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J1 第22節

4月29日(木) 15:03 Kick off

豊田ス

0 - 4

名古屋

  • 0-3
  • 0-1
試合終了

川崎F

見どころ・戦評

記事提供:SOCCER DIGEST WEB

【警告】川崎=なし 名古屋=なし<br />
【退場】なし<br />
【MAN OF THE MATCH】ジェジエウ(川崎)


[J1第12節]川崎3-2名古屋/5月4日/等々力
 
【チーム採点・寸評】
川崎 6.5
 3-0から終盤に追い上げられ、試合の締め方にはやや課題が。それでも上位対決を連勝で飾った結果は素晴らしい。特に前半は5日前のゲーム(4-0で勝利)から立て直し、システムも変えてきた名古屋に、序盤は苦戦しながらも、上手く対応してセットプレーで先制するしたたかさはさすが。2ゴールを加えた後半の途中までのパフォーマンスで改めて強さも示した。
 
 MOMはジェジエウ、田中、三笘で悩む……。攻守でチームを支え、プレースキッカーとしても輝いた25番も捨てがたいが、やはりシンプルに行けば、大きな焦点だった先制点を奪った助っ人CBか。
 
【川崎|採点・寸評】
 GK
1 チョン・ソンリョン 6
2失点はともに防ぐのは難しかったか。前半の稲垣のシュートをセーブし、セカンドボールもがっちり掴んだ一連のプレーなど鋭い動きは見せた。フィードを味方につなぐ意識も。
 
DF
13 山根視来 6.5
かつて同じポジションで活躍したエウシーニョの敬称を受け継ぐかのような“なぜそこに山根”というプレーで、右SBながら左の三笘からのクロスにGKの前で合わせて追加点をゲット。ただ「自分のミスから」と失点に絡んだ場面は悔いの残る対応に。
 
MAN OF THE MATCH
4 ジェジエウ 7
パスミスはいくつかあったが、CKから31分に貴重な先制ゴールを奪ったのは試合の流れを考えても値千金だった。守備でも局面ではスピードと強さを活かして名古屋の攻撃を撥ね返した。エリア内でハンドかと思われたシーンは、VAR判定でファウルには判定されず。
 
5 谷口彰悟 6.5
指示を送りながらディフェンスをコントロール。常に冷静な対応が光ったが、終盤の2失点には納得いかないか。59分には見事なカットからパスは味方につなげられずも、相手のオウンゴールを呼び込んだ。
 
2 登里享平 6(89分OUT)
先制点につながるCKは彼のオーバーラップから生まれた。2点目のシーンでも三笘を後方支援。ただ、やや可哀そうな判定ながら2失点目につながるFKをマテウスに与えてしまった。

MF
6 ジョアン・シミッチ 6.5
前回対戦時より厳しいプレスを受けたが、パスを的確にサイドに散らしながらリズムを作った。守備面での強度も高かったが、終盤はエネルギーが切れたか。
 
25 田中 碧 7
どれだけ走るのかと驚かされるパフォーマンス。攻撃に絡みながら相手のカウンターを全速力で潰す。終盤は足が止まった印象だが、あれだけ走れば当然か。CKでジェジエウのゴールもアシスト。
 
 
MF
47 旗手怜央 6.5(89分OUT)
上手くボールを引き出しながら巧みなターンで前へ。さすがのサッカーセンスでインサイドハーフも板に付いてきた。守備意識も高かったが、稲垣のシュートはブロックし切れず。
 
FW
41 家長昭博 6(63分OUT)
右ウイングながら“通常運転”で中央、左サイドにも顔を出し、ポゼッション率アップに寄与。攻撃に奥行きをもたらした。
 
18 三笘 薫 6.5(77分OUT)
やや周囲とずれるシーンもあったが、ボールを持たせればやはり危険な存在だった。50分のシーンは見事。食らいついてきた相手SB成瀬の動きを逆手に取って「狙い通り」という左サイドからの突破で山根のゴールをアシストした。先制点につながるCKを奪ったのも彼だ。
 
9 レアンドロ・ダミアン 6(63分OUT)
ゴールこそ奪えなかったが、前線で起点になり中央からの崩しを加速させた。彼を活かしたワンツーはチームの武器。味方がファウルした際には場を和ますお茶目な姿も。
 
交代出場
FW
19 遠野大弥 5.5(63分IN)
3-0のシチュエーションでピッチへ。惜しいパスを見せるなど狙いは良かったが、その後、2点を返された流れを変えることはできなかった。
 
FW
20 知念 慶 5.5(63分 IN)
試合終盤には身体を張って時間を作ったが、もう少しポストワークに安定感が欲しかった。展開的に難しい部分もあっただろうが、より貪欲な姿を見たかった。
 
MF
8 脇坂泰斗 -(77分IN)
当初は中盤センターに入り、途中からはサイドへ。バランスは崩さなかったが、もう少しボールを攻撃につなぎたかったところか。
 
MF
3 塚川孝輝 -(89分IN)
中盤の強度アップへ、アディショナルタイムを含めて残り5分少々の場面で投入される。目立った活躍とはいかなかったが、1点のリードを保った。
 
DF
7 車屋紳太郎 -(89分IN)
塚川とともにクローザーとしてピッチへ。左サイドを守りながら、オーバーラップしてボールキープも。
 
監督
鬼木 達 6
「勝つための努力をしてくれたと思います」と選手の頑張りを労う。やり方を変えてきた名古屋に対して序盤戦は状況を見ながらの展開ではあったが、狙い通りのセットプレーを活かして先制に成功。ゲームの締め方は交代策を含めて反省材料か。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
【チーム採点・寸評】
名古屋 5.5
 0-4と悔しい敗戦を喫したホームでの川崎戦から中4日。その試合の途中から試した相手と同様の4-3-3を採用し、プレスの強度、質、タイミングを改善。良い試合の入りに成功した。ただセットプレーから先制点を奪われ、オウンゴールも生まれるなど3失点。
 
 新型コロナウイルスの陽性判定を受けたフィッカデンティ監督に代わって指揮を執ったコンカコーチは「ミスをしてしまうと負けてしまう。そういうゲームをしてしまったかなと思います」とコメント。3-0から2点を返した猛攻は素晴らしかったが……。

【名古屋|採点・寸評】 
GK
1 ランゲラック 5.5
3失点も味方のオウンゴールを含めてどれも止めるのは難しかったように感じる。それ以外は落ち着いたパフォーマンス。もっとも守護神としてチームを乗せるビッグセーブも見せたかったところか。

DF
3 丸山祐市 4
31分のCKではクロスをクリアできずに背後にいたジェジエウに先制点を奪われた。その後は気落ちせずに奮闘したが、0-2で迎えた59分にはまさかのパスミスでオウンゴール。キャプテンとして痛恨とも言えるプレーだった。

4 中谷進之介 5.5
5日前はまさかのベンチスタートだった熱血CBは声を張り上げてコーチング。味方を奮い立たせた。丸山とともに粘り強い守備も見せたが2失点目のシーンでは左サイドを突破された三笘へのカバーが間に合わず、ゴール中央のスペースを使われた。
 
23 吉田 豊 5.5
左サイドで家長とマッチアップした際には、ガツガツとしたディフェンスを披露。マテウスらサイドハーフを活かそうとの意識も強かったが、もう一押し貢献したかったところ。
 
 
 
26 成瀬竣平 5.5(65分OUT)
前半はよく三笘に対応した。ただ強気なディフェンスを逆手に取られて50分には華麗にかわされた。奮闘ぶりは評価したいが……。

MF
2 米本拓司 5.5
アンカーとしてボールの受け手をケア。戦う姿勢を表現した。しかし、2失点目のシーンでは背後にいた山根に付いていくべきだったか。フリーで決められた。
 
5 長澤和輝 5.5(72分OUT)
プレス強度のアップにひと役買う。前半には惜しいシュートも放った。ただ結果にはつなげられず。

15 稲垣 祥 6.5
いなされる場面もあったが、相手への寄せ方、球際の強さはやはり高レベルで、73分には森下のマイナスのクロスから見事なシュートで反撃の狼煙となるゴールを奪う。マテウスらとともにチームを牽引。

 
FW
9 山﨑凌吾 5.5(72分OUT)
前線からよく守備をし、チームを助けた。ただし、前半には一本、ヘッドを放ったがストライカーとしての仕事は果たせず。

16 マテウス 6.5
相手との接触時にオーバーリアクションな面はあったが、川崎のリズムを崩したのは事実。ボールを持たせればやはり怖い存在であり、73分には森下のオーバーラップを引き出して稲垣のゴールに絡むと、83分には見事なFKで1点差に詰め寄る秀逸弾を叩き込む。インパクトを残した。

25 前田直輝 5.5(65分OUT)
相手SBの攻撃参加に反応して自陣にしっかり戻るなど、山﨑とともに高い守備意識を発揮。ただ、その分、持ち前のドリブルに注げるエネルギーが限られた。
 
 
交代出場
DF
17 森下龍矢 6.5(65分IN)
後半の飲水タイムには「ここからだぞ!!」と周囲を叱咤激励し、自慢のオーバーラップからマイナスのクロスで稲垣のゴールをアシストした際には「オッシャー!!」と雄叫びを上げる。稲垣は「森下選手を褒めて欲しい。勢いをもたらせられる存在」と称讃。反撃の切り札だった。

FW
19 齋藤 学 6(65分IN)
古巣とのゲームで気合い十分のプレー。彼のドリブル突破がゴールにつながった。“らしさ”を示したと言える。

FW
8 柿谷曜一朗 6(72分IN)
山﨑との交代でピッチへ。純粋なCFというより中盤に下がりながら攻撃に関与。クロスへ良い入り方もできていただけに、勝点をもたらすゴールが欲しかった。もっとも、稲垣のゴールは彼がニアへ走り込んでDFの動きを引き付けたからこそ。

FW
10 ガブリエル・シャビエル 6(72分IN)
柿谷とともに流れを変えるカードとして投入される。中盤の低い位置でボールを受け、前へ展開した。

コーチ
ブルーノ・コンカ 6
新型コロナウイルスの陽性判定を受けたフィッカデンティ監督に代わって2試合連続で指揮。中4日での準備でしっかり川崎対策を施したが、ミスも重なり、勝利には導けず。流れを変えた交代策は評価されるべきものだろう。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
 

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