見どころ・戦評
[J1リーグ25節]広島1-1川崎/8月21日(土)/Eスタ
【チーム採点・寸評】
広島 6
ゲームの入りからハードワークとコンビネーションで良いサッカーを見せ、川崎を押し込んだ時間帯に獲るべくして先制点を奪った。しかし個々の能力の差を見せつけられた後半に反撃を許したのは課題として残る。
【広島|採点・寸評】
GK
38 大迫敬介 5.5
ストロングポイントの飛び出しでらしさを見せるも、フィードやパントキックが安定せず。レアンドロ・ダミアンの強烈ショットも止められなかった。
DF
2 野上結貴 6
対峙した長谷川に突破される場面もあったが、効果的なオーバーラップで攻撃に絡み、オフェンスセンスは垣間見えた。
4 荒木隼人 5
マッチアップしたL・ダミアンに起点を作らせてしまい、後半にはゴールも許した。終始、苦戦していた印象だった。
19 佐々木翔 6
最適な間合いを取って安定感あるディフェンスを披露。決して引き過ぎず、インターセプトからの攻撃参加も見せた。
MF
15 藤井智也 6
ウイングバックとして求められる最低限の守備をこなしつつ、適切なタイミングで快足をとばして攻撃に関与。攻守のバランスを取るのが上達した印象だ。
27 ハイネル 6(79分OUT)
この日は攻撃センスが冴えわたり、鋭い縦パスや浮き球のスルーパスを通した。劣勢の後半には推進力あるドリブルで局面打開も。
6 青山敏弘 6
守備では的確なポジショニングで中盤のフィルター役となり、攻撃ではゲームをコントロールしつつ、機を見て効果抜群の縦パスも打ち込んでいた。
MAN OF THE MATCH
18 柏 好文 7
決して左サイドに張りっぱなしではなく、藤井と左右を入れ替えるシーンもあるなど、多彩なポジショニングで川崎の守備陣をかく乱。さらに柴﨑のクロスをダイレクトで冷静に合わせ、貴重な先制ゴールも決めた。まさに“ウイングバック職人”とも言える、らしい好パフォーマンスだった。
MF
14 エゼキエウ 6(58分OUT)
前線からのプレスを厭わず、攻撃では得意のドリブルでチャンスに絡む。39分のシュートを防がれたのは残念だが、動き出しは悪くなかった。
30 柴﨑晃誠 6.5(79分OUT)
創造性あるプレーで相手の守備網に風穴を開ける。ドリブルやパスのテンポが独特で、柏へのアシストも素晴らしいクロスだった。
FW
37 ジュニオール・サントス 5.5(83分OUT)
最前線の基準点として最低限のポストプレーはこなしたが、得意のドリブル突破はジェジエウに封じられてしまった。
交代出場
MF
29 浅野雄也 5.5(58分IN)
守備では献身的によく走り回っていたものの、我慢の時間帯がながく攻撃面の見せ場は少なかった。
MF
17 松本泰志 ―(79分IN)
押し込まれる時間帯が長く、中盤でのディフェンスに追われていた。
MF
24 東 俊希 ―(79分IN)
80分には浅野と惜しいコンビネーションを見せたが、どちらかと言えば守備に忙殺される時間のほうが長かった。
FW
41 長沼洋一 ―(83分IN)
押し込まれた終盤にボランチに入り、献身的に守備で走り回った。
監督
城福 浩 5.5
後半開始から相手がギアを上げてきたなかで、交代カードを切るのが遅く、そのマネジメントに疑問が残った。
【チーム採点・寸評】
川崎 6
前半はパスのズレが散見され、らしさがなく相手に攻め込まれた。もっとも、後半からギアを上げて同点に追いつく底力は称賛に値する。
【川崎|採点・寸評】
GK
1 チョン・ソンリョン 6
柏のゴールは防ぎきれず。ただしダイレクトで合わせた相手のビューティフルシュートを褒めるべきだろう。
DF
13 山根視来 6
攻め込まれた前半は存在感が薄かったものの、ギアを上げた後半はオフェンスに積極的に関与した。
4 ジェジエウ 6
素早いカバーリングは見事で、対峙したJ・サントスには自由を与えなかった。失点場面では最後にブロックに入るも、やや対応が遅れた。
7 車屋紳太郎 6
守備では味方とのマークの受け渡しが遅れている印象。攻撃ではCBながら登里とポジションを入れ替えてビルドアップするシーンもあった。
2 登里享平 5.5
攻撃時はさすがのプレーも見せたが、失点シーンの柴﨑との1対1は軽かったと言わざるを得ないか。
MF
6 ジョアン・シミッチ 5.5(67分OUT)
パスがズレるシーンが散見。空中戦など守備で貢献も、疲労のせいか攻撃面の粗さが気になった。55分のミドルは大きく枠を外した。
8 脇坂泰斗 6(67分OUT)
味方とのコンビネーションは安定性があったものの、相手の陣形を崩すほどのアイデアには欠けていたか。
47 旗手怜央 6.5
巧みな動き出しで右サイドの裏を突き、L・ダミアンのゴールを演出。テクニックとインテリジェンスが詰まったアシストだった。
FW
41 家長昭博 6
ボールを持てば右サイドで攻撃の起点となったものの、味方とパスがズレるシーンもあり、いつもの輝きはなかった。
16 長谷川竜也 5.5(HT OUT)
14分のドリブルシュートは枠の外に。劣勢に立たされた前半のみの出場で存在感も薄かった。
9 レアンドロ・ダミアン 7(80分OUT)
身体を張ったポストプレーはよく効いていた。さらに、ワントラップから強烈シュートで同点弾。チームを救う値千金の得点だった。
交代出場
FW
24 宮城 天 6(HT IN)
アグレッシブな仕掛けでチームに活力をもたらす。最終局面でのチャンスメイクにも奔走した。
MF
22 橘田健人 6.5(67分IN)
同点ゴールの起点となった旗手へのサイドチェンジには天晴れ。視野の広さとキック精度ともにパーフェクトだった。
FW
19 遠野大弥 6(67分IN)
ゴール前に侵入した69分のシュートは力んでしまった。動き出しまでは良かったが。
FW
11 小林 悠 ―(80分IN)
最前線で身体を張り、チャンスにも絡もうとしていたものの、肝心のゴールとはならなかった。
監督
鬼木 達 6
押し込まれた前半は課題を残すも、宮城、遠野、橘田を投入して形勢を逆転させるあたりはさすがの采配だった。
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