代表国際親善試合
9月12日(火)
戦評
日本はドイツ戦から大幅にメンバー変更を行った影響か、攻守においてぎこちなさが見える立ち上がりとなる。だが、久保建英が低い位置でボールを引き出し、ゲームメイクを行うようになってからは徐々に改善。伊藤敦樹の代表初ゴールを皮切りに、代表初出場の毎熊晟矢も好守から3点目を演出するなど、攻撃面は上々のパフォーマンスを見せる。
だが、守備面は不安が残る内容に。ややマークが甘い場面などが要所で散見され、前半終了間際にはセットプレーの流れから1点を返される。後半も後ろに重たい時間が続き、後半16分にはショートカウンターから得点を献上して点差が1点に。ここで指揮官は遠藤航を投入して守備の改善を図る。これが的中して全体に安定感が生まれると、途中出場の伊東純也が快足を飛ばして獲得したPKを自ら沈め、大きな4点目を奪う。最後は冨安健洋も投入して危なげなく試合を締め、4-2で終了の笛を迎えた。
試合運びには課題を残したものの、メンバーを入れ替えた中で攻撃陣が躍動するなど、今後の「サムライブルー」の底上げにつながった貴重な90分に。多くの人に衝撃を与えたドイツ戦と合わせ、2連勝で欧州遠征を締める結果となった。