見どころ・戦評
[J1リーグ31節]柏 1-1 仙台/10月2日/三協フロンテア柏スタジアム
【チーム採点・寸評】
柏 6
緩慢な守備はいまだ課題だが、一方で敵陣で押し込む時間帯は長く、同点にできたのは必然に近い。攻撃面は評価できるゲームだった。
【柏|採点・寸評】
GK
17 キム ・スンギュ 6
富樫のゴールは止められなかったものの、前半アディショナルタイムには関口のシュートを好セーブするなど、良いプレーもあった。
DF
25 大南拓磨 6
前半アディショナルタイムには関口にドリブルで翻弄されていた。繊細さが足りなかったのは気になったが、積極的な攻撃参加は光った。
5 エメルソン・サントス 6
球際に強く、空中戦でも競り勝ち、攻撃時は後方からの組み立てに関与した。ただ、前半アディショナルタイムに関口にかわされるなど、粗い守備も。
4 古賀太陽 5.5
強みの縦パスは相変わらずの精度だったが、10分にマークを付いていた富樫にシュートを打たせてしまい、失点したのが悔やまれる。
20 三丸 拡 6
果敢なオーバーラップを繰り返し、クロスを何本も供給。左サイドのオフェンスを活性化させていた。
MF
11 マテウス・サヴィオ 6.5(87分OUT)
前半はボランチで2列目から積極的に飛び出し、攻撃に厚みをもたらす。8分には神谷の決定機を演出し、42分には左サイドで豪快なドリブル突破も。後半はトップ下で躍動した。
26 椎橋慧也 5.5
失点シーン直前の松下へのプレッシャーが曖昧で、M・サヴィオと連係を取れていなかった。67分のヘッドは惜しくもクロスバーに弾かれてしまった。
MAN OF THE MATCH
39 神谷優太 7(89分OUT)
16分にはスルーパスでクリスティアーノの決定機を演出し、78分には左足シュートで同点弾をゲット。終始、アグレッシブに“ゴールに向かって”仕掛け続けたからこその得点だっただろう。守備でも献身的に走っていた点も評価したい。
28 戸嶋祥郎 5.5(HT OUT)
運動量が豊富で、オフ・ザ・ボールで気の利く動きが見られたが、いざボールを持ってから技術的ミスが散見されたのが残念だった。
FW
9 クリスティアーノ 6
アグレッシブに相手の裏を突くプレーが好印象で、何度も果敢に仕掛けた。ただ、55分のヘディングは枠の外で、得点に絡めなかったのは悔やまれる。
19 武藤雄樹 5.5(HT OUT)
裏への抜け出しを狙ったり、落ちてボールを引き出したり、多様な動きから前線でタメを作る。ゴールに関与できれば、なお良かったが。
交代出場
FW
35 細谷真大 6(HT IN)
積極的な抜け出しから相手のファールを誘い、その後も前線で起点を作る。52分には惜しいヘッドも打った。
MF
8 ヒシャルジソン 6(HT IN)
力感溢れるプレーで攻守に絡み、中盤の攻防を制する。勢いが増した後半、チームを下支えしていた。
DF
24 川口尚紀 ―(87分IN)
追加点をもたらすことはできなかったが、短い時間でも安定したプレーを披露した。
MF
31 イッペイ・シノヅカ ―(89分IN)
終盤にはカウンターからドリブルで持ち込み、2度ほどチャンスに絡んだ。
監督
ネルシーニョ 6
後半開始から細谷とヒシャルジソンを投入。交代策がハマり、攻撃に勢いをもたらした。あとは守備の整備が必要となってくるだろう。
【チーム採点・寸評】
仙台 6
一瞬の隙を突いて奪った先制点は見事で、その後も途中までは粘り強い守備を見せた。ただ、劣勢の時間帯が長すぎて、さすがに耐えきれず失点した。
【仙台|採点・寸評】
GK
27 ヤクブ・スウォビィク 6
37分にCKで飛び出したシーンは迫力満点だった。失点シーンは反応こそしていたものの止めきれず……。
DF
25 真瀬拓海 6
粗い守備が何度かあったとはいえ、16分、懸命に戻ってクリスティアーノの決定機を防いだシーンは、クリーンでナイスディフェンスだった。
5 アピアタウィア久 6.5
16分にはコントロールミスからピンチを招く。ただ、その他の時間帯ではエアバトルで何度も競り勝ち、貢献度は大きかった。66分の守備もナイスカバーだった。
3 福森直也 6
攻撃時は安定したビルドアップを披露し、守備時は落ち着いたプレーを見せ、クロスも跳ね返した。
14 石原崇兆 5.5(83分OUT)
8分にはパスミスから、16分にはスライディングミスからピンチを招く。54分には危険なエリアでのファールもあった。
MF
6 上原力也 6
低い位置からビルドアップに関与し、攻撃を下支え。45分にはFKのキッカーとして加藤のチャンスを演出した。
8 松下佳貴 6.5(62分OUT)
10分には赤﨑に縦パスを送り、先制点の起点となる。前半アディショナルタイムには関口へ美しい浮き球のスルーパスも供給した。
26 加藤千尋 6
45分にFKから惜しいヘッドを放ち、70分の裏への抜け出しも良かった。果敢な仕掛けも何度か見せたものの、決定機には絡めなかった。
7 関口訓充 6(72分OUT)
前半アディショナルタイムには華麗な切り返しで相手DF2枚を手玉に取る。シュートは相手GKに弾かれたが、フェイントは良かった。
FW
42 富樫敬真 6.5(HT OUT)
10分、裏への抜け出しから左足を振り抜き、先制点をゲット。押し込まれていた時間帯だっただけに、貴重なゴールだった。「怪我があった」(手倉森監督)ため交代に。
11 赤﨑秀平 6.5(72分OUT)
10分に富樫の先制ゴールをアシスト。相手のギャップでボールを引き出し、スル-パスを供給するまでの一連のプレーは、実にスムーズで素晴らしかった。
交代出場
FW
15 西村拓真 5.5(HT IN)
後半は劣勢の時間が長く、見せ場を作れなかった。また、前線で起点になることもできず。
MF
17 富田晋伍 6(62分IN)
低い位置から中盤の危険なエリアをケアし、ピンチの芽を摘んでいた。
FW
33 フェリペ・カルドーソ 6(72分IN)
劣勢の時間帯に投入され、すぐさま前線で基準点となった。76分にはカットインからのシュートも。
DF
13 平岡康裕 6(72分IN)
74分には際どいエリアのスルーパスをカット。ただ、勢いに押されていた時間帯の出場で難しさもあったか。
DF
4 蜂須賀孝治 ―(83分IN)
86分にはオーバーラップを試みたものの、チャンスにつなげられなかった。
監督
手倉森誠 6
逃げ切れなかったのは痛恨だが、富樫と松下にアクシデントがあり交代せざるを得なかったため、エクスキューズもあった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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