代表国際親善試合
11月14日(金)
戦評
ブラジル戦の勝利がフロックではないことを示すように、日本はガーナを終始圧倒した。
序盤からこのチームのコンセプトでもある強度の高いプレスで相手を追い込むと、中盤では佐野海舟が抜群のボール奪取能力を発揮。さらに、裏へのボールに対しては早川友基がしっかりと持ち場を飛び出して対応する。時折横パスがつながらないミスは発生するものの、切り替えの早さでガーナを上回り、ほとんど好機を作らせない見事な守備を見せる。
攻撃では久保建英と南野拓実が絶妙な立ち位置でボールを引き出し、田中碧らと絡みながら有機的に攻め込む。すると、前後半ともに早い段階でネットを揺らし、2点リードを奪って以降も谷口彰悟を中心とした守備陣の働きもあって危なげなくゲームを進める。最後はA代表デビューとなる北野颯太、後藤啓介を筆頭に多くの選手を入れ替えるも、フレッシュな面々もしっかりと試合に入り、ガーナに主導権は渡さず。2-0のまま完勝を収めた。
来年の「本番」でも使用される新ユニフォームのお披露目となった一戦だったが、内容と結果ともに充実の時間を過ごした代表戦士たち。「最高の景色」を見るための、見事な「船出」を飾る90分となった。