なでしこ 試合詳細
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女子代表国際親善試合 3月12日(木) トヨタ
アメリカ女子
3
2-0
1-1 [試合終了]1
日本女子
戦評
日本は1試合で2つの顔をのぞかせることとなった。
前半に見せたのは、過去2試合に共通していた致命的なミスを繰り返してゴールを奪われる消極的な姿。特に2点目は「プレゼント」といってもよく、確実に決めたアメリカの選手も素晴らしかったが、頭を抱えたくなるような場面だったといえるだろう。相手の強烈なプレスを前にボール保持時の細かなミスも散見され、なすすべなく45分間が終了した。
だが、後半の頭から岩渕真奈を投入すると、ここから徐々に試合が動き始める。ゴールを決めた「エース」は不用意なボールロストが少なく、判断の速さ、プレー精度の高さを存分に発揮して日本に流れを引き寄せる。前半は守備に忙殺されていた籾木結花も呼応するように絶妙な位置取りでボールを引き出し始め、何度も岩渕とのコンビで好機を創出した。
終盤にセットプレーから3点目を献上して試合は終了したとはいえ、前半と比べれば見違えるような躍動感をピッチで見せたなでしこジャパン。約4ヵ月後に迫った「本番」に向けて大きな課題は残ったものの、ある一定の手応えもつかんだ「女王」との90分間となった。