なでしこ 試合詳細
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女子代表国際親善試合 3月6日(金) エクスプロリア
スペイン女子
3
1-1
2-0 [試合終了]1
日本女子
戦評
開始早々から相手に左サイドをしつこく狙われ、あっけなく先制を許す日本。左サイドバックを務めた遠藤純は本来攻撃的なポジションが主戦場であるため、ターゲットにされることはある程度仕方ない。だが、対策できないまま前半を終えてしまった点、遠藤を最終ラインに置くことによって生まれるはずの攻撃面での良さを全く出せなかった点は問題視する必要がある。
ピッチ上で修正を効かせられないまま試合を折り返すと、後半は自陣での不用意なミスから2得点を献上。ボールを失ってはいけないエリアで気の緩んだプレーが多く、失点シーン以外にも山下杏也加のビッグセーブに助けられる場面が何度もあった。
スコア以上にダメージを受ける完敗となってしまったが、あえてポジティブな面を挙げるとすれば、これが「本番」ではないということ。また、ギャップを突くポジショニングや深い位置でスペースを創出するための相手の引き出し方など、同じくポゼッションサッカーを掲げるスペインのサッカーは日本にとって参考になる部分が多かったはずだ。続けて行われるイングランドやアメリカといった格上との対戦では、初戦の結果を受けてどれほど修正した姿を見せられるかに期待したい。