なでしこ 試合詳細
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女子代表国際親善試合 3月9日(月) レッドブルアリーナ
日本女子
0
0-0
0-1 [試合終了]1
イングランド女子
戦評
「イギリス代表」の中核を担うであろうイングランドに日本は敗戦。失点の直接の要因はパスミスではあるものの、そこに誘導された迫力のある前線のプレッシャーに屈した結果となった。
攻撃面では裏のスペースを狙うロングボールが効果的に。特に裏へ抜け出す動きを繰り返す田中美南は、対じする相手には大きな脅威となった。さらにドリブルでの単独突破を試みるなど、その姿勢は攻撃陣をけん引したといっても過言ではないだろう。途中出場の植木理子はシュートへの意識が強く、後半の停滞した時間帯においては攻撃のアクセントとなり、好機の創出に貢献した。だが、セットプレーは相手の高さの前に阻まれ、ことごとくはね返される。人数を掛けた前線の連係を披露する回数が少なかったことも課題になった。守備面ではディフェンスラインの統率が取れ、何度も相手をオフサイドのわなにはめる。体格のハンディをものともせず、懸命な対応で奮闘する場面も多く、3失点を喫したスペイン戦に比べると一定の成果を挙げたのではないだろうか。
3連敗でこの遠征を終わらないためにも、またチームを成熟させるためにも、アメリカ戦でも積極的な姿勢を見せてほしい。