伊で暴言?「女子サッカー選手はレズビアンだらけ」
ニッカンサッカー 2015年5月28日 10:00配信
23日に開催される予定だった女子イタリア杯決勝・ブレシャ-タバニャッコ戦が中止となった。
英インディペンデント紙(電子版)などが伝えたところによると、伊アマチュア・サッカー協会・ベローリ会長の暴言が原因だという。
同会長は、女子サッカーの財源確保についての話し合いの席で「我々はこんなレズビアンどもにお金を与えることばかり話し合ってはいられないんだ」と発言した疑いが持たれている。
これに反発したのがイタリア女子選手・指導者協会。イタリア杯決勝でプレーしないことを決めたという。
ただ、ベローリ会長は暴言について、すぐさま否定。この問題の調査のため、話し合いの席での議事録がアマチュア協会からイタリア協会へ送られた。
同会長は「議事録には私のサインがない。あれはだれかが持ち出して改ざんしたものだ。私が言えるのは、そんな発言はしていないということだ」と、議事録が何者かによって意図的に書き換えられたと主張した。
現時点で真相は闇の中。だが15年女子W杯カナダ大会を控え、各国が力を合わせて女子サッカーを盛り上げていこうとしているさなか。イタリア杯決勝の中止は残念な出来事だ。
女子イタリア代表は15年W杯欧州予選プレーオフでオランダに惜敗。本大会出場を逃した。だが実力は折り紙つきで、28日にはなでしこジャパンとの親善試合も控えている。
代表で背番10を背負うMFロスッチはブレシャの選手。親善試合にも出場する予定だ。
南長野で観戦予定のファンの方々にお願いしたい。なでしこを応援するのに加え、イタリア代表へも温かい拍手を。そうすれば傷ついた心も少しは癒えるかもしれないから。
【千葉修宏】