ゴルフのマキロイは靱帯断裂でもサッカーはやめない
ニッカンサッカー 2015年8月20日 10:00配信
サッカーファンとしては大いに共感できるが、スポーツ記者としては「プロ意識あるの?」と聞きたくなってしまうのが、男子プロゴルフ・世界ランク1位のロリー・マキロイ(26=英国)だ。
マキロイは7月4日、友人と趣味のサッカーに興じていた際に左足首を負傷。靱帯(じんたい)断裂の重傷を負い、約40日もの間、戦列を離れることになってしまった。
そのマキロイの最新インタビューが米ESPN(電子版)に掲載されているので紹介したい。挑発的で、再び物議を醸しだしそうな内容となっている。
マンチェスターUのサポーターと公言しているマキロイは、性懲りもなく「サッカーをやめるつもりはない」と宣言しているのだ。
マキロイ 僕が自宅へ戻った時、いつもやることの1つが友人たちとのサッカーだ。10日間あれば、4~5回はやるね。すごく楽しいし、みんな楽しんでる。ケガをしたのは不運だったけど、ティーグラウンドから歩き出す時に負傷することだってあるし、道端の縁石につまずいてやってしまうことだってある。いつだって起こり得るんだ。僕の場合は芝生に足をひっかけてしまった。でももっとひどいケガをした可能性だってある。手術が必要なほどのね。幸運にもそれほどではなかったけど。
負傷した後、左足首はテニスボール大に腫れ上がり、マキロイは足首骨折の可能性も懸念したという。それを考えれば「大事に至らなかった」と言うのもうなずける。
ただ「サッカーをやって、何が悪いの?」というニュアンスの言葉を堂々と言い放ってしまうのは、プロゴルファーとしていかがなものか。
筆者自身、野球部に所属していた大学時代、トレーニングと称したサッカーで太もも裏を痛めた経験がある。万年補欠の故障は、部にとっては何のデメリットもなかったが、マキロイの場合は違う。彼のプレーを楽しみにしているファンの存在を忘れてもらっては困るのだ。
マキロイは今季メジャー最終戦となる全米プロ選手権(13日開幕、米ウィスコンシン州)で復帰する。痛みはまったくなく、100%でプレーできると話しているという。欠場した分を取り戻すほど、ファンのためにプレーしてほしいと思う。
【千葉修宏】