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J1 第24節

8月14日(土) 19:03 Kick off

三協F柏

0 - 0

  • 0-0
  • 0-0
試合終了

川崎F

見どころ・戦評

記事提供:SOCCER DIGEST WEB

【警告】柏=上島(27分、61分) 川崎=長谷川(43分)、宮城(65分)<br />
【退場】柏=上島(61分) 川崎=なし<br />
【MAN OF THE MATCH】キム・スンギュ(柏)


[J1リーグ24節]柏 0-0 川崎/8月14日/三協フロンテア柏スタジアム
 
【チーム採点・寸評】
柏 6
前半は組織的なディフェンスから切り替えが素早いカウンターで好機を作る。後半に退場者を出して数的不利となったあとは防戦を強いられたものの、中央を固めた守備とキム・スンギュのファインセーブもあって勝点1を手にした。

【柏|採点・寸評】
GK
MAN OF THE MATCH
17 キム ・スンギュ 7.5
退場者を出したあとは川崎の多彩な攻撃にさらされながらも、神がかり的なセーブで決定機をことごとく食い止めた。また、クロス対応や背後へのボールの処理でも安定した守備を見せた。苦しい試合で勝点を獲得できた最大の要因。

DF
6 高橋峻希 6.5
対人守備の強さと攻撃に出ていく推進力を発揮。後半途中から出てきた宮城のドリブルには苦しみながらも粘り強く対応。危ない場面でのカバーリングも光った。

5 エメルソン・サントス 6.5
L・ダミアンとのマッチアップではタイトなマーキングで起点を作らせず。また、守備面のみならず前線へのパスやミドルシュートでも存在感を見せた。

44 上島拓巳 5
高い位置で奪ってチャンスにつなげたい気持ちはわかるが、すでにイエローカードを1枚もらっている状況だったにもかかわらず61分の旗手へのファウルは軽率だった。退場によって試合をより難しくさせる原因となってしまう。

4 古賀太陽 6
守備に回る時間帯が長く、後半は得意の縦パスを打ち込む場面はほとんどなかったが、E・サントス、高橋祐とともに中央を固め、川崎の侵入を許さなかった。

20 三丸 拡 6
前半は積極的な攻撃参加でクロスを供給。数的不利になったあとは味方選手との距離が開きすぎないようにバランスを取りながら川崎のサイドアタックに対応した。
 
MF
8 ヒシャルジソン 6
ボランチ脇や背後を旗手や脇坂に突かれる場面もあったが、後半はよりコンパクトに守り、3バックの前でフィルターの役目を果たした。

26 椎橋慧也 5.5(60分OUT)
守備では中盤に網を張り、攻撃面ではボールを循環させる役割を担った。ただ、後半に入って攻勢を強めた川崎にわずかな中盤のスペースを使われ始めたことで、運動量豊富な戸嶋と交代となった。
9 クリスティアーノ 5.5
前半は高橋峻との連係でチャンスを創出するも、途中からは登里のマークに手を焼く。61分にはゴール前まで侵入したが、シュートではなく折り返しのパスを選択し、相手DFに引っ掛かってしまった。

19 武藤雄樹 6(66分OUT)
前半は左サイドのスペースに流れて起点を作った。途中からディフェンスに追われる時間が長くなったが、守備の献身性は評価できる。上島の退場に伴い、高橋祐を投入するために交代となる。

FW
23 ペドロ・ハウル 6(85分OUT)
回数は少なかったものの、後半立ち上がりには好機を作り出す。数的不利になってからはジェジエウと谷口に1対2の形を作られてしまったが、セットプレーの守備では高さを活かしていたため貢献度は低くない。
 
交代出場
MF
28 戸嶋祥郎 6(60分IN)
運動量と献身性を活かして、プレッシャーに出ていくところとバランスを取るところをしっかり使い分ける。数的不利になってからは運動量の多い戸嶋のクリアに助けられるシーンも多かった。

DF
3 高橋祐治 6.5(66分IN)
3バックの中央に入り、絶え間ないコーチングでチーム全体の守備をオーガナイズ。L・ダミアンのシュートへのブロック、空中戦のクリアなど川崎の攻撃を跳ね返す壁となった。

FW
18 瀬川祐輔 ―(85分IN)
前線ではチェイシングを怠らず、味方から出た背後へのボールにはスプリントをして得点を狙う意欲を感じさせた。

監督
ネルシーニョ 6
11対11の状況では堅守速攻という事前のプランどおりに試合を進める。退場者を出したあとも、高橋祐の投入で守備に穴を空けず、結果的に勝点1を手にするに至る。
【チーム採点・寸評】
川崎 6
前半は多少のミスこそあったが、攻勢を強めた後半は選手交代もあって多くの決定機を作った。キム・スンギュの数回に渡る好セーブに阻まれなければ、複数得点を決めて勝っていてもおかしくはない試合だった。

【川崎|採点・寸評】
GK
1 チョン・ソンリョン 6
被シュートが少なかったためビッグセーブでチームを救うシーンはなかったが、谷口、ジェジエウとの守備は90分を通じて安定していた。

DF
13 山根視来 6
19分に家長に通したダイレクトパスをはじめ、前半から好機を演出。後半に数的優位を得てからは、大外でサイドチェンジのパスを受けて柏の陣形を広げ、攻撃に厚みをもたらす。

4 ジェジエウ 6.5
P・ハウルへのロングフィードを跳ね返し、前線で起点を作らせなかったのは大きい。終盤は背後のスペースを狙った柏のスピードに負けることなく冷静な対応を見せた。
 
5 谷口彰悟 6.5
柏の中盤がシミッチをケアしてきたことを逆手に取り、最終ラインから好配球でビルドアップの入り口を作った。守備でもジェジエウと2対1の形を作ってP・ハウルに自由を与えず。瀬川投入後も背後のスペースをカバーした。

2 登里享平 6(85分OUT)
マッチアップしたクリスティアーノを抑えたことは、柏のカウンターの威力を半減させることにつながった。71分のシュートは確実にミートし枠を捉えたが、キム・スンギュの好守に阻まれる。

MF
6 ジョアン・シミッチ 6
パスの出どころとして柏に警戒されたなかでも頻繁にポジションを変え、ビルドアップの潤滑油としての役目を果たした。バイタルエリアに入れる縦パスは攻撃の勢いを加速させた。
8 脇坂泰斗 6(77分OUT)
柏のボランチ脇や背後、ライン間などわずかなスペースに顔を出し、家長、旗手と連動した攻撃を繰り出す。ただ、63分の宮城のドリブル突破からゴール前に飛び込んだ決定機は決めたかった。

47 旗手怜央 6(77分OUT)
この試合で両チーム最多となる5本のシュートを放つ。キム・スンギュのビッグセーブによって得点には至らなかったが、そこは当たりに当たっていたキム・スンギュを褒めるべきか。旗手自身のプレーは悪くはなかった。

FW
41 家長昭博 6
サイドに限定されず様々なエリアに顔を出す。抜群のキープ力とドリブルテクニックで寄せてきたマーカーを剥がし、ボールを動かして柏の守備陣形にズレを生じさせる。

16 長谷川竜也 5.5(58分OUT)
対人守備に強いE・サントス、高橋峻と同サイドということもあり、左サイドの攻略という点ではやや迫力に欠けた。

9 レアンドロ・ダミアン 6
E・サントスのタイトなマークに遭い、決定的な仕事はできなかったが、それでも身体の強さを活かしたポストプレーからチャンスを生み出した。
 
交代出場
FW
24 宮城 天 6.5(58分IN)
73分にはキム・スンギュに決定機を阻まれ、85分のシュートは惜しくもポストを叩くも、縦への仕掛けやカットインで切れ込んでいくドリブルは際立ち、攻撃のリズムを変えた。もし川崎が勝ち切っていたらMOMになってもおかしくはない活躍だった。

MF
22 橘田健人 ―(77分IN)
宮城、L・ダミアンとのコンビネーションでゴール前に入っていく場面も見られた。89分、小林のポストプレーから放ったシュートはキム・スンギュにストップされる。

FW
19 遠野大弥 ―(77分IN)
ゴール前を固めた柏の守備の間に入っていくが、スペースがない状態だったため見せ場がなかったのは仕方ない。セットプレーのキックの質も悪くはなかった。

DF
7 車屋紳太郎 ―(85分IN)
アディショナルタイムに放ったミドルシュートは枠を捉えたが、キム・スンギュがストップ。

FW
11 小林 悠 ―(85分IN)
ゴール前のスペースがほとんどない状況でもシュートを放ち、ポストプレーで味方のシュート場面を演出した。

監督
鬼木 達 6
後半の早いタイミングで宮城を投入して攻撃を活性化。その他の交代策や采配も悪くはなく、柏を自陣に釘付けにした。ネットを揺らせなかったことを除けばプラン通りの展開に持ち込んだ。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文●鈴木 潤(フリーライター)

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