見どころ・戦評
[J1リーグ28節]FC東京0-1柏/9月12日/味の素スタジアム
【チーム採点・寸評】
FC東京 5
リーグ戦でアウェー7連戦を終えてのホームゲームだったが、前半は柏の粘り強い守備に苦戦。後半は決定機をことごとく外し、長谷川監督も落胆を隠せなかった。
【FC東京|採点・寸評】
GK
13 波多野豪 5.5
DFとの連係ミスから献上した先制点が悔やまれる。最後の砦だけに、中途半端なプレーは避けたい。
DF
3 森重真人 6
クレバーかつ力強いディフェンスでさすがの存在感。ゲームを動かすほどのプレーはなかったとはいえ、個のレベルでは及第点の出来だった。
4 渡辺 剛 5.5
結果的に連係ミスから与えた先制弾が悪い印象。その後は持ち直したものの、CBで失点に絡めば採点は必然的に厳しくなる。
6 小川諒也 5.5
柏がゴール前を固めたことでクロスのコースが限られた影響か、なかなかチャンスボールを供給できなかった。代表復帰を果たすためにも、プレーで存在感を示したい。
28 鈴木準弥 5.5
18分には東へ良質なスルーパスを通す。45分のシュートブロックも良かったが、ミスも散見。ビルドアップの局面での判断が遅いか。
MF
7 三田啓貴 5.5(HT OUT)
ボールを引き出そうと少なからずアクションを起こしたが、チームメイトとのコンビネーションが上手く行かず。前半だけで無念の交代を余儀なくされた。
10 東 慶悟 5.5(67分OUT)
精力的に動き回り、前半途中にはゴールの匂いを感じさせるクロスも。しかし、決定的な仕事ができないまま67分にピッチをあとにした。
15 アダイウトン 5(HT OUT)
立ち上がりから持ち味のドリブル突破が鳴りを潜めた。チャンスにまったくと言っていいほど絡めず、前半だけで永井と交代した。
20 レアンドロ 6
巧みなドリブルで違いを作り出す。22分に直接狙ったFKも見応え十分だった。田川へのスルーパスも含め、怖さは出した。
31 安部柊斗 6
豊富な運動量でピッチの広範囲をカバー。とりわけ後半は攻守のつなぎ役としてチームにエネルギーを注入した。
FW
9 ディエゴ・オリヴェイラ 5.5(80分OUT)
49分、58分などに際どいシュートを放つ。後半は相手の脅威になったが、ただ、前半の不出来を踏まえると素直には褒められない。
交代出場
FW
11 永井謙佑 5.5(HT IN)
前線に抜け出し動きで相手にプレッシャーをかけた。惜しむらくは87分のチャンスをモノにできなかったこと。本人も相当悔しいはずだ。
MF
21 青木拓矢 5.5(HT IN)(90+2分OUT)
三田以上にボールの出し入れはスムーズだったように映った。ただ、局面を変えるようなプレーがほとんど見られなかったのは残念。
FW
27 田川亨介 5.5(67分IN)
レアンドロのスルーパスに抜け出し、GKと1対1になった73分のシュートは決めたかった。試合の流れを左右するシーンでの決定機逸はいただけない。決定力アップが目下の課題だ。
MF
8 髙萩洋次郎 -(80分IN)
87分、1本のパスで柏の守備陣の裏を取ったのは素晴らしかった。攻撃センスは健在で、もっと出番が増えてもいいはずだが。
DF
32 ジョアン・オマリ -(90+2分IN)
後半のアディショナルタイムにCBとして投入された。90+4分のロングフィードはシュートに結びつかなかった。
監督
長谷川健太 5.5
最悪に近かった前半を経て、後半は選手交代などである程度改善。その点で悪い采配ではなかったものの、結果が出なかった分だけ採点は低めにした。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
柏 6.5
前半から良い意味で前にボールを運ぶ意識が高く、守る局面では集中を切らさなかった。後半は押し込まれ気味の展開も勝利に値する内容だったと言えるだろう。
【柏|採点・寸評】
GK
17 キム・スンギュ 6.5
22分にレアンドロのFKを阻止し、49分にはD・オリヴェイラのシュートをセーブするなど、ゴールを死守。頼もしい働きぶりだった。
DF
4 古賀太陽 6.5
後方からの丁寧なビルドアップはもちろん、タイミングを心得たカバーリングが光った。地味ながらもチームへの貢献度は大きい。
25 大南拓磨 6.5
前半はアダイウトンをあまり自由にさせなかった。なかでも38分のタックルは見事で、後半も身体を張ってピンチの芽を摘んだ。
44 上島拓巳 6.5
最終ラインをコントロールしつつ、ゴール前に蹴り込まれたボールを根気よく跳ね返していた。タフに戦った結果が無失点だった。
MF
8 ヒシャルジソン 5.5(64分OUT)
前半はハードな守備で中盤を引き締めた。後半に入ってプレーの強度がやや落ちた印象で、後半途中にピッチを退いた。
9 クリスティアーノ 6
比較的自由なポジショニングでプレー。つまらないミスがあった半面、崩しの局面での嗅覚はさすがで、細谷の先制点もお膳立てした。
20 三丸 拡 6.5
30分のボレーシュートが枠外だったのは残念。それでも試合を通して精力的なプレーが目立つなどポジティブな印象を残した。
24 川口尚紀 6.5(90+4分OUT)
右サイドを激しく上下動し、対峙する小川の攻め上がりをだいぶ抑えていた感も。攻撃面では躍動感あふれるプレーが多かった。
MAN OF THE MATCH
28 戸嶋祥郎 7
優れたポジショニングと冷静なパス回しでチームに落ち着きとリズムをもたらした。また、FC東京の攻撃をスローダウンさせるうえでのチェイシング、位置取りがかなり良かった。
FW
18 瀬川祐輔 6(88分OUT)
28分に細谷にパスを出す前のトラップ、反転のクオリティは目を見張るレベル。ゴールこそなかったが、相手の嫌がるプレーが目を引いた。
35 細谷真大 6.5(64分OUT)
質の高い抜け出しから相手のミスを誘って先制点をマーク。交代するまでのハイプレスも評価に値するもので、及第点以上の採点に。
交代出場
MF
26 椎橋慧也 5.5(64分IN)
味方とプレーテンポがいまひとつ合わず、軽率なパスミスも。少し受け身になって、相手に振り回されるシーンもあった。
FW
19 武藤雄樹 5.5(64分IN)
78分のヘディングシュートは枠外とチャンスがありながら決めきれず。大きなインパクトは残せなかった。
MF
11 マテウス・サヴィオ -(88分IN)
独特なリズムでドリブルを仕掛けたシーンも。守備面では献身的にボールを追うなど、懸命にアピールする姿勢は見えた。
DF
6 高橋峻希 -(90+4分IN)
試合終了間際にクローザーとして投入された。出場時間が短く、見せ場らしい見せ場はなかった。
監督
ネルシーニョ 6.5
アダイウトン封じを実践させ、FC東京の攻撃から迫力を奪った点は見逃せない。交代はそこまでハマらなかったものの、勝利をもたらした手腕は素晴らしい。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
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