提供:DAZN for docomo


サッカーを学ぶ子供を持つすべての指導者と親御さんに贈る名波監督の金言。

観戦方法も学び方もそれぞれ、まずはサッカーを楽しむ
――指導者はDAZN for docomoで観戦できるJリーグや海外リーグの試合をどのように指導に活かすべきだと考えますか?
勝敗は時の運もありますし、チーム力、個々の技量を天秤にかけると必ずしも五分とは限らないので、単純に勝敗だけを追いかけない見方が理想ですね。こうすれば勝てるよ、ではなく、1つのパス、ファーストタッチ、ドリブル、シュートはもちろん、ボールがない時になぜそのスペースを埋めに来たのか、なぜ動かなかったのかを子供たちにフィードバックしてもらいたい。強いチーム同士の対戦…例えば『バルセロナ対レアル・マドリード』のようなカードに魅力を感じるのもよく分かりますが、強いチーム同士の対戦ではなくても、一流の素晴らしい技術がちりばめられた試合はたくさんありますからね。そういうところを見逃さずに、こういうプレーの繰り返しが自分の技術向上に繋がるんだって強く訴えながら指導にあたってもらえればいいのではないかと思います。
――指導者の方も教える選手がジュニア、ジュニアユース、ユース世代とカテゴリーが上になるほど、よりプレーの深い部分を伝えながら映像を見せることも必要だと思いますか?
おそらく、小学6年生くらいから徐々に戦術的な話が…例えば「システムが」とか、連動して動くための指導が入ってくると思いますが、ただ、それを子供たちに映像で押し付けてしまうのは良くないというか。それによって、自分で考えたり、自分のスタイルを大事にすることをせずに、言われたことしかやらなくなる子供が出てくる可能性もありますしね。だからこそ1つの技術、1つの考え方を…俺はこう思うんだけど、ちょっと観てみてよっていうくらいの感じで提示した方が、大きくなった時に、もう少し柔軟な考えを持てるサッカー選手や社会人になるんじゃないかと思います。
――親御さんや指導者の方が子供さんと一緒にDAZN for docomoを観る際におすすめの観戦方法はありますか?
そこは各家庭ご自由にって感じです(笑)。一例として我が家のことを紹介すると、僕が息子とDAZN for docomoを観るときは、決して僕から彼を「今日はこの試合があるから一緒に観るぞ」と誘うことはありません。僕が観ている部屋に息子がフラっと入ってきて、「ああ、試合をやっているんだ」みたいな感じで黙って隣に座り、一緒に観る、みたいな感じです。その上で、僕がこぼした一言や息子からの疑問に対して僕が答えます。先日も僕が『サンフレッチェ広島対浦和レッズ戦』を観ていたら、黙って入ってきて隣に座り、Jリーグ名鑑と試合を見比べながら「ああ、この選手はもともとこのチームにいたんだね」みたいな話をしていましたが、本人がそういう楽しみ方で満足しているなら、それで十分だと思います。要は、やり方はそれぞれでいいので、あくまで子供にも、親御さんや指導者の方にもストレスにならないように、まずはサッカーを楽しむことを前提に映像を活用してもらいたいと思います。
勝敗は時の運もありますし、チーム力、個々の技量を天秤にかけると必ずしも五分とは限らないので、単純に勝敗だけを追いかけない見方が理想ですね。こうすれば勝てるよ、ではなく、1つのパス、ファーストタッチ、ドリブル、シュートはもちろん、ボールがない時になぜそのスペースを埋めに来たのか、なぜ動かなかったのかを子供たちにフィードバックしてもらいたい。強いチーム同士の対戦…例えば『バルセロナ対レアル・マドリード』のようなカードに魅力を感じるのもよく分かりますが、強いチーム同士の対戦ではなくても、一流の素晴らしい技術がちりばめられた試合はたくさんありますからね。そういうところを見逃さずに、こういうプレーの繰り返しが自分の技術向上に繋がるんだって強く訴えながら指導にあたってもらえればいいのではないかと思います。
――指導者の方も教える選手がジュニア、ジュニアユース、ユース世代とカテゴリーが上になるほど、よりプレーの深い部分を伝えながら映像を見せることも必要だと思いますか?
おそらく、小学6年生くらいから徐々に戦術的な話が…例えば「システムが」とか、連動して動くための指導が入ってくると思いますが、ただ、それを子供たちに映像で押し付けてしまうのは良くないというか。それによって、自分で考えたり、自分のスタイルを大事にすることをせずに、言われたことしかやらなくなる子供が出てくる可能性もありますしね。だからこそ1つの技術、1つの考え方を…俺はこう思うんだけど、ちょっと観てみてよっていうくらいの感じで提示した方が、大きくなった時に、もう少し柔軟な考えを持てるサッカー選手や社会人になるんじゃないかと思います。
――親御さんや指導者の方が子供さんと一緒にDAZN for docomoを観る際におすすめの観戦方法はありますか?
そこは各家庭ご自由にって感じです(笑)。一例として我が家のことを紹介すると、僕が息子とDAZN for docomoを観るときは、決して僕から彼を「今日はこの試合があるから一緒に観るぞ」と誘うことはありません。僕が観ている部屋に息子がフラっと入ってきて、「ああ、試合をやっているんだ」みたいな感じで黙って隣に座り、一緒に観る、みたいな感じです。その上で、僕がこぼした一言や息子からの疑問に対して僕が答えます。先日も僕が『サンフレッチェ広島対浦和レッズ戦』を観ていたら、黙って入ってきて隣に座り、Jリーグ名鑑と試合を見比べながら「ああ、この選手はもともとこのチームにいたんだね」みたいな話をしていましたが、本人がそういう楽しみ方で満足しているなら、それで十分だと思います。要は、やり方はそれぞれでいいので、あくまで子供にも、親御さんや指導者の方にもストレスにならないように、まずはサッカーを楽しむことを前提に映像を活用してもらいたいと思います。

――指導者も自分のサッカー感を深めるために、DAZN for docomoのような映像を利用することは有効だと思いますか。
もちろん、それも大事だと思います。人それぞれ理想とする、嗜好するサッカーがあると思うんですが、固定観念を持たずに、かつ『プラスアルファ』の部分があった方が教わる子供たちも、より柔軟な選手に育つんじゃないかと思います。
――名波監督ご自身が好むサッカースタイルも、いろんな映像を観る中で確立されていったのでしょうか。
そうですね。もちろん、そのベースには現役時代から考えていたものや自分の経験があるとは思いますが、観ることによっても多少変化したところもあるのかな、と。とはいえ、本心を言えば、1試合、90分の中で1000本くらいボールを繋いで、ずっと相手を押し込んで、ずっとゴール前でプレーしているサッカーが理想ですが(笑)、現実的には相手が嫌がること、前からプレスをかけることは現代サッカーには非常に重要ですからね。ボールをこねるにしても、より深い位置でやるべきだし、自陣から真ん中くらいまでのエリアでは、よりシンプルにプレーすべきでもある。その部分に関しては現役時代の考え方から徐々に思考が変化してきました。
――今後、DAZN for docomoでこんな映像やデータが観られるようになればいいなという要望があれば教えてください。
個人別に走行距離などはさっと出てくるんですが、その際に、パス数やボールタッチ数、パスの成功率などを一緒に見れて、こちら側のコントール次第で前節との比較ができるようになれば、僕としてはめちゃめちゃ嬉しいです。というのも僕は足し算、引き算の『算数』が好きで(笑)。先日もDAZN for docomoの集計結果を利用して、昨年の開幕3試合と、今シーズンの開幕3試合のパス総数を比べてみたら、僕の感覚だと「おそらく200本くらい増えたんじゃないか」と思っていたのに、実際に分析担当に調べてもらったら300本以上も増えていた。つまり『ボールが動く=人も動く』と考えれば、自分が考えている以上のいい傾向が数字から見て取れたのですが、それがヨーロッパの試合なら何本なのかとか、強いチーム同士の対戦の毎年の比較などができても面白いなと思います。それによって例えば「監督は代わっていないのに、パス数が200本近く違うぞ」というデータが出たとして、その理由を探るために試合を見返したら「今年はかなりDFラインが下がっているな」というような傾向を知れたりするはずなので。かなり玄人っぽい見方ですが、そういう数字の集計があればより嬉しいです。あと、テレビで試合を見る時に、タブレットのように30秒ずつの巻き戻し機能が欲しいです。というのもオフサイドシーンなどを見返す時にタブレットだと30秒ずつ巻き戻るのでちょうどいいところから見返せますが、リモコンだと思うところにあわせるのに5回くらいやり直さなければいけないから(笑)。その辺も改良してもらえたら嬉しいです。
もちろん、それも大事だと思います。人それぞれ理想とする、嗜好するサッカーがあると思うんですが、固定観念を持たずに、かつ『プラスアルファ』の部分があった方が教わる子供たちも、より柔軟な選手に育つんじゃないかと思います。
――名波監督ご自身が好むサッカースタイルも、いろんな映像を観る中で確立されていったのでしょうか。
そうですね。もちろん、そのベースには現役時代から考えていたものや自分の経験があるとは思いますが、観ることによっても多少変化したところもあるのかな、と。とはいえ、本心を言えば、1試合、90分の中で1000本くらいボールを繋いで、ずっと相手を押し込んで、ずっとゴール前でプレーしているサッカーが理想ですが(笑)、現実的には相手が嫌がること、前からプレスをかけることは現代サッカーには非常に重要ですからね。ボールをこねるにしても、より深い位置でやるべきだし、自陣から真ん中くらいまでのエリアでは、よりシンプルにプレーすべきでもある。その部分に関しては現役時代の考え方から徐々に思考が変化してきました。
――今後、DAZN for docomoでこんな映像やデータが観られるようになればいいなという要望があれば教えてください。
個人別に走行距離などはさっと出てくるんですが、その際に、パス数やボールタッチ数、パスの成功率などを一緒に見れて、こちら側のコントール次第で前節との比較ができるようになれば、僕としてはめちゃめちゃ嬉しいです。というのも僕は足し算、引き算の『算数』が好きで(笑)。先日もDAZN for docomoの集計結果を利用して、昨年の開幕3試合と、今シーズンの開幕3試合のパス総数を比べてみたら、僕の感覚だと「おそらく200本くらい増えたんじゃないか」と思っていたのに、実際に分析担当に調べてもらったら300本以上も増えていた。つまり『ボールが動く=人も動く』と考えれば、自分が考えている以上のいい傾向が数字から見て取れたのですが、それがヨーロッパの試合なら何本なのかとか、強いチーム同士の対戦の毎年の比較などができても面白いなと思います。それによって例えば「監督は代わっていないのに、パス数が200本近く違うぞ」というデータが出たとして、その理由を探るために試合を見返したら「今年はかなりDFラインが下がっているな」というような傾向を知れたりするはずなので。かなり玄人っぽい見方ですが、そういう数字の集計があればより嬉しいです。あと、テレビで試合を見る時に、タブレットのように30秒ずつの巻き戻し機能が欲しいです。というのもオフサイドシーンなどを見返す時にタブレットだと30秒ずつ巻き戻るのでちょうどいいところから見返せますが、リモコンだと思うところにあわせるのに5回くらいやり直さなければいけないから(笑)。その辺も改良してもらえたら嬉しいです。






