そんな!川崎F新スタンド記念ユニがワースト!?
ニッカンサッカー 2015年8月13日 10:00配信
米ニューヨークやドイツ・ベルリンを中心に、ファッションやアート、音楽の話題を提供する人気サイト「Highsnobiety(ハイスノビエティ)」が先日、サッカー界の「今季ベスト&ワースト・ユニホーム」を発表した。
ちまたでは、新たにアディダス社と契約したマンチェスターUの新ユニホームが性差別的で悪趣味だと話題になっている。女性用の胸元があまりに大きく開きすぎているからだ。
筆者もあのマンUのユニホームに関しては、ヘタなコスプレのようで苦笑いだったが、ファッション専門サイトが選んだベスト&ワースト・ユニホームとはどのようなものだろう。興味深く記事を読んだ。
すると、あろうことかJ1川崎Fのユニホームがワースト部門の1つに挙げられているではないか。
このサイトがワースト認定したのは、等々力陸上競技場「新メーンスタンド」の完成を記念した、特別ユニホーム。胸には新メーンスタンドの手書き風グラフィック、腰のあたりにはメーンスタンドの断面図が描かれている。
「ハイスノビエティ」によると「クラブは、ファンのために作った設備を誇りに思っているのだろうが、例えばこれは、会社が新設したコンサバトリー(ガラスで囲まれたガーデンルーム。食事やくつろぎのスペース)の絵が大きく描かれた服で出勤するようなもの。決して格好良くはない」としている。
言葉にすると確かにそうなのだが、クラブ関係者の思いを考えると、ワーストとするのは少々かわいそうというものだ。
その他のワースト・ユニホームは「アンダー・アーマー社が供給を始めて以来、コンスタントにひどいものを発表する」というトットナム、「スポンサー名がでかすぎる」ノリッジ、さざ波や、夜の街並みの写真がプリントされたジェノアのGKユニホーム3種類が名を連ねている。
逆にベスト・ユニホームはインテルミラノやウェストハム、フィオレンティナなどのもの。共通するのはシンプルだったり、クラブ初期からのデザインを踏襲しているということだった。
確かに古くからあるチームのユニホームは無駄な装飾がなく、格好良いものが多い。他の競技でも、例えば大リーグでは「やっぱりヤンキースのピンストライプは良いね」と思ってしまう。
それでも新たな境地を開拓しようと、奇抜なユニホームを発表し続けるクラブの、チャレンジャー精神だけは評価してあげたい。
【千葉修宏】