見どころ・戦評

[J1リーグ20節]横浜2-3神戸/10月4日(日)/ニッパツ三ツ沢球技場
【チーム採点・寸評】
横浜 5.5
26本ものシュートを放ちながら、ネットを揺らしたのは立ち上がりと、最終盤の2点。圧倒的に押し込む展開となったが、最終的に決定力の差が勝敗を分けた。6試合ぶりの黒星で2試合勝利なしに。
【横浜|採点・寸評】
GK
21 梶川裕嗣 5.5
タイミングの良い飛び出しを見せていた。相手の反撃の口火を切ったドウグラスの同点ゴールはなんとか止めたかった。
DF
25 小池龍太 6.5
再三に渡り、右サイドから良質なクロスを供給。試合終了間際には、こぼれ球を拾って豪快にネットを揺らした。
13 チアゴ・マルチンス 5
前半は古橋に対し、マンマークでしっかりと対応。しかし、相手の3点目の場面では、同選手をフリーにしてしまった。
44 畠中槙之輔 5
24節・清水戦での負傷から5試合ぶりの復帰。38分には、古橋のスピードに乗った突破についていけず、カード覚悟で止めるしかなかった。
5 ティーラトン 5.5
68分にはカウンターから、左足で強烈なシュートを放つなど、積極的に攻撃参加。しかし、パスミスでせっかくの好機を潰してしまう場面も。
MF
6 扇原貴宏 6
3バックの中央でプレー。攻撃時には至る所に顔を出し、攻撃のアクセントとなっていた。58分の強烈なダイレクトボレーが決まっていれば…。
26 渡辺皓太 5.5(85分OUT)
右サイドの小池とのワンツーなど、周囲との連係で潤滑油的役割を果たしていた。ただ、バイタルエリアでの工夫がもう少し欲しかった。
33 和田拓也 5(85分OUT)
ボールをうまく散らして、無難にタスクをこなしていた。しかし、相手の決勝点につながるボールロストはいただけない。
FW
17 エリキ 5.5(64分OUT)
ポストプレーや、プレスバックが利いていた。しかし決定的な仕事は出来ず、連続ゴール記録は6でストップした。
9 マルコス・ジュニオール 6(64分OUT)
相手の間のスペースでうまくパスを引き出し、サイドに展開。左サイドでの裏への抜け出しも相手の脅威となっていた。
30 エジガル・ジュニオ 6(64分OUT)
14試合ぶりの先発で、開始わずか3分にお手本のようなボレーシュートで先制。ただ、多くのチャンスがあっただけに、もう1点欲しかったところ。
交代出場
FW
37 ジュニオール・サントス 5.5(64分IN)
チームが猛攻を仕掛けるなかゴール前で動き回ったが、狙いが見えず。シュートは1本に終わった。
FW
38 前田大然 5.5(64分IN)
途中出場で3本のシュートを放ったが、いずれも精度を欠いた。ゴール前で期待された働きは出来なかった。
FW
45 オナイウ阿道 5.5(64分IN)
投入直後の66分には、ポストプレーで攻撃の起点となった。しかしフィニッシュはクロスバーの上へ。
MF
18 水沼宏太 ―(85分IN)
渡辺に代わってボランチの位置でプレー。89分には絶好のチャンスもあったが、シュートは枠の上を大きく外した。
MF
7 大津祐樹 ―(85分IN)
和田に代わって投入。終盤の波状攻撃で、積極的にゴール前でパスを要求したが、良い形で受けられず。
監督
アンジェ・ポステコグルー 5
得点が欲しいがゆえに、単純に前線に身体能力の高い3選手を一気に投入。しかし、ビハインドをはね返せず。もっと交代枠を有効に使いたかった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
神戸 6.5
トータル3本のシュートを放ち3ゴール。終始押し込まれる厳しい展開のなか、少ない決定機をしっかりとモノにし、昨季J1王者に勝利。嬉しい4連勝で上位進出へ弾みをつけた。
【神戸|採点・寸評】
GK
1 前川黛也 7
ファインセーブを連発し、26本のシュートを打たれながらも2失点に抑え、チームを勝利に導く。効果的なロングフィードで好機も演出した。
DF
33 ダンクレー 6.5
終始相手に攻め込まれる展開となったが、強靭なフィジカルを生かして要所で強さを発揮。制空権も支配し、クロスをことごとくはね返した。
4 トーマス・フェルマーレン 6.5
最終ラインを統率し、安定感のある守備を見せた。ダンクレーと声を掛け合い、相手の強力攻撃陣に自由を与えなかった。
22 西 大伍 6.5(86分OUT)
自陣からの絶妙なロングスルーパスで、ドウグラスの先制点をお膳立て。PK獲得も、果敢に攻撃参加した西の折り返しから。
24 酒井高徳 6
同サイドの小池に何度もクロスを上げられ、危険なシーンを作られた。それでも自ら持ち上がり、迫力あるスプリントを見せた。
MF
6 セルジ・サンペール 5.5(HT OUT)
アンカーの位置で、ボールを持てば冷静に処理。しかし、相手に何度も中盤のスペースを使われ、前半で退いた。
27 郷家友太 6(73分OUT)
相手にボールを握られ、なかなか攻撃に絡めなかった。それでも、ペナルティエリア内でのキープが扇原のファウルを誘い、PKをゲットした。
5 山口 蛍 6
49分頃には素晴らしいサイドチェンジで好機を演出。視野の広さと正確な配給はさすがの一言だ。
MF
MAN OF THE MATCH
8 アンドレス・イニエスタ 7
6試合連続フル出場。観客を楽しませるパスセンス、繊細なボールタッチ、そして相手をもてあそぶかのようなボールキープは異次元。キッカーを務めたPKを冷静に沈め、古橋の決勝ゴールも彼のボール奪取から生まれた。
FW
11 古橋亨梧 6.5
前半は多少鳴りを潜めたが、後半では得意のスピードを生かして躍動。カウンターから最後はしっかりと決める決定力の高さも称賛に値する。
49 ドウグラス 6.5(90+2分OUT)
タイミングの良い飛び出しから同点ゴール。古橋の決勝点のシーンでも、相手DFを引き付ける効果的なランニングを見せ、2得点に絡む活躍を見せた。
交代出場
MF
14 安井拓也 5.5(HT IN)
サンペールに代わって前半開始から出場。山口とのダブルボランチで守備の強度を高めたが、ボールを持った際のパスミスが目立った。
FW
13 小川慶治朗 6(73分IN)
猛攻を受けた終盤の投入で、あまり見せ場を作れなかった。それでも、追加点を奪う姿勢は示した。
DF
17 菊池流帆 ―(86分IN)
西に代わり、左サイドバックに投入。セカンドボールで競り勝つなど、気迫を見せた。
FW
9 藤本憲明 ―(90+2分IN)
試合終了間際にドウグラスに代わって出場。見せ場のないまま終了の笛が鳴った。
監督
三浦淳寛 6.5
ハーフタイムに安井を投入することで、それまで自由に使われていた中盤のスペースを埋めた。采配も光り、新体制3連勝となった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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