AFC女子アジアカップ
1月27日(木)
戦評
全勝を狙う日本はキックオフ直後に植木理子が先制点を決め、優位に立つ。だが、その後はサイドアタックを中心とした韓国の攻撃を受けて危うい場面が続いてしまう。とはいえ、そこで慌てないのが「なでしこジャパン」。冷静にボールをキープし、最終ラインからの縦パスを生かした中央での崩しでリズムを取り戻してリードを保ったまま45分が終わった。
後半から反撃に出た韓国に対し、やや劣勢となる日本。厳しいプレスを受け、落ち着いてビルドアップできずに高い位置で失ってカウンターを受けるシーンが相次いでしまう。ここ2試合では見られなかった苦しい戦いの中で、山下杏也加のファインセーブなどで懸命に守る「なでしこ」。だが、終盤にセットプレーから失点を喫して1-1で終了となった。
得失点差で上回っていたため、首位通過という「結果」を残したのは日本。しかし、耐え切れずに追い付かれてしまい、満足とはいえない一戦となってしまったのも事実だ。ここからは厳しいノックアウトステージの舞台に足を踏み入れるだけに、アジア3連覇達成のためにも、世界に立ち向かうためにも、さらなる進化に期待したい。