【J1採点&寸評】川崎 1-4 横浜|2ゴール・1アシストと大暴れのエリキが最高点!対して4失点の川崎守備陣は…
[J133節]川崎1-4横浜/11月30日/等々力
【チーム採点・寸評】
川崎 4
ホーム最終戦で不甲斐ない出来。早々に失点して横浜にペースを掴まれると、ミスも重なり主導権を奪い返せずに3失点。長谷川、L・ダミアンの投入で一時、息を吹き返すも、結果的に4失点して完敗。ACL出場権の獲得が難しくなった。
【採点・寸評】
GK
1 チョン・ソンリョン 5
リーグ戦では8試合ぶりのスタメン。42分にはファインセーブでチームを救うも、4失点して笑顔はなかった。
DF
6 守田英正 4.5
右SBで先発するも、8分にマテウスにスピードでぶち抜かれて先制点につながるクロスを送られた。その後は果敢に攻め上がったが、センタリングの精度は一進一退。マテウスの対応には手を焼いた。
34 山村和也 4.5
持ち上がってボールを的確につないだかと思えば、軽い対応や自陣でのボールロストも。安定感に課題。49分にはスルーパスを通され、エリキに決められた。
5 谷口彰悟 4
声を張り上げながら最終ラインを牽引。ただ5分にはボールを失ってピンチを招くなど苦しいパフォーマンスも見られた。57分にはあわやのシュートをかき出したが、89分には最後方でボールを奪われて相手に4点目を与えてしまった。
7 車屋紳太郎 5
仲川のマークを担当しつつ、タイミングよくオーバーラップ。もっとも決定機を演出することはできなかった。3失点目につながるクロスは目の前で上げられた。
MF
25 田中 碧 5
ボール奪い、運ぶところまでは良し。ただその後が雑で、味方につなげられず。リズムを切ってしまった部分があった。
10 大島僚太 5
前半は珍しくパスミスもあってチームを操れず。対して後半は積極的に前に出てボールを動かしたが、背後のスペースを使われた。
MF
28 脇坂泰斗 5(54分 OUT)
パス回しに参加しながらフリーランで相手の裏を狙ったが奏功せず。ゴールに絡めないまま悔しい交代に。
41 家長昭博 5.5
縦横無尽にピッチを走り回り、横浜の守備の穴を探した。しかし最後まで相手の壁を越えられず。
8 阿部浩之 5(61分 OUT)
家長とともに臨機応変なポジショニングでボールの受け手となった。ただ、自慢のフィニッシュ精度を示せないままベンチに下がった。
FW
11 小林 悠 5(79分 OUT)
チャンスはあった。だからこそチームを救うゴールを奪いたかったが、あと一歩が足りず。2年ぶりの得点王獲得も苦しくなった。
交代出場
MF
16 長谷川竜也 6(54分 IN)
キレのあるドリブルで攻撃に変化を加えた。74分にはL・ダミアンのゴールをアシストしてひと仕事。
FW
9 レアンドロ・ダミアン 6(61分 IN)
74分にはヘッドで一矢報いるゴールをマーク。力強いプレーで起点になった。
FW
20 知念 慶 ―(74分 IN)
89分の会心のヘッドはGKに阻まれた。空中戦の強さを活かしたものの、ネットは揺らせず。
監督
鬼木 達 5
横浜の3トップを食い止める術を授けられず。長谷川、L・ダミアン投入の効果はあったが、ホーム最終戦を難しいものにしてしまった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
【チーム採点・寸評】
横浜 7
“いつもどおり”序盤にスコアボードを動かす先制点をゲット。その後は一進一退の攻防が続くなか、49分、69分に追加点。1失点を喫するも、とどめの4点目と圧巻の攻撃力で勝点3をもぎ取る。FC東京が引き分けたため、優勝決定はホームでの直接対決に持ち越された。
【横浜|採点・寸評】
GK
1 朴 一圭 6
38分に大島に至近距離から打たれるも、これは前に出てストップ。足もとの処理も安定し、1失点も及第点のパフォーマンスだった。
DF
27 松原 健 7
前線へ質の高いパスを供給し、的確なポジショニングでボールを出し入れ。ピンチを未然に防ぐカットやクリアは多数。エリキの2点目をお膳立てしたスルーパスは見事の一言。
13 チアゴ・マルチンス 6.5
エアバトルとカバーリングで強固な守備。球際でも激しさを見せて、タイトな寄せで相手のシュートミスを誘った。
44 畠中槙之輔 6
つなぎとクリアの好判断。得意の縦パスの精度は良くも悪くもなし。失点場面では、L・ダミアンに背後を取られる形となった。
5 ティーラトン 6
集中したディフェンスで同サイドの家長や守田に対応。戻りもスピーディで、鋭い読みでインターセプトする場面も。1対1では巧みなステップで敵を翻弄。中盤、前線へのパスもテンポが良かった。
MF
6 扇原貴宏 6
最終ラインから上手くパスを引き出して展開。しかし、通算4枚目のイエローカードで最終節は出場できず。
8 喜田拓也 6
28分のミドルはバーの上。35分には思い切りの良い飛び出しで惜しいクロスも。最後まで攻守両面でアグレッシブにプレーした。
MF
9 マルコス・ジュニオール 6(58分OUT)
6分の決定機はシュートミス。動き自体は悪くなかったが、後半途中に無念の負傷交代。ピッチを退く直前には、惜しいゴールチャンスもあった。
FW
23 仲川輝人 6.5
マテウスのクロスを逆サイドで押し込んでチームを勢いづかせる先制点をゲット。43分のビッグチャンスはGKに止められた。
17 エリキ 8 MAN OF THE MATCH
試合序盤からキレのある動き。49分には松原のスルーパスを受けて、チーム2点目をゲット。さらに仲川のクロスからネットを揺らし、遠藤のチーム4点目をアシスト。献身的なハイプレスなど、攻撃でも守備でも抜群の存在感を放った。
28 マテウス 6.5(81分OUT)
力強いドリブル突破から仲川のゴールをアシスト。やや強引さは否めなかったが、独力での打開力は何度もチームを助けた。
途中出場
MF
7 大津祐樹 ―(58分IN)(71分OUT)
M・ジュニオールの負傷交代を受けて、トップ下に入る。エネルギッシュに走り回ったが、悔しい負傷交代。
MF
26 渡辺皓太 6(71分IN)
大津の負傷交代を受けて、トップ下に入る。要所でプレーに絡みながら、スムーズにボールを動かした。
FW
11 遠藤渓太 6(81分IN)
スピード感溢れるプレーで奮闘を見せる。終了間際にはエリキのアシストから、勝利を決定づける1ゴール。
監督
アンジェ・ポステコグルー 6.5
M・ジュニオール、大津とふたりの負傷者が出る状況でも、最後にアタッカーの遠藤を投入するなど攻撃的な采配を貫き、王者をねじ伏せた。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)