見どころ・戦評
[J1リーグ28節]C大阪0-2札幌/9月11日(土)/ヨドコウ
【チーム採点・寸評】
C大阪 5.5
札幌のハイプレスをかいくぐれず、0-2の完敗で3試合ぶりの黒星を喫した。3日前にアウェーで快勝した相手に、序盤からビルドアップに苦戦。先制点に繋がるファウルの判定は不運だったかもそれないが、内容でも圧倒されて12位に後退した。
【C大阪|採点・寸評】
GK
21 キム・ジンヒョン 6
39分に菅のミドルを右手1本で防ぐなど好セーブを連発していたが、相手のシュート19本を全て抑えることはできなかった。
DF
2 松田 陸 5.5
持ち味の攻撃参加は数えるほどでクロスの精度も欠いた。2失点目は青木に裏を取られてしまった。
33 西尾隆矢 5.5
前半はトゥチッチに決定機を与える場面が目立った。54分のカウンター阻止など好プレーもあったが……。
15 瀬古歩夢 5.5
押し込まれる時間が長かったこともあり、最終ラインを押し上げることができず。攻撃時のセットプレーで怖さが欲しい。
14 丸橋佑介 6
負傷明けで公式戦2試合ぶりの出場。58分にバーを叩いた直接FKが決まっていれば結果は違っていたかもしれない。
MF
17 坂元達裕 5(88分OUT)
全くといっていいほど見せ場がなかった。サイドで勝負する場面も、中に入って仕掛ける場面もほぼ皆無だった。
30 喜田 陽 5.5(80分OUT)
守備時の働きは光るが、攻撃時のパスミスなどが散見。先制点につながるファウルの場面は相手に触れていないようにも見え、やや不運だった。
MF
4 原川 力 5.5
相手の圧力があり、配球役としてサイドには散らせても縦へつける回数は少なかった印象。
23 乾 貴士 5.5
加入後初先発でフル出場を果たし、主将も務めた。随所に巧みなプレーを見せて攻撃陣をリードしたが、決定機には絡めなかった。
FW
22 松田 力 5(64分OUT)
リーグ戦では約5か月ぶりとなるスタメンを飾るも、潰されるシーンが目立った。51分の浮き球パスは良かったが……。
29 加藤陸次樹 5(64分OUT)
マンツーマンの相手にボールを収められず苦戦。51分には裏への飛び出しからチャンスを迎えたが左足シュートは枠外。
交代出場
FW
20 大久保嘉人 5.5(64分IN)
0-0の状況で起用されたが、2戦連発とはならず。82分のシュートは枠を捉えられず、判定に苛立つ場面も。
FW
34 山田寛人 5.5(64分IN)
先発した2トップよりボールの収まりは良かった。84分の右足シュートはポストに弾かれた。
MF
18 西川 潤 6.5(80分IN)
この日、C大阪で最も期待感を抱かせる存在だった。81分のドリブルなど何度も積極性を示し、今後の出場時間が増えそうな予感が漂う。
FW
28 中島元彦 -(88分IN)
短い出場時間の中、後半アディショナルタイムに裏へと抜け出したが最後の精度を欠いた。
監督
小菊昭雄 5.5
乾をスタメンとして送り込んだが、札幌のプレッシングに苦しみ、最後まで打開することはできなかった。
【チーム採点・寸評】
札幌 7
3日前に0-3で敗れたC大阪に雪辱を果たし、5試合ぶりの白星でチームの連敗を「3」で止めた。序盤から激しいプレスで主導権を握り、何度も決定機を創出。後半には4試合ぶりとなるゴールを奪って完勝し、10位に浮上した。
【札幌|採点・寸評】
GK
1 菅野孝憲 6
枠内に飛んでくるシュートはほぼなかった。高く保たれた最終ラインの裏をカバーした。
DF
2 田中駿汰 6.5
マッチアップした乾に対して粘り強く守り、決定機には絡ませなかった。終盤はボランチに移り試合を締めた。
10 宮澤裕樹 6.5(88分OUT)
FWに対してマンツーマンで守りつつ、最終ラインを高くキープ。積極的に前へ出て攻撃にも厚みをもたらした。
4 菅 大輝 7
本職ではない左CBの位置で起用されながらも、坂元に仕事をさせず、自ら決定機に絡むなど攻守で存在感を発揮。
MF
7 ルーカス・フェルナンデス 6
27分に金子へのパスで決定機を演出。後半に入ると高い位置でのボール奪取などから攻撃の起点となった。
MAN OF THE MATCH
14 駒井善成 7(79分OUT)
1ボランチのような立ち位置になることが多かった中、広範囲をカバー。なおかつ先制点につながるファウルを誘発し、味方を追い越す動きから2点目をアシスト。MOMに選出。
6 高嶺朋樹 6.5
相手の2トップのマークとしてほぼ最終ラインに入り、前で潰す役割をやり続けた。配球も良かった。
MF
28 青木亮太 6.5
56分のシュートは仕留められなかったが、75分に駒井のクロスを胸で押し込み今季3得点目。先制した直後のリードを広げただけに、この1点は大きかった。
9 金子拓郎 6
シャドーの位置でボールを引き出し何度もチャンスの起点に。貢献度は高かったが、自らのチャンスを決めきりたかった。
35 小柏 剛 6(88分OUT)
73分にFKのこぼれ球にいち早く反応してシュートを放ち、これが先制点につながった。
FW
32 トゥチッチ 5.5(72分OUT)
移籍後初先発。20分に菅からのクロスで決定機を迎えるなどチャンスは呼び込んだが、仕留めることはできなかった。
交代出場
FW
33 D・オリヴェイラ 6.5(72分IN)
72分に投入され、FKからのこぼれ球を見逃さずにワンタッチ目で決勝点を挙げる大仕事。今季初ゴールがチームにとって4試合ぶりの得点となった。
DF
3 柳 貴博 -(79分IN)
疲れの見え始めた駒井に代わって投入され、右CBの位置に。押し込まれたが、ゴール前では相手に仕事をさせなかった。
DF
50 岡村大八 -(88分IN)
残りわずかな時間でピッチへ。リーグ戦は4試合ぶりの出場も無難な働き。
FW
48 ジェイ -(88分IN)
ピッチに入ったのが88分だっただけに見せ場はなかったが、逃げ切りに貢献。
監督
ペトロヴィッチ 6.5
内容でもC大阪を圧倒し、ホームで敗れたリベンジに成功。D・オリヴェイラが投入後に即仕事を果たした。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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