AFC女子アジアカップ
3月7日(土)
戦評
相手陣内に押し込み続ける「想定内」の展開で進んだ試合は、「想定以上」のゴールラッシュとなって日本が大勝を飾った。
インドが低い重心でゴール前を固め、日本が打開を試みる構図は初戦と同じ。だが、決定的に違ったのはその攻略法だ。狭いスペースを無理にこじ開ける中央突破にこだわるのではなく、サイドの質で優位性を作り出し、クロスやポケットを狙ったランニングを繰り返す。右では山本柚月が、左では千葉玲海菜が果敢に仕掛け続け、対応するDFを圧倒。これで相手がサイドの守備に比重を置くようになり、中央にもスペースが生まれるようになった。
前半だけで5得点が生まれて火が付いたか、後半は途中出場組が猛アピールを見せる。植木理子が立ち上がりのわずか5分で2回ネットを揺らすと、土方麻椰も負けじと代表初ゴールを奪取。得点こそなかったが、浜野まいかも積極的にフィニッシュまで持ち込むなど、攻撃陣が躍動する。最終的には2人がハットトリックを達成し、スコアを2桁に乗せて試合を終えた。
選手間の距離やパスのテンポ、相手の目線の動かし方など、気候や強度の違いがあるとはいえ、すぐに修正して結果を残した「なでしこジャパン」。すでにグループステージ突破も決め、上々のスタートを切っている。