見どころ・戦評

[J1リーグ10節]名古屋1-2鳥栖/4月18日(日)/豊田スタジアム
【チーム採点・寸評】
名古屋 5.5
今季初の先制点を奪われる展開にリズムを崩してしまった印象。複数失点も初めてのことで、追いかける試合のプランに課題を残す出来だった。
【名古屋|採点・寸評】
GK
1 ランゲラック 5.5
2失点は今季初。どちらも対応は難しいもので、2失点目もよく触ったと言える場面ではあったが、複数失点では評点を減じざるを得ない。
DF
6 宮原和也 5.5(54分OUT)
1失点目の場面ではやや半端なポジショニングで後手に回ったのが残念だったところ。相手のプレッシャーに対しては冷静だったが、攻撃に出ていく展開の中で森下と交代。
4 中谷進之介 5
酒井のポストプレーに圧力をかけられなかったのは大きなマイナス点。守備全体が前に出ていてフォローが少なかった部分もあったが、これまでを思えばやや淡泊な守備だったか。
3 丸山祐市 5
これまでのクオリティを思えば期待値が大きく、よく寄せたとも言えるが、1失点目の場面は林の飛び込みに寄せきれず。らしくないフィードのミスもあり、リズムを崩した90分に。
23 吉田 豊 5.5
全体としての守備のバランスの悪さからか、1対1でも不利な状況が多く、普段の強さを出しきれなかった。後半は逆転を狙って果敢に攻め上がったが、決定的な仕事はできず。
MF
5 長澤和輝 5(HT OUT)
前からはめていく守備では最前線にも立ったが、それをかわされたことでプレーが後手に回り続けた。2点を追うなか、流れを変える交代の一部として前半だけでピッチを後に。
15 稲垣 祥 6
試合全体の流れの悪さのなかでは普段の活躍とはいかなかった。しかし、チームを勇気づける得点を挙げ、中盤でのボール奪取に存在感を見せた。
7 阿部浩之 5.5(HT OUT)
苦しい試合のなかで広範囲に動いてボールの流れを良くしようとしたが、鳥栖のきっちりとした守備組織の間にはなかなか入り込めず、攻撃で違いを作りだすことが難しかった。
FW
9 山﨑凌吾 5
今日は積極的に最終ラインの裏を狙う動き出しが見られた一方、いつものようなポストプレーの頑強さはあまり見られず。ゲームプランとはいえ、もっとボールに関わりたい。
16 マテウス 5.5(85分OUT)
鳥栖のSBは1対1に強く、それでも突破を仕掛ける迫力はあったが、多勢に無勢の感は強かった。ドリブルを始めると孤立しがちなのが気になる。
25 前田直輝 5.5(54分OUT)
苦しい展開のなかで懸命に打開策を探り続けた。自らのドリブル突破だけでなく、ポジショニングの範囲の広さで相手を混乱させたが、あと一歩が及ばないうちに交代に。
交代出場
MF
2 米本拓司 5.5(HT IN)
大きな声で味方を鼓舞し、身体を張った守備と果敢な縦への意識で後半のチームを後押ししたが、割り切った鳥栖の守備の前に跳ね返された。
FW
8 柿谷曜一朗 5.5(HT IN)
ボールを引き出し、ボールを奪われずに味方を活かす動きは素晴らしかった。しかしゴールに迫る動きは乏しく、守備面での貢献度も高かったがFWの仕事が欲しかった。
DF
17 森下龍矢 6(54分IN)
古巣対戦で名古屋の公式戦デビュー。宮原にはない攻撃面での力強さをガンガンとアピールし、後半の追い上げムードを創出。
FW
11 相馬勇紀 5.5(54分IN)
得意の縦への突破は鳥栖のディフェンスラインにことごとく蓋をされたが、終盤にかけてパワープレーのクロッサーとして意地を見せた。
DF
14 木本恭生 ―(85分IN)
パワープレー要員として前線でプレー。空中戦の強さだけでなく、状況をよく理解した活発な動きでチームに勢いを出した。
監督
マッシモ・フィッカデンティ 5.5
立ち上がり早々の失点からペースを乱したチームに対し、普段通りの柔軟な策が今日は決まらず。後半の猛攻を生み出した采配は新たな一面をのぞかせたが、前半のうちに試合をもっと修正したかった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
鳥栖 6.5
試合前の準備、そして試合中の展開、ともに相手の読みを外して優位性をキープし続けた勝利。狙い通りの形で先制点を奪い、前半のうちにリードを広げる力強さが、名古屋の堅守を上回った。
【鳥栖|採点・寸評】
GK
40 朴 一圭 6
絶え間ないコーチングで守備を引き締め、自らはポゼッションの一部として高度に機能。後半に失点はあったが、その他の場面ではきっちり対応しきった。
DF
24 飯野七聖 6.5
右SBとしてまずは守備面での活躍が印象強い。マテウスに仕事をさせず、相馬との1対1では常に優位に立った。攻撃面ではポゼッションの厚みを出す動きも。
20 ファン・ソッコ 6
空中戦の強さだけでなく、相手の速い縦への展開への警戒心も抜群だった。頑強なヘディングは名古屋の攻めに対して大きな壁となっていた。
3 エドゥアルド 6.5
守備範囲の広さで名古屋の攻撃に蓋をし続け、精度の高いフィードをツートップに供給することで攻撃面での貢献度も高い。後半の気迫あふれるディフェンスはチームを鼓舞した。
31 大畑歩夢 6.5(74分OUT)
左SBとして相手の右サイドに立ちはだかり、先制点の場面では隙を逃さず酒井への崩しのパスを通した。攻守にバランス良くプレーし、勝利への流れを作った。
MF
10 樋口雄太 6.5(64分OUT)
継ぎ目なく動いてチームのポゼッションを紡ぎ続けた。球離れの良さ、高い位置での判断の早さで攻勢を支え、守備面でも強さを発揮。
41 松岡大起 6.5
アンカー的な動きも多く、ディフェンスラインと中盤をがっちりとつないだ。守備面での強度も高く、フィルター役とハブ役を同時に高水準にこなした。
22 小屋松知哉 6.5(74分OUT)
左サイドで個の力を誇示。キープ力、柔軟性が光り、粘り強く攻撃の起点を作った。後半は中央でのプレーも増やし、相手守備に圧をかけた。
23 本田風智 6 (HT OUT)
右サイドを起点に縦への推進力を出していったが、前半限りで仙頭にスイッチ。ボールに関わる回数をもっと増やしたかったところ。
FW
8 林 大地 6.5(79分OUT)
試合を早々に動かす先制ゴールはまさに値千金。見事なヘディングシュートで、勝ち試合の流れを作った。
MAN OF THE MATCH
15 酒井宣福 7(86分OUT)
長短を問わず後方からのボールを次々と懐に収め、ポゼッションに限らずチームの攻撃の質を飛躍的に高めた。林の先制点を見事なクロスでアシストし、前半終了間際に強烈な一撃を突き刺し、さらには守備でも躍動。八面六臂の大活躍だった。
交代出場
MF
44 仙頭啓矢 6(HT IN)
右サイドの強化のため後半開始から出場。縦への推進力を出しつつ、試合の流れを壊さず強度の高いプレーで試合を引き締めた。
DF
47 中野伸哉 6.5(74分IN)
相手が圧力をかけてきたサイドの守備面を強化するため投入され、マテウスや森下龍矢の突破に一歩も引かず、真っ向から対抗した。
MF
7 中野嘉大 6(74分IN)
独特のリズムが守ってからのカウンターという流れではやや緩慢にも映ったが、守備の意識とリスク管理の意識は高く、シンプルにプレーした。
FW
9 山下敬大 ―(79分IN)
試合を締める段階で投入され、クリアボールを相手に渡さないカウンターの受け手として機能し、シュートも記録。決めたかったチャンスはあったが、勝利をしっかり下支え。
DF
30 田代雅也 ―(86分IN)
名古屋のパワープレーに対する最終ラインの補強として出場。判定的に危ない場面もあったが、凌ぎ切って役割は果たした。
監督
金 明輝 6.5
名古屋の思惑を見事に外す采配で試合全体の流れを掌握し、鳥栖ペースの90分を演出した。得点を含め攻撃の形がプラン通りにはまり、リーグ“最硬”の盾に二つも穴を空けてみせた。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●今井雄一朗(フリーライター)
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