見どころ・戦評
[J1リーグ29節]神戸1-0札幌/9月18日/神戸ユ
【チーム採点・寸評】
神戸 6.5
全体的に札幌ペースだった。その中で21分にGK飯倉のロングフィードで抜け出した武藤の押し返しを中坂が決めて先制に成功。この1点を守り切った。
【神戸|採点・寸評】
GK
18 飯倉大樹 6.5
21分の中坂の先制点は彼のロングフィードから。68分にはD・オリヴェイラの決定機も阻止し、勝利に貢献。
DF
17 菊池流帆 6
トゥチッチとの空中戦を制すなど守備で魅せた。途中出場のD・オリヴェイラ、ジェイも完封。
4 トーマス・フェルマーレン 6.5
鋭い読みで金子や駒井、D・オリヴェイラの飛び出しに対応。フェルナンデスへのカバーリングも見事。
24 酒井高徳 6.5
35分に荒野の決定機をブロック。クリーンシート達成に大きく貢献。ただ攻撃面ではやや寂しさも。
19 初瀬 亮 6.5(86分IN)
守備での貢献度が高かった。攻撃面でも59分にはカットインから右足ミドルなど惜しい場面も。
MF
25 大﨑玲央 5.5(86分OUT)
ボランチで先発もうまくゲームを組み立てられず。守備では荒野や金子らを捕まえきれなかった。
6 セルジ・サンペール 5.5(77分IN)
守備もハマらず、持ち味の展開力も不発。ミスは少ないが、ゲームの掌握はできなかった。
MAN OF THE MATCH
MF
31 中坂勇哉 7
中継役から守備まで縦横無尽に走り回った。21分には貴重な決勝点。文句なしのMOMだ。
8 アンドレス・イニエスタ 5.5(70分OUT)
あまりボールが集まらず、周りとの連係も今ひとつ。その中で酒井への鋭いスルーパスなど要所は押さえた。
11 武藤嘉紀 6.5(78分 OUT)
ドリブル突破は迫力があった。21分には飯倉のフィードから抜け出し、中坂の決勝点をアシスト。
FW
10 大迫勇也 5
ファウルすれすれの激しいチャージに苦しみ、前線でボールを収めきれず。決定機を作れなかった。
交代出場
FW
22 佐々木大樹 6(70分OUT)
イニエスタと交代し、4-4−2のトップへ。83分のD・オリヴェイラのカウンター阻止など守備で貢献。
DF
3 小林友希 -(78分IN)
武藤と交代。3CBの左へ。逃げ切り体制の中で金子に対応。時間が短いため評価なし。
DF
23 山川哲史 - (86分IN)
初瀬と交代。右SBに入り、守備固め要員に。時間が少ないため評価なし。
監督
三浦淳寛 6.5
自陣に相手を引き込んで背後を突く。徹底して結果にこだわり、チームを勝利へと導いた点を評価。
【チーム採点・寸評】
札幌 6
序盤から見事なパスワークで相手を翻弄。何度もゴールに迫ったが1点が奪えず、逆に神戸の中坂に決められた。内容で勝って試合に負けた一戦。
【札幌|採点・寸評】
GK
1 菅野孝憲 6
35分に大迫との1対1を守り、59分には初瀬の強烈ミドルを片手で阻止。好セーブが際立った。
DF
2 田中駿汰 6.5
16分のミドル、72分の決定機を決めきれなかったのは残念。だが、全体的には攻守でいい働き。
10 宮澤裕樹 6
3CBの真ん中でうまくゲームをコントロール。47分には初瀬のFKを跳ね返すなど堅守も光った。
4 菅 大輝 5.5
存在感は放った。だが、失点シーンでは飯倉のロングフィードから武藤に入れ替わられて失点を招いた。
MF
7 ルーカス・フェルナンデス 6
サイドチェンジのボールを収め、右サイドで攻撃の起点に。カットインでの仕掛けは迫力があった。
14 駒井善成 6.5(86分OUT)
最終ラインから最前線まで神出鬼没のプレーでゲームをコントロール。勝利ならMOMだったが……。
6 高嶺朋樹 6
駒井とバランスを取りながら中盤を支配。イニエスタ潰しなど守備面の貢献度も高かった。
MF
28 青木亮太 6
高い位置まで攻め上がり、酒井の攻撃を封印。全体的に及第点だが、68分の決定機は決めたかった。
9 金子拓郎 6.5
受け手として駒井の縦パスをうまく引き出した。エリア内への侵入も多く、相手の脅威になった。
FW
27 荒野拓馬 6.5(82分 OUT)
前線でボールを収めながら、巧みなパスワークで相手を翻弄。35分の決定機は惜しくも酒井に阻止された。
32 ミラン・トゥチッチ 6(62分OUT)
14分には難しいクロスをうまくボレーで合わせるなど質の高さを見せた。足りなかったのは得点だけ。
交代出場
FW
33 ドウグラス・オリヴェイラ 6(62分IN)
トゥチッチと交代し1トップへ。68分にはワンタッチパスから抜け出して決定機も、飯倉に止められた。
FW
48 ジェイ -(82分IN)
荒野と交代。前線の起点として期待されたが菊池、フェルマーレンに抑えられた。時間短く評価はなし。
DF
3 柳 貴博 -(86分IN)
駒井と交代。左ウイングバックに入り、積極的に攻めたが結果は得られず。時間短く評価はなし。
監督
ペトロヴィッチ 6
負けたという点で抑えめの評価だが、内容は見事だった。展開力や崩しのアイデアは相手より上だった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文:白井邦彦(フリーライター)
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