dmenuスポーツ

[J１リーグ27節]仙台０-１鳥栖／８月29日（日）／ユアスタ

【チーム採点・寸評】
仙台　5.5
３-４-３のフォーメーションが機能し、相手の中盤の動きを制限。無失点の時間を66分まで継続できただけでなく、DFや両ウイングバックの攻撃参加で決定機をつくるなど収穫もあった。あとはどう点を取るかが課題。



【仙台｜採点・寸評】
GK
27　ヤクブ・スウォビィク　5.5
流れの中からはいつも通り、ファインセーブがいくつか見られたが、エドゥアルドのフリーキックは全く動くことができなかった。

DF
25　真瀬拓海　5.5
22分に福森のクロスから放ったシュートは、なんとしてでも決めておきたかった。その後もクロスから決定機をつくる場面があったが、もう少しゴール前に顔を出したかった。

５　アピアタウィア久　６
ここ数試合の好調を持続し、守備で安定感を見せただけでなく、３バックの右の位置からドリブルで運ぶプレーから攻撃の起点となった。終盤ゴール前に顔を出したが、得点は奪えず。
 
16　吉野恭平　６
４試合ぶりの先発出場だったが、ブランクを感じさせず、高い集中力を保って守り続けた。前半ディフェンスラインを上げられなかったのは課題だが、「今後も使える手応えはあった」と３バックには手応えを感じていた。

３　福森直也　5.5
３バックの左に入り、石原と連係しながら決定機をつくり出したことは、今後への大きな収穫だったが、ペナルティエリア付近で岩崎を倒し、エドゥアルドのフリーキックによる失点につながってしまった。

MF
17　富田晋伍　5.5（74分OUT）
中盤で球際勝負の強さを生かし、守備を安定させることに成功。決定機の起点となるプレーもあったが、もう少し攻撃にリズムを与えるパスも出したかった。

６　上原力也　６
対人守備で奮闘を見せた他、いくつかショートカウンターの起点となるパス出しもでき、鋭いミドルシュートも放つなど好調ぶりは見せたが、惜しくもゴールにはつながらず。
 
MF
７　関口訓充　5.5（64分OUT）
シャドーに入り、相手のDFや中盤にしっかりプレッシャーをかけることができていた。ボールを奪ってから攻撃につなげるパスが、相手に引っかかる場面がやや多かったか。

14　石原崇兆　6.5（82分OUT）
左利きの福森との連係が非常にスムーズで攻撃にリズムをつくり、機を見て中へ切れ込んでのドリブル突破から決定機をつくり出した。惜しくもゴールにつながらなかったが、得点の匂いを感じさせるプレーが多かった。

FW
42　富樫敬真　５（82分OUT）
１トップとして、相手DFやGKによくプレッシャーはかけていたが、背後に抜け出してほしい場面で周囲と呼吸が合わず、相手守備陣の脅威とはならなかった。

11　赤﨑秀平　5.5（74分OUT）
前線からの守備での貢献は光っていたが、後半のシュートチャンスを大きく外してしまい、決定機でのプレー精度を高めたかった。
 
交代出場
FW
15　西村拓真　5.5（64分IN）
これまで以上にゴールへの意識は高く、試合終盤に良い形でボールを受けシュートまで持ち込んだが、GKに阻まれた。気持ちは前面に出していたが、得点にはつながらなかった。

MF
８　松下佳貴　5.5（74分IN）
F・カルドーゾとともに攻撃を活性化させるための投入。攻撃にリズムを生み出すことはできていたが、ゴールを演出することはできず。

FW
33　フェリペ・カルドーゾ　5.5（74分IN）
同点、逆転へと持って行くために投入されシュートも放ったが、１トップでの動きに戸惑いも見られ、またもゴールならず。

DF
４　蜂須賀孝治　－（82分IN）
攻勢の時間帯に試合に入り、クロスやシュートで相手に襲いかかったが、得点にはつながらなかった。

MF
18　中原彰吾　－（82分IN）
シャドーの位置に入ってゴールに絡むプレーが期待されたが、あまり決定機に絡めなかった。

監督
手倉森誠　5.5
相手のシステムをよく分析し、攻撃の起点をつぶす守備ができた。セットプレーからの失点後選手交代で攻勢に出たがゴールを奪えず敗戦。しかし攻守で鳥栖を追い詰めたのは確かで「残留への兆しが見えた」という言葉は強がりではない。ただし、この内容を次につなげなければならない。
 
【チーム採点・寸評】
鳥栖　６
ボールの支配率は高かったが、負傷者が出たことと、相手の守備にも苦しめられ、なかなか得点できない苦しい展開。エドゥアルドのゴール後は相手に攻め込まれる場面もあったが、粘り強い守りを見せ、なんとか逃げ切った。

【鳥栖｜採点・寸評】
GK
40　朴 一圭　６
いつも通りに広いエリアを動き回り、攻撃の起点としてのプレーを忘れなかった。試合終盤西村の鋭いシュートもしっかり止めるなど、安定したシュートストップでクリーンシートを達成した。

DF
24　飯野七聖　６
ゴールにはつながらなかったが、右サイドを駆け上がってのクロスだけでなく、中に切れ込んでシュートまで持ち込むなどゴールに絡もうとする意欲が高かった。守備でも身体を張れていた。

20　ファン・ソッコ　6.5
フィジカルの強さを生かし、相手の攻撃をしっかりはね返し続けた。また、ビルドアップに関わろうとする意識も高く、丁寧なパス出しができていた。
 
MAN OF THE MATCH
３　エドゥアルド　７
攻めながらも得点を奪えないチームを救う圧巻のフリーキックを決めた。試合終盤は劣勢の時間帯も身体を張って相手の攻撃をはね返した。

31　大畑歩夢　６
左サイドに張って攻撃の起点となるプレーが多く、クロスから決定機もつくった。守備でも粘り強いプレーは見せられていた。

MF
13　白崎凌兵　5.5
インサイドハーフとして常に攻撃に関わり続け、決定機もつくったが、欲を言えばもう少しゴールに向かうプレーが欲しかった。

37　小泉 慶　６（38分OUT）
中盤の底で手堅い守備を見せ、攻撃の起点となるパス出しもできていたが、相手との接触で負傷し、前半途中でピッチを退いた。
 

MF
44　仙頭啓矢　6.5
小泉の負傷で、途中から中盤の底でボールの配球役となったが、焦れずに相手の隙を突く効果的なパス出しができていた。守備でも身体を張る場面があった。

７　中野嘉大　６（80分OUT）
古巣相手に気持ちの入ったプレーを見せ、中へ切れ込んだりサイドに張ったりしながら攻撃に絡み、カウンターからシュートも放ったが、惜しくも決めきれず。

22　小屋松知哉　5.5（80分OUT）
小泉の負傷により、１列下がってプレーする形となり、なかなかゴールに向かうことができず、シュートを打てなかった。

FW
９　山下敬大　5.5（68分OUT）
チームのために攻守に貢献はできていて、いくつか決定機にも絡んだが、シュートまで持ち込む場面をもう少し増やしたかった。
 

交代出場
FW
29　岩崎悠人　6.5（38分IN）
スピードを生かして相手ディフェンスラインの背後を突いた。ゴール前で福森に倒されて得たフリーキックをエドゥアルドが決め、勝利に貢献。

FW
15　酒井宣福　5.5（68分IN）
シュートを1本放ったが、あまり周囲と良い連係が取れず、ゴールにつながるプレーは生み出せなかった。

DF
47　中野伸哉　－（80分IN）
相手が攻勢に出ていた時間だったこともあり、攻撃面ではあまり持ち味を出せなかったが、守備で粘り強い対応ができた。

MF
23　本田風智　－（80分IN）
出場時間は短かったが、シュートを1本放つなど、前に出て追加点を取ろうという姿勢は見せていた。

監督
金 明輝　６
小泉の負傷交代により、中盤の選手に経験の乏しいポジションを担当させなければならず、後半はカウンターを多く受けるなど、苦戦を強いられた。それでも選手を粘り強く戦わせて勝点３を取れたことは収穫だった。

取材・文●小林健志（フリーライター）