見どころ・戦評
[J1リーグ24節]横浜5-1大分/8月15日(日)/ニッパツ三ツ沢球技場
【チーム採点・寸評】
横浜 7.5
球際に強く、ハイテンポなパスサッカーで相手を揺さぶって攻守両面で大分を圧倒。さらなる点差がついても、おかしくはなかった。
【横浜|採点・寸評】
GK
1 高丘陽平 6
難しいバックパスも難なく対応。雨を含んだピッチで、セーフティなプレーを心がけた。
DF
4 畠中槙之輔 6
ロングボールの目測を誤るシーンはあったが、90分で見れば安定。対人もさすがの強さだった。
13 チアゴ・マルチンス 6.5
空中戦、地上戦ともにハイレベルなプレー。チームが攻撃的に戦えたのは、このCBのおかげだ。
25 小池龍太 6.5
得点やアシストはなかったが、アグレッシブな攻め上がりでチームに勢いを与える。相手にとっては厄介だった。
33 和田拓也 6.5
的確なサポートでチームの潤滑油的な存在に。終盤はボランチを務め、ユーティリティ性を発揮した。
MF
6 扇原貴宏 6.5 (81分OUT)
安定感抜群でチームをコントロール。ハイライトは55分で、得意の左足から鋭いスルーパスを前田へ送り、チームの3点目の起点となった。
10 マルコス・ジュニオール 6 (58分OUT)
絶妙な位置取りでボールを受け、攻撃のアクセントに。もっとも、本来の実力を考えれば、まだまだできたはず。
24 岩田智輝 6.5 (73分OUT)
昨季まで在籍していた古巣との対戦。球際の強さは両チーム合わせても随一で、運動量も豊富だった。
FW
9 レオ・セアラ 7 (73分OUT)
45分、飛び出したGKの頭上を抜くループシュートを決め、55分にはクロスをダイレクトで合わせて追加点。シュートセンスの高さが光った。
23 仲川輝人 6.5 (58分OUT)
後半はボールに絡む回数は減った印象。しかし、30分に、スピードを生かして右サイドを抜け出し、前田のゴールをアシストした。
MAN OF THE MATCH
38 前田大然 8
1点目はクロスをダイレクトで合わせ、2点目は後ろからのボールを綺麗にコントロールし、出てきていたGKのポジショニングを見たループシュート。3点目はヘディング弾。さらに、L・セアラの2点目もアシスト。圧巻の3ゴール・1アシストを記録した。
交代出場
MF
14 天野 純 6 (58分IN)
確かな技術を武器に迫る相手をいなす様はエレガント。いくつかあった決定機は決めたかった。
FW
7 エウベル 6.5 (58分IN)
滑らかなドリブルで大分をさらに苦しめた。左サイドを深くえぐり、前田の3点目をアシストした。
MF
8 喜田拓也 6.5 (73分IN)
終盤にオープン過ぎる展開にならなかったのは、このボランチのおかげ。つなぐシーン、クリアするところなど、状況判断が的確だった。
FW
18 水沼宏太 6.5 (73分IN)
投入直後の75分にロングフィードから前田のゴールをアシスト。右ウイングながら、ピッチの中央にも顔を出し、パスをつないだ。
DF
27 松原 健 - (81分IN)
疲れの見えた小池に代わって右SBに。正確なロングフィードで前田の3点目の起点になった。
監督
ケヴィン・マスカット 7
3日前の名古屋戦から5人の先発を入れ替え、チームを大勝に導く。途中出場の水沼、喜田、エウベルらも躍動した。
【チーム採点・寸評】
大分 4.5
カウンターからチャンスを窺ったが、前線でボールが収まらず防戦一方に。CKから1点取ったとはいえ、個の能力やチームの完成度で大きな差を見せつけられた。
【大分|採点・寸評】
GK
1 高木 駿 5
ファインセーブはいくつかあったが、それ以上に5失点が重くのしかかる。飛び出して頭上をループで抜かれたふたつの失点は反省点か。
DF
2 香川勇気 5 (81分OUT)
懸命にアップダウンしていたが、攻撃面でほぼノーインパクト。得意の左足は鳴りを潜めた。
3 三竿雄斗 5
個人で奮闘していた一方、香川やH・トレヴィザンとの守備での連係は課題が残った。
14 エンリケ・トレヴィザン 5
横浜のスピーディな攻撃に対応できず。DFリーダーとして、チームを立て直せなかった。
19 上夷克典 4.5
45分、ハイボールに対してH・トレヴィザンと重なってしまい、ボールを後逸。2失点目を献上する痛恨のミスだった。
MF
6 小林裕紀 5 (70分OUT)
ボールを握られる展開が続き、得意のパスで攻撃を組み立てられず。守備に奔走させられた。
11 下田北斗 5.5
伊佐のゴールをアシストするなど、セットプレー時の鋭いキックは得点の匂いを感じさせた。それでも、全体的にはパワー不足が目立った。
17 井上健太 5
対峙した前田のスピードに苦戦。奪ったあとのボールをなかなかつなぐこともできず、悔しい試合に。
25 小林成豪 5.5 (61分OUT)
前線からの守備で健闘した一方、攻撃面では期待された活躍できず。15分の決定機は決めたかった。
39 増山朝陽 6 (61分OUT)
神戸から加入後、初先発。懸命な守備は好印象で、巧みなドリブルは相手の脅威に。大分で唯一の及第点とした。足を痛めて途中交代。
FW
13 伊佐耕平 5.5 (70分OUT)
CKから今季初ゴールをゲット。それでもサポートに恵まれなかったとはいえ、前線で起点になれなかった。
交代出場
FW
16 渡邉新太 5 (61分IN)
ゴールを目指す気迫は感じ取れたが、流れを劇的に変えることはできず。思うようにボールに絡めなかった。
FW
18 藤本一輝 5 (61分IN)
相手のプレッシャーが激しく、前を向いてのプレーはわずか。シュートは0本に終わった。
MF
10 野村直輝 5.5 (70分IN)
ボランチとして出場し、カウンター時には長い距離を走って前線に。ただし、結果にはつながらなかった。
FW
20 長沢 駿 5 (70分IN)
高さを生かしたかったが、周囲から良質なクロスは入ってこなかった。ボールを簡単に失うシーンも。
DF
28 野嶽惇也 - (81分IN)
鹿児島から加入後、初出場。83分、エウベルにサイドを深くえぐられ、失点に関与してしまうなど、難しい大分デビュー戦となった。
監督
片野坂知宏 5
普段の3バックではなく4バックを選択するも、奏功せず。効果的な交代カードも切れなかった。
取材・文:古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
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