に強く、クロス対応も安定感があった。ロングフィードの狙いは悪くないが、精度は向上の余地あり。
5 ティーラトン 6
左足で杉本の先制点をアシストし、マテウスにも粘り強く対応。強いて言えば、終盤に連続でイエローカードを受け、退場したことは反省点か。
13 チアゴ・マルチンス 6.5
スピードがあり、この日も広大なスペースをカバー。パスを受ける前の準備、出した後のサポートも素晴らしかった。
27 松原 健 6 (74分OUT)
SBながら高い位置を取り続けて的確な組み立てや機を見たスルーパスで攻撃に関与。守備も安定感があった。
MF
8 喜田拓也 6
守備を優先に考え、全体のバランスを取り続けた。攻撃参加は少なかったが、タスクを遂行した印象だ。
10 マルコス・ジュニオール 6.5 (74分OUT)
相手の最終ラインとボランチの間でボールを引き出し、攻撃の起点に。33分にはサイドをえぐってPKを獲得し、自ら冷静に蹴り込んだ。
24 岩田智輝 6.5
ファールになるシーンは少なくなかったが、球際の強さは両チーム合わせてトップクラスの印象。3列目からの飛び出しも効果的だった。
FW
7 エウベル 6 (59分OUT)
いつもほどのキレはなかったが、精力的にプレー。ボールを不用意に失うこともなかった。
38 前田大然 6 (74分OUT)
得点やアシストといった目に見える結果はなかった。とはいえ、俊足を生かしたプレスバック、仕掛けは相手の脅威に。
MAN OF THE MATCH
41 杉本健勇 6.5 (81分OUT)
移籍後初先発。ポストプレーで起点を作りつつ、自らもゴール前へ。13分にはクロスをヘディングで合わせ、横浜での初ゴールを奪った。
交代出場
FW
18 水沼宏太 6.5 (59分IN)
ベテランらしい時間の使い方とスタンドまで響き渡る大声の指示で試合をクローズさせる。ポジティブな印象を残した。
DF
25 小池龍太 6 (74分IN)
得意の攻撃参加を自重し、スピードのある相馬に対して粘り強く守備。オープンな展開でも手堅く守った。
MF
14 天野 純 6.5 (74分IN)
完全に名古屋のペースに持ち込まれなかったのは、この14番がいたから。優れた技術でボールをキープし、豊富なアイデアで攻撃に彩りを加えた。
FW
23 仲川輝人 6 (74分IN)
得点はなかったが、左サイドからの仕掛けは相手にとって脅威だったはず。時間をうまく使いながらプレーした。
FW
9 レオ・セアラ - (81分IN)
積極性が光り、約10分の出場で3本のシュートを放つ。83分のGKとの1対1は決めたかった。
監督
ケヴィン・マスカット 6
終盤は押し込まれながらも、早目の交代策でチームの強度を維持。杉本の先発起用も的中した。
【チーム採点・寸評】
名古屋 5
攻撃はマテウスの個の能力に頼り、守備は後手後手に回る。リーグ3連敗で、6試合勝ちなしとなった。
【名古屋|採点・寸評】
GK
1 ランゲラック 6
失点シーン以上に83分のセーブが印象深い。1対1の局面で、L・セアラのシュートを左手一本で防いだ。
DF
4 中谷進之介 5
前半にM・ジュニオールをペナルティエリア内で倒してしまい、痛恨のPK献上。もう少し慎重な対応が求められた。
14 木本恭生 5.5
どこか身体が重かった印象。杉本やM・ジュニオール、L・セアラに起点を作られ、インターセプトなど、相手の攻撃を分断するような積極的な守備は少なかった。
23 吉田 豊 5.5
エウベルに自由を与えなかったが、クロスを上げたのは数える程度。木本と同じく、コンディションはあまり良くなかったか。
26 成瀬竣平 5
球際で負けるシーンは少なくなく、前田のプレスバックやドリブルに苦戦。攻撃参加も頻度は高くなかった。
2 米本拓司 5 (HT OUT)
アンカーとして守備に重きを置いたが、M・ジュニオールや杉本にスペースをうまく使われた。攻撃ではほとんど見せ場なし。
5 長澤和輝 5.5 (86分OUT)
インサイドハーフでプレーした前半こそ前線に顔を出す機会はあった。しかし、ボランチにスライドした後半は存在感が薄くなった。
15 稲垣 祥 5.5
大きなミスはなかった一方、攻守両面でそれほどインパクトを残せなかったのも事実。得意のミドルシュートも繰り出せず。
FW
8 柿谷曜一朗 5.5 (65分OUT)
前半から守備に追われ、持ち味を発揮できる展開ではなかった。奮闘むなしく、後半途中に何かしらかのアクシデントか交代となった。
19 齋藤 学 5 (HT OUT)
ボールを持たれる時間が長かった影響もあるが、得意のドリブルは鳴りを潜めた。対峙した松原に抑え込まれた印象だ。
25 前田直輝 5.5 (HT OUT)
裏へ抜け出すフリーランニングは悪くなかったものの、ボールが出てこず。守備の時間が続き、攻撃にパワーを使えなかった。
交代出場
FW
10 ガブリエル・シャビエル 5.5 (HT IN)
やや左サイド寄りでボールに関与し、マテウスとともにゴールを狙う。ただ、決定的な違いは作り出せなかった。
FW
11 相馬勇紀 5 (HT IN)
同じタイミングで投入されたマテウスと比べると、持ち味は発揮できなかったか。得意のドリブルでサイドを切り裂けなかった。
FW
16 マテウス 6 (HT IN)
名古屋で最もポジティブな印象を残したひとり。キレのあるドリブルからのパンチの効いたシュートは脅威だった。
FW
40 シュヴィルツォク 6 (65分IN)
現役ポーランド代表がJデビュー。限られた時間で二度もシュートまで持ち込むなど、今後の活躍に期待ができるようなプレーだった。
DF
6 宮原和也 - (86分IN)
疲れの見えた長澤に代わり、終盤に登場。前掛かりになるチームを後方から支えた。
監督
マッシモ・フィッカデンティ 5
中谷、木本、吉田、米本あたりは明らかに身体が重そうだった。結果論で様々な事情があるかもしれないが、積極的にターンオーバーをしても良かったはずだ。
取材・文:古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
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