見どころ・戦評
[J1第28節]広島1-3横浜/9月11日/エディオンスタジアム広島
【チーム採点・寸評】
広島 5
前線からプレスをかけ、先制点を奪った序盤までは良かった。しかし小さなミスが重なった30分あたりから主導権を握られ、以降は防戦一方の時間が長く、逆転された。
【広島|採点・寸評】
GK
38 大迫敬介 5
急にコースが変わった1失点目は仕方がないが、40分のパンチングミスにはヒヤリとした。2、3失点目には惜しくも手が届かなかった。
DF
2 野上結貴 5
25分には見事な持ち上がりで攻撃に関与。もっとも、持ちすぎな場面もあり、29分の判断ミスを境に、相手に主導権を奪われていった。
DF
4 荒木隼人 5
前半アディショナルタイムのセットプレーでは、得点者の實藤にタイトにマークしていたが、それでもゴールを決められてしまった。
DF
19 佐々木翔 5.5
26分にはD・ヴィエイラへ浮き球のスルーパスを送ってチャンスを演出。勝利に貢献できなくても、守備では1対1で相変わらずの強さを見せた。
MF
18 柏 好文 5.5
右サイドの攻撃を構築し、67分には巧みな動き出しからビッグチャンスを迎える。しかしシュートは相手GKの正面に当ててしまった。
MF
26 土肥航大 6(23分OUT)
先制点が生まれるきっかけとなった東へのスルーパスは芸術的。敵の急所を突く浮き球は美しかった。しかしL・セアラのタックルを受けて途中交代に。
MF
6 青山敏弘 5.5
ボールを持てた序盤は的確にパスを捌いたが、劣勢の時間のほうが長く、守備に忙殺された印象のほうが強い。75分の強烈ショットは惜しくもバーに弾かれた。
MF
15 藤井智也 5.5(66分OUT)
43分には左サイドで見事なドリブル突破を披露。もっとも、前半途中に劣勢に立たされてからは、見せ場が少なかった。
MF
14 エゼキエウ 5.5(66分OUT)
ミドルや裏抜けなどでゴールに迫ったものの、最終局面では相手の守備に防がれ、どちらかと言えば精彩を欠いたか。
MF
24 東 俊希 6
立ち上がりから相手最終ラインの裏を突くなど積極姿勢を見せる。すると8分には抜け出しからポストを叩くシュートを放ち、先制点に絡んだ。
FW
9 ドウグラス・ヴィエイラ 6(82分OUT)
東のシュートはポストを弾いたが、きっちりとこぼれ球に反応。8分に冷静に先制ゴールを決めた。ポストプレーも良かった。
途中出場
MF
17 松本泰志 5.5(23分IN)
後半開始早々には飛び出しからチャンスメイク。後方からのビルドアップもそつなくこなしたが、悪く言えば無難すぎた。
FW
37 ジュニオール・サントス 5.5(66分IN)
ボールを持てば迫力あるドリブルからチャンスに絡んだものの、結果に直結するほどの働きはできなかった。
MF
29 浅野雄也 6(66分IN)
75分には裏抜けから右サイドで起点を作り、青山の惜しいミドルシュートに関与した。
MF
30 柴﨑晃誠 ―(82分IN)
随所に“らしい”テクニックを見せたものの、出場時間が限られたのが残念。
監督
城福 浩 5.5
土肥にアクシデントがあったのは想定外だったが、1-2でビハインドを背負っている状況で、交代カードを切るのがやや遅かったか。
[J1第28節]広島1-3横浜/9月11日/エディオンスタジアム広島
【チーム採点・寸評】
横浜 6.5
立ち上がりから劣勢に立たされたものの、きっちり反撃できる攻撃の底力は見事。とりわけ2、3得点目は、個々のスキルの高さが凝縮されたゴールだった。
【横浜|採点・寸評】
GK
1 高丘陽平 6
D・ヴィエイラのシュートには反応しきれなかったものの、ビルドアップには貢献していた。67分のビッグセーブは素晴らしい。
DF
25 小池龍太 6
ワイドだけでなくインサイドにも取るポジショニングが巧みで、50分にはクロスで相手の脅威になった。
DF
24 岩田智輝 6
1対2の状況でパスカットした13分の守備はナイスディフェンス。31分にはミドルシュートを狙う積極性も。
DF
19 實藤友紀 6.5
前半のアディショナルタイムにはCKから逆転ゴールをゲット。相手を背負いながらも右足で巧みに合わせた。FWさながらの見事な得点だった。
DF
5 ティーラトン 6
守備でヒヤリとするシーンはあったとはいえ、左サイドから組み立てた攻撃面の安定感はあった。
MF
6 扇原貴宏 6(74分OUT)
低い位置でボールを呼び込み、なるべく縦を意識したパスさばきは好印象だった。
MF
8 喜田拓也 6
攻守で扇原と連係を取りつつ、中盤のバランスを保った。地味だが効果的な働きだっただろう。
MAN OF THE MATCH
MF
10 マルコス・ジュニオール 7(82分OUT)
序盤は消えていたが、30分あたりからはパスを呼び込めるようになると、攻撃を巧みにコントロール。ミドルシュートで同点弾を生み出し、CKから逆転弾をアシストした。リズムを掴んでからは相手にとって厄介な存在となり、味方にとっては司令塔としての頼りどころになっていた。前半途中から主導権を握り返せたキーマン。
FW
7 エウベル 6(60分OUT)
マッチアップした佐々木の強度の高い守備に苦しめられたようだったが、アグレッシブな仕掛けは悪くない。
FW
9 レオ・セオラ 6.5(82分OUT)
41分には巧みな動き出しからニアでヘッドを打つも、惜しくも枠外に外れた。だが60分には強烈なFKを決めてみせた。
FW
38 前田大然 7(74分OUT)
序盤には劣勢の状況でも機を見て左サイドでスプリントと仕掛けを繰り出し、おかげで押し込まれ気味だったチームも形勢を逆転できた。36分にはM・ジュニオールのシュートのコースを変えて同点ゴールも決めた。3点目につながるFKも獲得。
途中出場
FW
23 仲川輝人 6(60分IN)
決定機に関与できたわけではなかったが、スピードを生かした裏抜けから攻撃に絡んでいった。
MF
18 水沼宏太 6(74分IN)
79分には素早いランニングから右サイドを走り抜け、惜しいクロスを上げた。
MF
26 渡辺皓太 6(74分IN)
82分にJ・サントスのドリブルをカットしたのはナイスカバー。気が利くポジショニングだった。
FW
41 杉本健勇 ―(82分IN)
目立ったチャンスには絡めなかったものの、ポストプレーはきっちりこなした。
MF
14 天野 純 ―(82分IN)
89分には味方とのコンビネーションで敵陣深くまで侵入し、最後はクロスを供給したものの、味方とわずかに合わなかった。
監督
ケヴィン・マスカット 6
先制点を奪われながらも、的確なマネジメントで逆転に導き、最後は交代カードを切って逃げ切った。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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